アタシの秋はこんなものなのだー!!

山時雨　去って錦の　色沈む

風はやや強いが今日は快晴。

路上の落ち葉を持って行かれまいと昨日の雨が風に対峙している。

この季節は何かを忘れているようで、遣るべき事が有った様な

気もするが実際は何も無い。

眼を閉じていても、心が何かを探しているようだ。

「人恋しい秋」とかよく聞くが、私は人に限らず犬や鶏やインコや鯉も

以前家に居たペットも恋しく想う。

この「恋しさ」が「寂しさ」や「悲しさ」と同じである事を

「心」はずっと知っていたのに、私は気づかなかったのかも知れない。

だとすると、やはり秋は寂しく悲しいモノかも知れない。

でもこれは、まだ届いていないが喪中欠礼の知らせを見るからでもなく

若かりし頃の失恋を曳きづり、老齢まで一人で来たからでもなく

まして毛髪が減少しつつある頭皮を、やがて吹くであろう寒風が

「悲しい」とか「寂しい」とか言うそれとは違うように思う。

それは自分の強がりかも知れないから、正直に大声で

「恋しいー!」「寂しいー!」「頭寒いー!」と言ってしまおう。

秋はこれでいいのだ !!