うーちゃん退職日記

むーくん(夫)と二人暮らし 時々2人娘たちとのくらしを
のんびりゆったり、綴ります。

猫に

2015-06-27 21:13:17 | 日記

みいちゃん(仮名)は6年生。

手のかかる赤ちゃんの頃は、おばあちゃんにずっと

預けられていました。

小学校の3年生になった時、実の親に引き取られました。

妹が生まれると、その子の面倒を見ていました。

少しずつやれることが増えると、

みいちゃんの家事の負担はどんどん増えていきました。

6年生になった頃には、妹の世話はすべてみいちゃんの仕事。

だからみいちゃんは、放課後、友達と遊ぶ暇なんかありません。

「まるで、家政婦だよね。みいちゃん」職員室でそんな声が聞こえました。

修学旅行に行ったとき、海岸縁の岩場に

猫がゆったりと昼寝をしていました。

「あら・・みいちゃん猫がいるよ」と横を歩いていたみいちゃんに話しかけました。

「ほんとだ、いいな・・・猫はのんきそうで」

「そうだね・・・のんきそうだね・・・」

すると、みいちゃんはつぶやきました。

私は、今置かれているみいちゃんの生活の厳しさを垣間見た気がして

胸が突かれてしまい、

何も言えませんでした。