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昔の少女雑誌「マイバースデイ」系誌からです。
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新緑の緑…と言えば、「七面山」という山の麓で滝を浴び、
そして3~4時間かけて標高二千メートルもの頂上まで登って
いくのが定例になっています。
特別何かを祈願する、というワケではないにしても、精神と身体を
清める上において、とても役立つのです。
緑が美しく繁り、気候穏やかなこの時期の山は、とても空気が
澄んでいて、本当にいい気持ちなの。
細い坂道をゆっくりゆっくり、一歩一歩踏みしめて登っていくと、
時折、竹林の妖精達が、美しく透明な声で励ましてくれるのですよ。
サワサワ、サワサワ…爽やかな風に葉が優しく揺れる。
「こんにちは」「頑張って!」
だけど、最初登り始めた頃は、何故か足が鉛のように重く、
辛かった。
「未だあと1500m残ってるヨ」
そう聞いた時、私は「ダメだ、もうこれ以上、一歩も登れない、
どうしよう!」…本当にそう実感したの。
目に見えない何かがまとわりついて、足が重くて動かなかったの
です。
でも、まさか途中でリタイアする訳にはいかないものね。
私は必死で、心の中で、「新緑の妖精達よ、助けてー…」と
叫んだのです。
すると妖精達は、口々にこう言ったの。
「もう考える事はおよし……」
そして私はハッと気がついたのです。
「七面山」は霊山。
邪心があればそれがカルマと化し、重くその人にのしかかってくるのだ
という事に……。
邪心……という程ではないと思うけど、過去の問題を知らず知らずの
内には掘り返していて、それが山を登らせない原因だったようなの。
妖精達の言葉に従って、「もう考えない!」と心に誓いを立てた途端に、
身体がパッと自由になったのです。
ホント不思議な瞬間だったわ……。
"新緑の妖精には、邪心を消す力がある"
そう聞いたのは、山から下りてきて数日後の事でした。
そう、過去の問題はもう過去の時空。
幾ら考えても時は返って来ないし、割れたカップを再び元に戻す事は
出来ないものですね……。
もしあなたに、忘れたいのに忘れられない事とか、何か邪心があるなら、
さあ、今こそ新緑の妖精に心を浄化してもらいましょうよ。
そうすれば、また新しい世界の扉を、きっと開く事が出来るから!
…………
今回は、新緑の妖精とお話し、心を清めてもらうおまじないを御教え
しましょう。
妖精達は、本当はとても純粋だけれども、ちょっぴり気まぐれ。
大きな騒がしい音を立てたりすると、すぐいなくなってしまうの。
それを先ず念頭においてね。
新緑の木を見つけたら、風にそよそよと揺れている葉に向かって
真っ直ぐに立ち、両手を差し伸べるか胸で組み、あなたが妖精達に
無防備な心でいる事を示すの。
そして、
「新緑の優しき妖精達よ、その光で、我をめで、清め給う。」
と念じましょう。
(この呪文は、一字一句しっかり憶えてね)
すると、新緑の浄化パワーがあなたに注がれ、次第に心が軽やかに
なってくる様を感じるでしょう。
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