憂国じいちゃんの広場

日本や世界の出来事についてジャンルを問わず、お互いのスタンスや考えを尊重した上で意見や情報を経験談等を交換する。

政治の『無駄』かどうかを決めるのは誰

2008-05-21 10:09:14 | Weblog
以前より厚生省によるグリーンピア問題や、政官財の癒着による諸外国に比べ数倍もかかる道路建設費、天下り法人による高いサービス料等々国政レベルの『ムダ』が話題になってきたが、国交省の道路特定財源のムダ使いは例記するのもバカらしくなる程ムダの種類、金額とも圧巻と言えるものだ。ところでこのムダ使いを無くすべく、来年度から道路特定財源を一般財源化することが閣議決定された。だがこれには『必要と判断される道路は今後も作り続ける』とも明記されている。つまり、無駄な道路かどうかは為政者つまり政府与党と国交省が決めるのである。いみじくも与党道路族議員が言っているように、一般財源になっても先ずは道路予算を確保し、残りを他に回すだけで痛くも痒くもない。ムダかどうかは、政府与党が決めるのだから、ムダな道路は今までどうり作り続けられると言うことだ。では主権者たる国民が国政や地方政治におけるムダを無くすにはどうすべきか、それには野党が主張するように、政官財の癒着を断ち切り、族議員や天下りを無くす以外に方法はなく、我々国民に残された手段は、実の無い一般財源化の甘い言葉に期待したり惑わされることなく、政権交代を実現してこの悪弊を無くす以外に方法がないのである。

愛鳥週間に思うこと

2008-05-21 10:07:04 | Weblog
愛鳥週間を迎え、毎日散歩するボート池で昨年のゴールデンウィークに孫と足で漕ぐボートで遊んだ日のできごとを思い出す。ボート池の周りには大きな浮きをロープで繋いで、ボートが危険な所へ入らないように防御してある。そのつなぎ目のロープの上にカイツブリが巣をつくり抱卵していた、ボートで近づくとキーキーと大きな声で啼き羽根を羽ばたかせて威嚇してきた。孫は初めて見るその様子に興味を持ち、絵に描き今もそのつたない絵が我が家の壁に掛けてある。その後雛も無事にかえり、親子で池を泳ぐほほえましい姿が見られた。今日も昨年と場所は違うが新しい巣で抱卵する姿が見られホット安心したものである。生き物は等しく身をとして親や子を懸命に危険から守るものである。翻って人間は?と問うと親が子供を殺したり、高齢者は早く死ねと言わんばかりの制度が導入されたりと、とても人間と言う高等動物がすることとは思えないと落胆し、一体その原因はどこにあるのかと考えさせられてしまう。

衆院3分の2による再可決とその責任はどこに

2008-05-19 20:57:55 | Weblog
福田首相が道路財源の一般化を表明しているが、これに反し今後10年間に59兆円もの税金を道路のみに引き続き使用する道路財源特例法案が野党や国民の反対を無視し、12日の参院否決を受け13日の衆院で与党の3分の2の力により再可決される。この結果は先の郵政民営化のみを争点として行われた選挙で、純チャーンなどとムードに流され何も考えずに投票し、その結果与党に3分の2の議席を与えた国民自身にある。米国のTVタレントが政治が悪いのは、それを選んだ国民がバカだからだ、と言う発言が的を得てるだけに残念でならないと同時に、民主主義における選挙の重要性を改めて認識させられる。ところで先の衆院選挙で与党に投票した人で、今の政治に不満を持つ人には厳しい言い方だが『貴様が選んだ政府がすることだからガマンしてください、甘言にだまされて与党に入れたのならぜひ次回は野党に投票してください』と言いたい。またお願いがあります、あなた達の投票行動により、この結果を想定して野党に投票した多くの人も、貴様と同じく弱いものイジメの政治により泣かされている事に思いを到らせて欲しいと思います。またぞろ次期首相候補に小泉元首相の名前が浮上しています、先の参院選の成功経験と今のバカげた政治状況を忘れることなく、弱い国民の味方は与党か野党かを人気投票でなく、真剣に考えた上で投票行動をして欲しいものである。

