日々是後悔也 ver.3.60

備忘録代わりのちょっとした旅行記と書き物

国鉄型に会いに行く(その1

2019-05-05 10:33:58 | Weblog
@なかのひとは昭和の人間なのでまさか3つの時代に渡って生きることになろうとは夢にも思いませんでした。
なんといっても昭和が長かったですから。

昭和から平成になったときはこんなお祭りムードではなく、「あぁ。やはり崩御されてしまったんだな」感が強かったのです。
一時代の終焉を肌で感じ取っていました。人間誰でもいつか死ぬんですけどねぇ。


ところが平成から令和に変わるあの盛り上がりようったら、まるでハロウィンに浮かれる渋谷のよう。違和感すら感じますね。





さて。おかげでGWは日本人前人未到の長さの10連休。これにはさすがのわたしも浮かれて「どっか遠征に行こうかしらんw」という気になりました。
ところが鉄ネタは今年に限ってあまり浮かれたものはなし。せいぜい記念の看板がつき、記念乗車券が発売になるぐらい。
とはいえ、もうネタも使い果たし(これの方が重要)、浮かれ気分をそのまま放置、というものなんだか癪なので個人的に見に行きたいのをチョイスすることにしました。
(またの名をネタを勝手に作って勝手に行ってしまう、ともいう


まず浮かんだのは、最近新車を入れて風前の灯になりそうな和歌山の105系。
101や103から魔改造され、いろいろ突っ込んだ挙句になかなかのキショい色になっているものの、既に車齢が40年を過ぎそろそろ絶滅しそうな予感。
去年の夏、いずもを見に行ったときに和歌山港ー和歌山で少しだけ乗ってみました。
あれはなかなか車内が国鉄型のままで面白かったのです。

ただ、主目的がいずもだったので結局きちんと撮ることはまったくありませんでした。



対抗馬は新潟115。
近年松本から211に追い出された115は(たぶん最期の)流転の地、新潟にたどり着きました。
これらの編成は新潟生え抜きの編成を廃車に追い込み、さらに人気投票で新潟独自色にカラーリングが変わりヲタたちの度肝を抜くことに。
当初は3色ぐらいだったものが今や6色(あれ?5色・・・?調べても現段階で明確な答えが出てこなかった)。
国鉄型スキーとしては今までしな鉄のカラーリングを追っていましたが、だんだんと増えて行く新潟も見逃せません。
しかも約半分が既にE129などの新型に置き換わって信越、弥彦、白新の各線ではほぼ運用が消滅。(どうやら信越と弥彦は数本あるらしいが・・・。
東海もちは既に消滅、西は残存してはいるものの、原色で残るは2編成のみ。(あの1色塗りはちょっと・・・。)
高崎、信州近辺は先改正で211に追い出されて残るは新潟のみと生息区域がかなり狭まってしまいました。(まるで絶滅危惧種ですな。

あわせて9月にはきらきらうえつ485が運用から外れることが発表になりました。

・・・これはもう家から遠くてなかなか手出しができなかった新潟で決定でしょうw
ということで2週くらい前から撮影地の選定と運用を調査。



どうやら先改正から運用はほぼ変わっておらず、そのまま流用されているようなので大変助かります。
撮影地も意外とあるので主な行きたいところだけ決めて後はロケハンしながら回ることにしましょう。


かくして(所持金が尽きるまで)「新潟を回って(ついでに)きらきらうえつを撮りに行こうツアー」開催です!




問題はGWはじめがかなりの悪天候だ、ということ。
週末27,28は強風、29は低気圧のせいで北日本が雪予報。当初は29から出かけようかとも思いましたが、地元は意外と強く降雨でした。
翌30日も1日雨予報。でも、29の夜から出ないとあとが詰まってしまうので強制出撃します。


家を夜中に出れば午前中に長野を抜け、午後の早い時間から撮影に取り掛かれるかもしれません。
雲に追いつかないように移動すれば30日も撮影が可能になります。・・・ということで3時に出発。
今回は夜中中降雨予報なので山道ショートカットはやめ、多治見経由でR19にでました。


雨模様なので予想よりもペースが落ちています。

6時に大桑の道の駅。

松本平も雨模様。そのまま信州新町経由で善光寺平に入るつもりでしたがアクシデントが!
信州新町を過ぎたあたり。雨が止んだのでワイパーを止めようとしたらスイッチを切ってもワイパーが止まりません!結局旅行の間じゅう直らなかった。
ワイパーが利かない、使えない、というもの問題ですが、とまらない、というのも意外と痛い問題です。

駐車帯に止め、1時間ぐらい悪戦苦闘しましたが結局とまらず。しかたないので長野市内にあるMiniディーラーに行くことにしました。(通り道でもあった
・・・が、ディーラーはGWで休み。(BMW使えねぇ!!!
しかたないのでこのGWでもやってる整備工場でMiniを見てくれそうなところをぐーぐるせんせーに問い合わせて電話をすると「あー。それは厳しいですよねぇ。持ち込んでいただけるなら見ますよ」と回答をいただきました。

逆方向ではありますが、この際文句は言いません。R18を10キロほど戻って整備工場に駆け込みました。
しかし条件は厳しく(なんと言ってもビンボー旅行の上、このあと新潟に行く気満々だったw)、その場では直りませんでした。
整備のお兄さんにはワイパーアームごと外してもらい、根元は回ったままにして北上を続けることに。
旧Miniのワイパーは軸に刺さってるだけなので外せはします。ただ、外す棒状のものが必要なので人力では外せなかったのです。大進車輌の方、ホントにお世話になりました!


