宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「あんなに私の愛したいわやで……」

2006年12月31日 | Weblog
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「シスターカタリナの沈黙と謙遜、喜びと
安らぎ、祈り、お年寄りや病気の人々の
ために尽くした質素な生活に感謝します。」
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この聖カタリナが日本でも有名な理由は、現在
ネットショップでも様々な宣伝文句を添えて
販売されている「不思議のメダイ」を聖母マリアより
直接製造と配布を指示されたその人物であると
いう事、また奇妙にも彼女の遺体が防腐処理なく
腐敗を免れて、まるで眠っているかの様な姿が
現在教会内で展示されているという、
この二つの理由による所が大きいと思います。

わたくし自身は彼女の70年の人生を謙遜と献身に捧げた、
その首尾一貫した生き方に惹かれます。
9歳での母親との死別や一家を支える労働、
コレラの蔓延の中での人々に対する祈りや助け、
修道院の中での重労働や、態度の悪い者も含めた
身寄りのない老人や虐げられている貧しい子供達の世話、
そして1870年7月のパリ市内での皇帝軍と市民との戦火の
中での傷ついた人間への分け隔てなき看護など、
死去するまで休む間は殆どなかったのではと思われます。

また特にこの「不思議のメダイ」が初めて作られて、
その3年後には150万枚が製造されてヨーロッパ中に
広まり、人々がこれの由来を知りたがったにも関わらず、
彼女は死去するまで謙遜を願って自分の名を秘させた事や、
狂信的な一人の女性を裁くために法廷で証言を求められた
時に、その女性の汚点について一切語らなかった事などからも
彼女の一生を貫いた「愛と謙遜」というものを感じます。
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「カタリナもこの女の人には困っていましたが、悪い事は
ひとことも口にしなかったので裁判官達は驚きました。
愛徳姉妹会のシスター達にとっては、例えどんなにひどい
人であっても、等しく大切にされなくてはならなかった
からです。」
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