近くの中古屋さんに先代のフォード・フィエスタ・ギアがあったので見てきました。ご存知の通り、今月一杯でフォードは日本市場から撤退。この個体は、H30年8月まで車検が残っているのですが、それに恐れおののいて売り払ったのかしらん。
今のフィエスタはスタイリッシュかつ確実な走りで定評がありますが、一方、先代はご覧のとおり何の変哲もない普通のハッチバック。どことなく大昔のデミオの香りがしてきます。
幸い試乗することが出来ました。
結論は、いい走りします。外観からの印象を裏切られます。欧州の大衆車の実力を見せつけられる体験です。
重めのステアリングとアクセル、しかし回した分だけ、踏んだ分だけ、ちゃんと仕事してくれ不自然さがありません。ブレーキもまた踏んだ分だけちゃんと速度を殺してくれます。やや硬めの椅子は取り付けがシッカリしていて心地よい。エンジン音の透過は大衆車水準。
足回りはドッシリしていて、しっかりしたダンピングが印象的。多少のギャップはものともしない芯の強さがあります。ギア仕様なので15インチアルミを履いているのですが、これが素の14インチだったら、もっとしなやかさが出たかな?残念…。10年6万kmを経過したクルマとは思えないボディの剛性感は秀逸。
予想外のシッカリ感に驚いて、一瞬、406売り払ってコイツにしようか?と考えがよぎる。しかし、少し転がしていると、VWジェッタ、パサートやオペル・ヴィータ、初代プリメーラなど、かつて乗っていた、ひと昔前のドイツ車などを思い出す。
さらに「そうだ、このシッカリ感や硬さに息が詰まりそうになりフランス車を選んだんじゃないか!」と思い出す。
めでたしめでたし。
フォードとフィアットは「人を幸せにする安物」。これ鉄工所のおやぢの持論。それを再確認してきました。
可愛がってください。
ほんとうにありがとうございます。
BARと並べるのが楽しみにです。