「両手の人間学」

日本の大衆文化において、娯楽という面を多分に
備えながらも次々と新しい占いを考案していく、
その発想性というか才能と呼べる何かは、世界の
中でも少ない、独特のものである様に感じます。

最近見つけた珍しい新しい占いとしては
「守護県占い」
「般若心経占い」
「フランシスコ・まんしょの週間ご教訓うらない」
がありました。
これらの本は現在いずれも絶版・品切れであります様
ですが、もしすぐに一冊手にとって読めるとすれば、
わたくしの場合は「フランシスコ・まんしょ」を
選びますかもしれません。
「ご教訓」というのが面白そうです。

また21世紀に入ってからも沢山の手相を見るための
本が新たに出版されております様です。
手相に関する本は著者によっても解釈の若干の異なりを
生ずる場合があり、また肯定し難い本も存在しないわけ
ではないのですが、一部の真摯な研究者の本を見ており
まして、90年代以降から、情報の流通量の変化や
国際間の相互の情報交換の機会の増大、更に教育や
職業の細分化や専門化の理由もあってか、各相に
関する統計的情報の具体化が、それ以前の時代の
ものよりも明確に感じられる所がありました。

例えば単純に「大金が得られる手相」と判断するのではなく、
更に踏み込んで「金銭上の協力者が現れる」「経済的な
カンが冴える」「株で儲けられる」「遺産で潤う」など、
現在は非常に具体性に富んだ判断が可能であります様で、
「統計」としての手相学の発展は、今後も更に続く事で
しょう。


手を握り締めて、親指を伸ばしたり、曲げたりするのを
繰り返す運動を続けるのが「生命線」の改善に効果が
あるそうですが……。