80年代、ある雑誌に「ルルドペンダント」なるものの
通信販売の広告が掲載されていました。
「ルルド」と言えばカトリック教徒以外の人々にも
世界的によく知られている南フランスの一大聖地であり、
その洞窟の湧き水を身体に塗布したり飲む事で、
時に医学的説明の不可能な即時の治癒を得たり、
また治癒を得られなくても、病気に対する忍耐を
与えられたりすると言われています。
それに便乗したこの「ルルドペンダント」の広告には
こうした体験談なるものの文章が踊っていました。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
『夢のような理想の女性と結婚できた。』(26歳の鉄鋼会社勤務)
『不思議と心が穏やかになり、商談が上手くまとまったり、
心底から話しが出来る女友達に出逢ったりという事が
多くなった。』(埼玉県の20歳の大学生)
『自分本意で僕の悪口を平気で言っていた彼女が、考え
られないくらい献身的になり、色々尽くしてくれる。』
(22歳の店員)
『(前略)それから僕はルルド狂、それまでの暗い生活が、
嘘のように変わり始めました。』(20歳の大学生)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
こうした広告の「投稿」なるものは、実際は専用のライターが
書いている事がよく知られていますが、こうした文章を
見る限り、この商品が20代の、特に女性と関わりを求めて
いる男性をターゲットにしているように感じました。
本当のカトリックの見方では、「水」そのものが奇跡的な
力を有するという事ではなく、しかも「異性問題の解消」
だとかを願ったり、それを宣伝材料にしたりするのは正しく
ないはずなのですが、現在はネット上などで、そうした
宣伝を信じた人々の間で更に新たな誤信や迷信が生み出されて
いるような状態で、収集がつかなくなっている事を感じて
います。
このペンダント自体は既に製造中止になっていると思い
ますが、同様の発想での「ルルドの水の幸運ペンダント」
「ルルドの奇跡のペンダント」なるものは、現在もネット上などで
大量に、しかも尋常でない価格設定で販売されており、実際
ルルドほど誤解されている聖地もあまりないのでは、と正直感じて
しまいます。
通信販売の広告が掲載されていました。
「ルルド」と言えばカトリック教徒以外の人々にも
世界的によく知られている南フランスの一大聖地であり、
その洞窟の湧き水を身体に塗布したり飲む事で、
時に医学的説明の不可能な即時の治癒を得たり、
また治癒を得られなくても、病気に対する忍耐を
与えられたりすると言われています。
それに便乗したこの「ルルドペンダント」の広告には
こうした体験談なるものの文章が踊っていました。
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『夢のような理想の女性と結婚できた。』(26歳の鉄鋼会社勤務)
『不思議と心が穏やかになり、商談が上手くまとまったり、
心底から話しが出来る女友達に出逢ったりという事が
多くなった。』(埼玉県の20歳の大学生)
『自分本意で僕の悪口を平気で言っていた彼女が、考え
られないくらい献身的になり、色々尽くしてくれる。』
(22歳の店員)
『(前略)それから僕はルルド狂、それまでの暗い生活が、
嘘のように変わり始めました。』(20歳の大学生)
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こうした広告の「投稿」なるものは、実際は専用のライターが
書いている事がよく知られていますが、こうした文章を
見る限り、この商品が20代の、特に女性と関わりを求めて
いる男性をターゲットにしているように感じました。
本当のカトリックの見方では、「水」そのものが奇跡的な
力を有するという事ではなく、しかも「異性問題の解消」
だとかを願ったり、それを宣伝材料にしたりするのは正しく
ないはずなのですが、現在はネット上などで、そうした
宣伝を信じた人々の間で更に新たな誤信や迷信が生み出されて
いるような状態で、収集がつかなくなっている事を感じて
います。
このペンダント自体は既に製造中止になっていると思い
ますが、同様の発想での「ルルドの水の幸運ペンダント」
「ルルドの奇跡のペンダント」なるものは、現在もネット上などで
大量に、しかも尋常でない価格設定で販売されており、実際
ルルドほど誤解されている聖地もあまりないのでは、と正直感じて
しまいます。