どう考えてもプロレスの覆面レスラーっぽい名前に、変なの、と思っていました。
でもちゃんと調べてみると、ドイツ語で「クリーナー」の意味でした。
商品名みたいに表記してますが、そうではなかったみたいですね。
ローラー&クライナ-社のインクは顔料系が中心ですので、もちろん顔料インクも視野に入れてのクリーナーです。
顔料インクは耐水性・耐光性に優れ、保存性も良いと言うことで用途によっては重宝されていますが、その反面万年筆の中で乾燥させてしまうと水に溶けない分厄介なことになります。
頻繁に使っている万年筆であれば問題ありませんが、注意が必要なインクです。
各社から顔料インクが発売されている現在は、上手に付き合うために洗浄がやはり重要になってきます。
最近発売されたこの「ライニガー」、使い方をご説明したいと思います。
この商品を購入された方はご存知だと思いますが、実は一切説明書きがありません。
唯一の手掛かりはこのラベル下にチラッと書かれているドイツ語&英語。

「Fullen/Fill-5min-Sputen/rinse」・・これが全てです。
「満たす/5分/洗い流す」・・シンプルですね。中に入れて5分待ち、洗い流すということでしょう。
輸入元の方に確認してみると、この5分が大切なのだそう。さて、では実際に洗浄してみましょう。

今回はしばらく使っていなかったこちらのドルチェビータを洗浄します。
ペン芯がすっかり汚れています。
ちなみに出てくるインクはブルーブラックが黒・・・になっていますね。すいません。
まず、入っているインクを全て出し、コップの水が透明になるまで出し入れを繰り返します。
ちなみに中にはリザーブタンクのようなタンクが内蔵されています。
このライニガーは当店で使っているのでかなり量が減っていますね。そんな時に、ひっくり返して戻すと、タンクに洗浄液が溜まります。(フタはしっかり締めて下さいね)


その後、きれいに水分を拭き取ってから、洗浄液を吸入させます。

そしてここからがポイント。置いておく5分の間に、「筆記」します。
もちろん出てくるのは洗浄液ですが、書き続けることでペン先まで洗浄液が行きわたるとのこと。


5分後、洗浄液を出して、更にきれいな水を出し入れします。
コンバーターに入る水も、透明になりましたね。ペン芯もスッキリです。

万年筆を長く大切に使いたい。メンテナンス用品も、ちゃんと準備しておくと安心ですね。
・・・と、ここまで書きながら現在(2016.6.25)品切れしています。
輸入元にも在庫がないため、ドイツからの入荷待ちになっています。
お待たせすることになりますが、よろしければご予約で承りますのでお申し付け下さい。
45ml入り、1,620円(税込)となっています。
*ご予約はpenandmessage@goo.jpまでお願いいたします。
*ホームページへのリンク*
万年筆洗浄液 ライニガー(reiniger)