50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

必死に夏子に了解を求めること、・・・

2016-01-19 20:15:18 | 小説
必死に夏子に了解を求めること、夏子の気性がわかりすぎるくらいわかっていて、幸男は何を言っても弁解になりそうに思われる。二十歳の恋人が夏子に知られているからには。『この通り頭をさげる。そっとしておいてやっておくれ』喉にでかかっていた。

(「おしのび」つづく)