自公与党、特に今や確固とした組織票が無い自民党には、特別に厳しい逆風が吹き荒れている。麻生首相はこの理由を①行き過ぎた市場経済原理主義の結果、地域間格差が生じた、ワーキングプアや国民が心配する問題に配慮が足りなかった②ブレと思われる自身の言動や、麻生降ろしなど党内が纏まりに欠けた、と反省しているようだ。②項は国民にとってどうでも良いことで、これは自民党支持者向けの言い訳に過ぎない。そこで①の反省だが、これを聞いて、諸手を上げて納得できるだろうか。否であろう。真に国民の怒りを理解し、その対応をすると言うのなら、自公は政権を担う与党なのだから今すぐ対応できるのだ。つまり、①後期高齢者医療保険は即刻止める②介護保険の改悪は元に戻す③母子加算廃止は止める④社会福祉関連予算の毎年２．２千億円の削減は止める⑤企業優遇税制は止める⑥個人向け優遇税制は復活する⑦天下り、渡りは年末まで待たずに即刻止める⑧アニメノ殿堂は中止する⑨百年安心の年金といったのは取り下げ、民主党が主張するように改善に全力を傾注する⑩基準まで変更して復活させた道路は原案どり中止する。これらを期限を明確にし実施の宣言をするか即刻実施に移す。そうすれば国民は自民党が真に反省し、国民目線の政治ができる政党になったと評価し、逆風は止むだろう。逆風を止める方法はこれしかない、いくら民主党を愚劣な批判のための批判を叫んでも今やムダだろう。国民は自公与党が考えるように甘くは無い、小泉劇場で勉強し今や政治の動きを賢明に判断できるのだ。
世論調査によると、政党支持率を年代別にみた結果７０歳代以上だけが、自民党支持者が民主党支持者を上回るそうだ。この結果は全くの驚きで、予想外のものだ。その理由は、自公与党が政権を担当してきた四年の間において、後期高齢者医療や介護保険問題、年金問題等々福祉関連予算の大幅な削減で、最も苦しめられた年代層だと思われるからだ。それは７０歳代以上の人の自殺者数が毎年増加しており、全世代の２０％で年間６０００人にも及んでいること、またその理由が健康問題であることでも明白だ。私の住む町でも四月以降で三人もの老人の孤独死が大きな問題になっている。少ない年金から介護保険料も住民税も天引きされ、後期高齢者医療保険料まで天引きされる、介護保険も必要な介護が受けられない、連れ合いも居ない、いてもどちらかが寝込めば厳しい老老介護になってしまう。このような自公政権の弱いものイジメの政治が何故７０歳代のご老人に支持されているのだろうか。自民党支持の理由としては、余り積極的な理由は無いようで①今までズーット自民党に投票してきたからとか②知人に頼まれたとか③どこ（民主党）がやっても変わらないから、と言う消極的な理由である。その理由なら一度民主党にやらせてみませんか。今よりは絶対良くなりますよ。と申し上げたい。少なくとも福祉関連の施策では良くなると申し上げたい。そういう私も７０歳代真近の高齢者ですが。