小泉・竹中構造改革のもたらした悲劇

2008-05-19 20:55:38 | Weblog
小泉元首相、竹中元大臣と自民公明両党が推進した、福利厚生予算にまで踏み込んだ『聖域無き構造改革』は、改革がもたらした貧富の格差拡大等の弊害の大きさが現実のものになり、本当の意味で国民のためになる改革だったのか、むしろ改悪ではなかったのかとの疑問がだされている。つまり、改革を推進するに当たりその掛声と同じ大きさで『弱者にはセーフチーネットを用意するのでご安心を』と言うものであった。しかるに現在、年金、健康保険、介護保険、生活保護と言ったセーフティーネットはすべからく破綻して、今や倒産や雇用流動化により保険料も払えず、医者にも行けず手遅れとなって亡くなる方が多く後期高齢者医療保険により、この憂うベキ悲惨な状況は今後益々増加する。この状況下で、国民のためでなく与党のためだけに、野党に勝てる顔として次期首相候補に小泉元首相が上がっている、また人気投票でも高い人気を得ている。今こそ弱者を守るセーフティーネットさえない『聖域無き構造改革』が、いかに弱者を泣かせるものであったかを、人気や与党の口先の宣伝に迷わされることなく、真剣に適確に理解し政治を注視していきたいものである。次の選挙では間違っても弱い者イジメしか頭に無い政党の候補者には投票したくないし、またして欲しくないものである。但し彼方が数千万円もの年収があれば別の話だが。

後期高齢者医療保険の廃止法案と対案

2008-05-19 20:49:21 | Weblog
野党は共同で5月中に、極めて評判の悪い後期高齢者医療保険の廃止法案を参院に提出する。それに対して与党は『廃止だけでは無責任である、対案を示せ』と野党は無責任だ、と追求している。与党が要求する対案とは詰る所『財源を示せ』と言うものであり、これに対して野党は①大企業や高額所得者が厚遇されている税額を元に戻す②埋蔵金の活用、これらで十分対応できる。と主張するが、与党はこれに対しても①企業が海外に転出し、結局税収は増えない②埋蔵金は一時的で継続的な財源足り得ない。結局消費税を増税するしかないのではないか。と本音は野党に消費税増税に同意するようにと迫っているように思われる。これは与党が財務省の代弁者でしかないことを如実に示すものである。国民はこれに簡単に納得せず、眉にツバつけて良く考えるべきと声を大にして訴えたい。消費税は①簡単に増税できる②低額所得者にこそ厳しい税であること、このように消費税は麻薬であり低額所得者に厳しく弱いものイジメの悪法(税)と言われる。また日本の消費税は、食料品にも同率に課税され、小企業には免税が認められている等問題が多い。私は、安易に消費税増税では無く、防衛予算を削減してこれに充てるべきと考える。今や、外国から攻撃されて死ぬより、病気になっても相応の治療が受けられずに死ぬ機会の方が圧倒的に多いと思う。税は国家なりと言う、ぜひこれを対立軸に早急国会を解散し国民の信を問うて欲しい。

山口県知事さんに問う・選挙で示された民意との乖離

2008-05-09 15:26:30 | Weblog
山口補選の結果は山口県民の良識、怒りを的確に示したものと国民の一人として賛意を表したい。朝日新聞の出口調査では、ガソリン税復活に関して7割の県民が反対と主張されている。しかるに、自民党幹事長は『選挙で示された結果は民意の一つであるが、全国の首長さんの特定財源維持の要望も民意である』と主張している。そこで、ぜひ山口県知事さんにお尋ねしたい。『道路特定財源そのものの維持が必要ですか、それともガソリン税廃止分の手当てがされればガソリン税維持には拘らないのですか』後者であるのなら、68兆円も存在する霞ヶ関埋蔵金で補填したらどうでしょうか。これについても自民党幹事長は結果的に埋蔵金の存在を認めて『埋蔵金は一回限りですよ、今後毎年は使えませんよ』と主張している。結構です、先ず今年はガソリン税を復活させずに埋蔵金を充てて、国交大臣が国会で約束したムダをこの一年で全て無くして、その結果をみて未だ不足なら来年不足分の復活を提案すべきではないか、それが国政を預かる与党の責任と思う。

野生生物保護法案とメディア報道

2008-05-09 15:24:14 | Weblog
我国に現存する『鳥獣保護法』や『主の保存法』は対象が限定されており環境問題対策の総合的な法律にはなっていない。これに代わって多様な生物を守り、その恩恵を持続的に利用することを目的とした『生物多様性基本法案』の制定が国会で議論されようとしている。
民主党はマニュフエストで『生物の多様性を守る』ことを法律の目的としており、一方自民党は『環境保全型の農業をを進める』ためと微妙に立場は違っているが、いずれも環境問題対策の視点にたっており、今後の制定の動きに期待したい。ところで、このような時代において稀少動物大うなぎを取り扱ったTV報道を観て、オセアニアと日本の稀少動物への対応の違いに考えさせる場面を目にした。日本の西表島の大うなぎは小川に生息し数も圧倒的に少ないのに保護もされず、TVでは以前これを食う場面も目にした。鯨問題で話題になった、オセアニアでは大きな湖に多数の大うなぎが生息するにもかかわらず、うなぎに触れないことを条件に撮影が許可されていた。日本ももっと稀少動物を大切にし次の時代に残すような努力をしないと、調査捕鯨との主張も危うくするのではないかと危惧する。