あの日見た群青を探してる

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屋久島  楽しみは少しずつ

2020-11-27 16:02:00 | 旅行
歳をとって海外旅行が体力的にキツくなったら
国内を廻ろうと思っていた。
今年はコロナの影響で何処にも行けそうにないようだ。
12月ハワイ旅行を予約していたが、キャンセル料なしで取り消せたので取り消した。

Gotoキャンペーン真っ只中。
まずは大好きな沖縄、石垣島、2週間かけてブラブラした。
好きなホテルと、goto キャンペーンで今安く泊まれる憧れのホテル。
探すけど、この辺のホテル、ほぼ泊まってて新鮮味はないんだよね…。
お気に入りのオクマ、ゴージャスだったブセナテラス、ルネッサンス、オリエンタルヒルズ、リッツカールトン。
情緒ありの日航アリビラ、朝食美味しいハイアット瀬良垣、スパリゾート。お部屋が広々のカフーコンド。
そーでもなかった両ヒルトン、マリオット、ANA万座インターコンティネンタル。
プール代まで別料金だったカヌチャベイ、テラス系は上品で文句なしだなぁ、
恩納村のモントレは長期でお世話になったけど、全然飽きなかった。
那覇ではなんとなくリーガロイヤルホテルだったけど、今回泊まったハイアットも庭が素敵だった。
お気に入りだけど最近バカ高く勘違い離島組、はいむるぶし、星のリゾート系列(離島以外は完璧)、ジキラベイスイートアラマンダ。
全くサービスと価格が釣り合ってないし。
今回は沖縄ではハレクラニと馴染みのロジワール、新しい北谷レクー、ハイアット那覇。
ハレクラニはハワイのハレクラニホテルがハワイの他に沖縄だけオープン間もないホテルだけど
全室オーシャンビューで景色は良いけど、雨ばかりだとその価値は半減…。
広々した客室もゴージャスだけど…やっぱ何かちがーう。
近くに馴染みの気さくなホテルがあるからなのかな?
それがロジワールリビングスイーツ。
瀬良垣に用はなかったがあまりの好きさにわざわざ瀬良垣に寄って一泊した。
レストランの豚角煮を2皿も頼んだ。うましっつ!
朝食もカワイイし、、広くてコスパ良く清潔でスタッフの対応も大好き。
さりげなく覚えててくれたんだって感じさせてくれる奥ゆかしさも心地よい。
レクーは新しくオープンの北谷のホテルだけど、
この低価格で温泉あり、朝食も一流ホテル顔負けの品揃え。
ビッフェには海葡萄もあったので、しこたま頂いた。
ロビーのコーヒーやジュースをいつでもお部屋に持ち込みできるし
涙ぐましいサービスに感激。
沖縄も本島は競争が激しいからホテル事情はピカイチだと思う。

石垣島はいつもならはいむるぶしにまず寄るけど、あのクラスで一泊5万は勘違い組認定。
クラブメッドも久々行ったけど、どうしたの?ってくらい部屋かび臭くサービスも悪かった。
大体売りのショーもイベントも無いのに、態度もイマイチだったら何があるっての。
ANAインターコンティネンタルホテルは3時からチェックインのくせに30分も待たせて
朝食も30分以上並んだ。文句言ったら仲間内で私の悪口言ってるのが聞こえた。
全く恐るべし離島クオリティだ。
Gotoキャンペーンでも良い価格するんだからこちらも求めるものも大きくなるっての…。

ってさんざ沖縄の離島のホテルにイチャモンつけたが
ウチらはまだ、あの屋久島を知らなかった。

JR屋久島ホテルとサンカラ。
特にサンカラはgoto キャンペーンでもないと
とても泊まれるホテルじゃないから、この期に❗️
と、まずホテルを手配。サンカラは高いから空いてるが
JR屋久島ホテルは人気で中々取れなかった。
JR屋久島ホテル3泊、グリーンホテル,sankara各1泊予約して
屋久島に入る。
屋久島は連日雨ばかりと聞いていたが
ウチらがいた6日間ずっと晴天で、素晴らしい天気に恵まれて何よりだった。
JR屋久島ホテルは海だけじゃなくダイナミックかつユニークな山々の景色も同時に楽しめた。
温泉も海が見渡せる露天があって、ずっと温泉に行きたいと思ってたので
大満足だった。人気があるのは頷ける。
夜、星空に天の川が現れていて流れ星も見えた。
竹富島のコンドイビーチ以来10年ぶりくらいだろう…、あんな星空。