そのまま長野と新潟の県境に差し掛かります。(自販機のおそばを食べたかったが、なんせビンボー旅行なので出費は極力抑えないと・・・

ここが1つ目の撮影地、信濃大橋です。
夜来の雨は標高が高いところは雪だったようですねぇ。


この橋の半ばから下を見ると信越線時代からのポイント。いまは妙高高原までしな鉄北線、妙高高原ー直江津はえちごトキめき鉄道になっていますが・・・。
ということでトラブルでかなり到着が遅くなりましたが、この日1発目の撮影をしましょうか。

しな鉄北線は時間1本しかなく、しかもここが目的地ではないので1本だけ。

Dfは縦位置。


E-M5は横位置でそれぞれ。
標準色なのが若干残念ではありますが、この115もあと数年で引退。逆にほかの色になっているので標準色も撮れるうちにいっぱい撮っておかねば・・・。


この日でもう1箇所くらいは撮ってみたいので直江津からR8で北上を続けます。
信越線を見ながら柏崎まで来たときにふと信号で止まりました。「・・・あれ?もしやあの高台、撮れるんじゃ・・・?」
お寺の脇を抜ける小道が続いており、そのまま上がっていけます。

「これはすごい。線路どころか立山連峰まで入るじゃんか!」
撮り鉄の血というのはたまーーーに予感と鼻が効くものでw


残念なことにタイミング的には上下で普通が1本づつしか来ないようなので被写体はステンレスということになりますが、これは仕方ないですね。
(翌日は朝から越後線に行きたかったのでできれば今日中に新潟市街地近辺に行きたかった


では1発・・・

もう少し時間も天気もよければきちんと立山連峰もきれいに見えたかもしれませんが・・・。


E-M5のほうもばっちりです。


そしてもう1本

Df側


E-M5側
やはり短い編成だとちょっと物足りないですねぇ。貨物とかで時間や天気が合えばすごくいいところです。
(車を止めるスペースも十分にあって行き止まりなので、ほかに通行する人の邪魔にもなりません。


特急が来るまで待っていてもよかったのですが、岬を越えてくる風の冷たさが半端なく、心が折れました。
・・・そういえばぐーぐるせんせーマップには”松田伝十郎の石碑”とかって書いてあるけど、なんだそりゃ?と車を転回させると


あ。これか。え?あの中越地震で倒れたのを移設した?

東日本大震災があまりの規模の大きさで陰に隠れてしまった感がありますが、中越地震もかなりの規模だったのです。
山古志村はほぼ崩壊。阿蘇と同じように橋が崩落したのを覚えています。そういえば石碑の後ろの地層、どう見ても砂岩と泥岩の層ですよね・・・。
それで道の途中が治山処理をしたあとになってたんですねぇ。

看板に「東側200mの地から移設した」とあります。
アプリで「東ってどっちだ・・・?」と見ると

あぁ・・・。崩落して道がなくなってる・・・。
少しだけ残ったコンクリの法面が道(らしきもの)があっただろうと想像できます。
山の上は広場で行き止まりではなく、下の集落までかつてはつないでいたのかもしれません。



だんだん寒くなって日没もすぐ。とりあえず越後線の出発地である柏崎の駅よりも北には行かなければ。

車をスタートして北上していくと駐車帯から線路を越える跨線橋が。どうやら海岸のでるために作ってあるようです。
「あの跨線橋から1発できそう・・・」

ためしに登ってみると、鉄板がはめてあり、三脚の展開やでかい口径のレンズでは無理なものの、小口径レンズなら隙間からねじ込んで撮れそうです。
ちょうどしらゆきが通過するようなのでE-M5を手持ちで1発だけやってみましょうか。

お。意外といけてますねー。
ただ、日没寸前の18時だったのでISOは2000まであげないと撮れるような条件にはなりませんでした。


ここで日没強制終了です。撮影ができなくなったらお次は地方のハードオフ探訪ですよね!
ということで柏崎のハードオフへ。



まあさすがに何もありませんでしたが。(逆にここで使ってしまうと旅行自体が強制終了してしまう


20時も過ぎ、ハードオフの次の店舗もいけなくなったので今夜の宿泊所(仮)を探そうと思います。
夕食・・・も考えましたが、変な時間に移動しながらサンドイッチをかじったので(お昼の長野での車修理が原因)おなかがすいていません。
そのまま越後線沿いに走り

道の駅良寛の里わしまに停泊とします。(画像は翌日に明るくなってから撮った
ここならすぐにロケハンで移動でき、新潟から遠くも近くもないちょうどいい中継地点になります。


まだ20時を回ったところではありますが、車のトラブル心労と長い距離を走ってきたのでかなり疲れました。
お風呂・・・も一瞬頭をよぎりましたが、なんにせよもう車の運転をしたくありません。・・・ということで早いですがお休みなさいませ。







次回は越後線のお話。久々にバチッと決まった画像をお届けします!


































□今日の道の駅

いつもことあるごとにお世話になっている道の駅。これがあるおかげで長距離移動が下道で快適にできる、といってもわたし的には言い過ぎではありません。
正直、「高速?乗るだけ金の無駄じゃね?」と思ってすらいます。(急用やどうしてもの場合は使うが。


30日は意外と強い雨でフロントにガラコをもう1回塗りなおしたくて大桑によりました。
飲み終わった缶を捨てようとゴミ箱に行くと・・・


あれ・・・?今まで気がついていなかったけど、どっかでみたような。いや、でもどこにでもありそうなステンレスのゴミ箱だし・・・。うーん?



あぁ!これ、東海様からのお下がりじゃねぇか!




































































































































































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