そしてフォルクスワーゲン・ジェッタ2を買いました。いきなり独車です、外車です。左ハンドルでした。写真のようにマイナー前の前期型で、細いフロントグリルバーが並び、ハメ殺しの三角窓が付いているやつです。今、スピニングガレージなんかで見かけるジェッタ2は、殆ど後期型ばかりですね。
グレードは下から2番目のCLi。このグレードからパワステが付きます。写真は赤ですが、紺色に乗ってました。因みに、グレードは下からCi(素のヤツ)、CLi(普及版)、GLi(旦那仕様)、GT(5MTスポーツ仕様)。ディーゼルもあったかな?
当時のゴルフ/ジェッタは、紺色がイメージカラーだったように思います。ソリッドカラーでしたが明るすぎず暗すぎずイイ色でした。塗装も厚く、否、厚ぼったい感じで、現代のクルマのようにハイレフではなく、表面は結構凸凹してました。これも質実剛健、ドイツ的美徳のなせる技と勝手に感動してました。事実、はね石で塗装が剥がれても、下塗りが出てくるだけで地肌が出ることはなかったナ。あとはタッチペンでちょちょいとな。ただし、徹底した防錆処理はいいけれど、ボディ裏隅々に充填している防錆ワックスが、夏場を境に溶けて表面に染み出すのは驚きましたが…。
納車は職場ででした。試乗もしない旦那買いをしたものだから、初めての左ハンドル、しかも帰りは夜。雨が降ってないだけマシだったけど、四苦八苦の帰り道でした。それでも、見切りが良く、元来がコンパクトなクルマなので、直ぐに慣れました。
慣れるに従い、アコードとは別次元のクルマだということの気づいてきます。当時として高いボディ剛性、ゆえに正確なステアリングの応答、ギャップを乗り越えた時のしっかり感。抜群の高速安定性。造りの良い掛け心地抜群のシート。そして各部操作系の重さ、造り武骨さは、馴染むに従い信頼感へと変わってゆく。嗚呼、これがドイツのクラフトマンシップなのね~我が家に「ドイツ」がやってきた!と勝手に感動してました。
もうこうなればアバタもエクボ、ボディ剛性の高さから内装にしわ寄せが来て、直ぐに軋み音の洪水(所詮大衆車…)になっても気にしない。ズビズビうるさいエンジン、3ATの悲しさ故、高速での回転が高くラジオが聞こえない。でもそれは、オレはいま100㎞/h出しているんだぞ~、と実感にあふれているからいいのだ!と納得してました(5MTだったら回転下がるんだけどね)。
でもね、でもね、当時(1987年頃)の国産車は、金のかけるところがやっぱり間違ってたと思うのね。その点、走りと安全にしっかり金をかけてそれ以外はゴメンナサイ、は間違ってないと今でも思う。何せ実家までの1000㎞以上を走ったあとも、まだもう少し走りたいと思えるクルマなのだから。このジェッタが、一時、自分にとってクルマ選びの基準になってました。そういえば、今でも内装にさほどコダワリがないのもそのせいか?
その後、様々なクルマの冒険をしてゆくけど、ジェッタの体験があったからできたように思う。必死になって働いてローンを返してたけど、本当に買ってよかったと思えるクルマでした。
オヤヂさんにとって
ジェッタがベンチマークなのですね。
個人的に、『我が家にドイツがやってきた‼』が
『☓☓がタンクでやって来た』みたいでツボでした😁
あのころのクルマは、その国の人々が、その国に暮らす人々のためにクルマを作っていたように思うので、各国の個性、らしさが存分に表れていて楽しかったです。
ある時、Fiatに乗る先輩氏を点検の引き取りの為、横浜インターのJAXまで送ったことがあったんですが、周囲がイタフラ車の中、先輩氏曰く、「学生服来てディスコに来てるみたいだなー。」懐かしい時代でした。
記事をアップ出来る様になって何よりです。
こちらはやっと自治会役員が終わってプライベートが戻ってきました。あとアメブロに変えました。
移転の件、承知しました!