実は私は沖縄から戻る時、風邪の症状が現れて石垣でPCR検査を受けていた。
陰性だったので、そのまま屋久島に入ってが
屋久島ではずっと部屋で静かにしていようと思っていた。
2日目山に行くだけ行ってみようか、とヤツが言うので
じゃ、行くだけ、とバスで登山口まで行った。
登山道入り口から、少し見るだけ、と山の中に足を踏み入れ、
小一時間ほど散歩してみよう、と歩いてみると
あまりの気持ちよさと美しさに引き寄せられ、
清らかな川のせせらぎ、さまざまな種類の愛らしい苔たちや
年代を雄々しく生きる大木のあまりの荘厳さにすっかり魅了され
片道5時間の山道をしっかり出口まで歩いてしまった。
少しも苦しくなくて、かなりの山道なのに
気持ちよく汗をかき3度も着替えながらあっという間だった。
しかも驚くことに私の風邪の症状は全くなくなっていた。
ホテルに戻ってからも鼻も通り喉の痛みも消えて身体も軽く
すっかり元気になってしまったのだ。
自然の力はすごい。大自然に畏怖の念を抱きつつ
美しかった山の自然を思い温泉で汗を流した。
ヤツは11月なのに川に飛び込んで泳いでいた。
すごく気持ちよかったよ〜と大はしゃぎするヤツは
清流を見ると飛び込まずにおれない体質。
やっぱりアホだと再認識。

ドライブの途中寄った、海岸の温泉も
恥ずかしながら、野外の海岸で服を脱ぎ
ダイナミックな海に沈む夕陽を見ながら堪能した。

グリーンホテルは安かったからあんまり文句は言わず許してやろう。
うん、いいんだ。離島だし、あれしき…、安いんだから…。

で、ついにサンカラ。
憧れのホテルだった。
病気を押して屋久島旅行を敢行したのは
このホテルは大きな目的でもあったからだ。
今までえてして離島のホテルは
価格と、設備、部屋、サービス、かけ離れているモノも多かったので
このホテルのありえない宿泊価格はかけだった。
結論から言うと、うん、離島では
コスパの良いホテルなら、まだ腹も立たないって感じかな。
プールサイドのデザインなど流石に完璧で美しかったが、
各部屋はそれに見合ってなかったし、
サービスも間違いなく離島クオリティだった。
感じは勿論良いんだけど、それ、高いんだから当たり前じゃんか。
例えばラウンジで6時までしかビールを提供してない、ってスタッフに
5分過ぎてるけどダメか聞いたらダメ。とにべもない。
ラウンジは空いてるし、他のアルコールは飲めるのに。
大したことじゃないんだけど、こんなとこなんだよなぁ…。
勘違い、価格だけオタカイ離島組。
別に離島に恨みがあるわけじゃないけど
その態度、他所で通用するか、いっぺん東京に行って勉強してこい、と言いたい。
他でも大方サービスは満足できるホテルが多いが、
東京はビジネスホテルでも至れり尽せりのサービスで
その努力に感心させられる事も多い。

山中に建つサンカラは私にとって重大な鬼門だった。
自然にこんなに惹かれてるのに、虫が苦手な私。
木々や空にカーテンのように大量の蜘蛛の巣は
もう絶対ムリ。
ジムに行く階段には100匹位小ムカデが張り付いていた。
なんとかしろよって、怖がり屋さんの私はこの辺で涙目。
後でヤツに聞いた話だが、
なんと、私が大の苦手な大きな家蜘蛛が実はお部屋に出たそうな。
ヤツはこっそり見えないとこに追い払って
その地を離れてから教えてくれた。
高いからどうせ2度と泊まれないけど
その話は私をさらに、決してそのホテルに足を踏み入れさせ無い誓いを堅くさせた。。

でも身体もすっかり元気になったし
海辺の温泉ももう一個あるらしいから
今度はJR屋久島ホテル押しで
じっくりもう一度もののけ姫のお里を堪能しよう。
 老後の楽しみは少しづつ…ね。




ヨーロッパ周遊 その⑤ 後編

2020-11-24 00:10:00 | 旅行
 私達の旅行スタイルは、ホテルでