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個人的には撮ることができなかった185、七尾線まで行くことができたので満足です。
413は北陸線で見ていたので何カットか残っているのですが、七尾線だけは奥まっているので行こうとか思っていなかったのです。
田んぼの中を抜けていくので、どうしてものっぺりとした絵柄にしかならないんですよね…。実際、今回行った時もポイントに苦労しました。
伊豆急線や小田原ー熱海間のように起伏がある線形だとどこで撮っても「あ、あれあのあたりだ」と想像できるんですが、あまりの田んぼの中ばっかりだとどこで撮ったのかすらわからなくなります。(正直言うと車両だけ、というのはあまり好きになれない
最後に撮れて乗れただけで十分満足ですね。
ということで、七尾線の話はそのうち旅行記で書くとして、今回の話はトップの画像にもある通りMFニッコールのお話。
以前からm4/3で遊べる用にマウントアダプターとともにレンズは集めてきてはいました。ただ、地元では既に漁り尽くしてしまった(主に自分が悪いw)ので、遠征に行った際に青箱から拾ってくるわけです。
で、ふと、パーツを漁りにトップカメラを覗きに行ったところ
「んんー?なんだこのシリーズEは?」
当初は買うつもりはありませんでしたが、どうも気になるので¥2000で身請けしてきました。
青箱常連のシリーズEはほぼ確実に80‐200㎜です。遊べて¥500くらいなら買ってもいいんですけど、確実に使わない自信があるので正直望遠は要らないんですよね。
(で、あれば、怪しげなメーカーの望遠で遊んだほうが面白いので
このレンズ、36‐72㎜というえらい中途半端な標準ズーム。最小絞りの値に橙色がさしてある、ということはAi-s、なんですが、正直初めて見ました。
カビ除去もばらして完了したので(手持ちの同じような)他のレンズと比べてみます。
まずは青箱常連、43‐86㎜から。
いたって普通のカビまるけでよく転がってる個体。ただ、設計自体は非常によく、ホントの初期ニッコールからほぼ変わっていません。
ロングセラーレンズなので整備でどこか壊してしまってもあっさりニコイチにできちゃうので安心して分解して楽しめるレンズですねw
この個体もご多分に漏れずカビまるけで拾ってきた個体だったので、分解してカビは除去してあります。
今回の試写はボディをE-PL2,マウントアダプタ経由で晴れた日の午後、ベランダの日陰、という条件で同じように撮ってみました。
まずは43‐86㎜から。
近い距離から、というものあって描写は悪くありませんね。それどころか、ベランダの壁に細かな陰影がありますが、これもクリアです。
このレンズ、http://www.photosynthesis.co.nz/nikon/serialno.html
という、ニッコールレンズの製造年を調べるサイトで見ると、783xxxなので1975‐77年の製造、ということになります。およそ40年以上前なのにこんなにクリア。
逆に驚きです。
で、問題の36‐72㎜シリーズEですが、
おや、43‐86からあまり変わってないのか、描写も悪くありません。
43‐86㎜は1963年からAi-sになる直前、’82年まで製造・販売されていたレンズ。その後にシリーズEとしてほぼ変わらない㎜数で販売されていたよう。
ただ、わたしもですが、”シリーズE”というのはMFの中でも「廉価版」として見ていたのでだれも見向きしなかったのでしょう。(結局、シリーズEを買っても結構なお値段なので、「それなら普通のニッコール買うわ」ということになります
どうやら余りの不人気さゆえか、’81年9月に発売になったのに’85年には終売してしまっています。わずか4年とは…。
わたしの個体は191xxxなので大体中間ぐらい。4年で終了していれば中古としても玉数がないわけで、そりゃジャンクでも見かけたことがないわけです。
さて、シリーズEが終売してしまった後にAi-sとしておなじみの35‐70㎜が出てきます。
そのものは持っていないので
ジャンクで拾ってきた35‐105㎜を。
この個体はHK-11付きで¥3000でした。(中古カメラ市とかに行くと、フードだけで¥500‐800ぐらいします
’83年からMFの終売、’05年まで標準ズームとして売っていたレンズなので、ほぼ現行に近い設計ですね。
高倍率ズームにしては描写もなかなか。(手持ちとはいえ、カメラ側の水平と罫線に合わせてある)
なんとなーく、ズームゆえの糸巻収差が見れるような…?左側の垂直ラインも中央がゆがんでいるようにも見えます。まあ、ズームでφ52しかないのでそんなもんですね。
と、まあ、3本を比べてみましたが、正直言うとほぼ変わりませんでした(やった意味あるんだろうか
さすが腐ってもニッコール(?)。ぶっちゃけ、長年使っているわたしからいえば、「ジャンクで転がっていたら”買い”」なんですよね。
(ほぼカビであれば分解で除去できる。絞り羽根の粘りだけは分解しないと油が回っているのが多数なので買わないけど
レンズ試写が意外と楽しかったので、カビ取りを頑張らないといけませんね。
□きょうのジャンク
七尾線遠征でさらに大量にゲットしてきました。…それはもう比較にならないぐらいw
旅行中にもつぶやきましたが、旅費よりもジャンクを買ってきた金額の方がデカいんじゃないだろうか、というぐらい面白いのがいっぱいだったので七尾線の満足度よりも高かったりします。
程度のいいのが多かったので、すでにレンズ4本、ボディ2つが整備完了しましたが、まだ半数ぐらい。
それよりも問題なのがマウントアダプターが未所持マウントばかりなので試写が今のところできないという。ウーム…悩ましいw