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【第四回】古代の思想家たち(孟子と荀子)

2010年04月14日 | ひとりごと
 孔子の死後から100年ほど後に孟子(もうし)が生まれる。

孟子は性善説で有名な儒家です

性善説(せいぜんせつ)というのは「人間は生まれながらにして善である」という考え方のこと。

どんな極悪人であっても、井戸に落ちそうになっている赤ん坊を見ると「危ない!」っていう気持が沸き起こるだろう。

これは人間が生まれながらにして善である証拠だ!

…という考え方

本来は善であるはずの人間が、なぜ悪事を犯すのだろうか?

孟子はこのように説いている。

「人間は善であるが、俗世間の荒波に影響を受けた結果、悪の“仮面”をつけてしまうのである」

だから、「人間本来の善を育てて、立派な人間になりましょう」っていうのが孟子の思想の骨子

 孟子の没後には荀子(じゅんし)が登場する。

荀子は孟子とは逆で「人間は生まれながらにして悪である」という発想を持っていた、これが性悪説(せいあくせつ)。

「人間の本性は悪であって、善というのは後天的な矯正である。
人の生れつきの性質のまま行動すると、必ず争い奪い合う。
礼儀や道理なんて無視するようになり、世の中は乱れるでだろう」

これが荀子の考えかた

孟子は“善”の部分を伸ばすために「仁・義・礼・智」ある、と主張している。

荀子は“悪”の部分を押さえつけるために「礼と教育」が必要である、と主張している。

正反対の意見のようで、結局は「国を善くしていきましょう」というテーマは共通しているのです


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 孟子と荀子は非常に有名なので、性善説と性悪説のことを聞いたことがある人は多いと思います。
しかし、その思想の根本たるを知らずに「孟子はいい人、荀子は悪者」と決めつけている人が多いことも事実です。
どうしても、人間擁護の孟子が良い風に捉えられがちですが、日本を含めた世界のほとんどが、荀子の性悪説を基本として動いています。
次回はその理由をお話します。


≪Tomiyama Tenyou≫

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (バイブル)
2010-04-17 19:53:24
世界史がニガテな自分にとって、とても興味深いなぁ!!
次回明かされる理由にも期待!o(^-^)o
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