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財務コンサルタント・1級販売士のブログ

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財務管理の基礎知識について、シリーズにて体系的に記述していきます。

利益計画:限界利益の概念

2023年04月25日 | 日記

財務管理の基本知識について、体系的に記述していきます。

内容が古いなと感じたら、現在の財務管理の内容と照らし合わせながら見ていただくと、より理解いただけるかと思います。

 

利益計画:限界利益の概念

変動費と固定費をもう一度検討すると、変動費は業務活動を行えば発生し、行わなければ発生しない原価(業務活動原価、アクティビティ・コスト)である。これに対し固定費は、一定の生産販売能力を維持しようよする限り、業務活動とは無関係に発生する原価(キャパシティ・コスト)である。

経営者は、これらの原価を回収する際、変動費と固定費では変動費の方を先に回収したいと思うはずである。なぜなら減価償却費などの固定費は今すぐに回収できなくてもたちまちには会社は潰れない。しかし直接材料費などの変動費が回収できないと業務活動さえもおぼつかなくなってしまうからである。この意味では変動費は短期原価、固定費は長期原価とも考えられる。

よって、売上高から変動費を回収して、その残りの限界利益で固定費を回収していこうとするのが一般的な企業の経営志向である。すなわち限界利益とは、固定費を回収し利益を生み出すための貢献額に他ならないのである。

限界利益は、利益計画ないし損益分岐点分析にとって有用な概念である。この概念を用いると、損益分岐点は、限界利益と固定費とが同額になる売上高(または営業量)と定義することができる。また「限界利益÷売上高」を限界利益率と呼ぶ。したがって、次のように損益分岐点売上高は表示できることになる。

 損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率

 

つづく