昨年の6月に、このブログで「精子や卵子も老化する? 体外受精による出産の課題」について書きましたが、今年の9月に科学雑誌 Nature に、これに関連する大変興味深い記事が掲載されましたので、補足させていただきます。
かいつまんでいえば、「父親が高齢になるほど、生まれた子供に遺伝子変異が多くなる可能性が高まる」ということです。日本語の要約は Nature Japan のホームページ(http://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/89252)をご覧ください。
母親の高齢出産(特に高齢での初産)でダウン症などの先天異常の発症率が高まることが知られていましたが、これまで父親の年齢が子供の遺伝子変異にどれほど影響するのかはよくわかっていませんでした。
今回の調査結果が正しいなら、父親が50歳台の場合、20歳台に比べ子供の遺伝子変異が約2倍に増加する可能性があることになります。
遺伝子の変異が直ちに病気の発症に結びつくわけではありませんが、父親についてもできるだけ若いうちに子供を産んでおいた方がベターであることはまちがいありません。
今回の調査結果で驚いたことは、意外にも父親由来の遺伝子に変異が多く、いずれの年齢でも母親由来の遺伝子の変異数の2倍以上であったことです。これは女性の方が長寿であることと関係するのかもしれません。
(挿入図はNatureより一部改変して引用)
かいつまんでいえば、「父親が高齢になるほど、生まれた子供に遺伝子変異が多くなる可能性が高まる」ということです。日本語の要約は Nature Japan のホームページ(http://www.natureasia.com/ja-jp/nature/highlights/89252)をご覧ください。
母親の高齢出産(特に高齢での初産)でダウン症などの先天異常の発症率が高まることが知られていましたが、これまで父親の年齢が子供の遺伝子変異にどれほど影響するのかはよくわかっていませんでした。
今回の調査結果が正しいなら、父親が50歳台の場合、20歳台に比べ子供の遺伝子変異が約2倍に増加する可能性があることになります。
遺伝子の変異が直ちに病気の発症に結びつくわけではありませんが、父親についてもできるだけ若いうちに子供を産んでおいた方がベターであることはまちがいありません。
今回の調査結果で驚いたことは、意外にも父親由来の遺伝子に変異が多く、いずれの年齢でも母親由来の遺伝子の変異数の2倍以上であったことです。これは女性の方が長寿であることと関係するのかもしれません。
(挿入図はNatureより一部改変して引用)