あひる町の住人~兼業画家ライフ~

兼業画家をしています。高知在住。にゃんず・釣りやギター・ハシビロコウネタ、など、悲喜こもごもの土佐日記です。

オカンからの謝罪

2018年09月08日 | 【わたくしごと】
高知台風21号直撃のとき、東京のオカンから電話がきた。めずらしいことだ。全国放送で高知の台風についてかなりテレビでやっていたので心配になったらしい。実際は確かに海沿いの高波や室戸の突風は猛威を振るったが、高知市内はいつもの台風レベルだった。

「心配ない」と答えたあと、オカンからの謝罪が…

「あんたには本当に悪いことをした。何もしてやれず…あんたはその分、自分の息子、家族を大事にしてるんだね。それがよくわかる…」

極貧で余裕がなかった僕の幼少の頃の両親は荒れていた。でもその苦労は子供なりに理解していたので、僕は道を外すことなく今がある。

ただ、僕は親にしてもらいたかったことを息子にしているだけだ。

「高校の学費が払えなかったとき、あんたのバイト代で払ってたよね、ほんとにごめんね…」

すっかり忘れていた。高2の頃、親父が失踪。それを誰にも打ち明けず、バンドを掛け持ち、バイトしてクラブ活動もして無我夢中だった。私立の学校だったので月々の学費も払っていた。とにかく動くことで忘れようとしたのかもしれない。

「あたしは、あんたたち(僕と妹)のために離婚はしなかった、名字が変わるとかわいそうだったから」
そんな気遣いをしていてくれたのは意外だった。

僕の名字は変わっているから別にかまわなかったのにと伝え、「熊」が付いていて息子が剣道の試合の時、強そうに見えるからまぁ良かったよと伝えて笑いあった。

幼少の頃から愚痴と父への恨み辛みを僕にぶつけ続けた母親が謝るなんて本当に驚いた。

80近い母。年齢のせいなのか…あんまり反省せず長生きしてくれよと願うばかりだ。
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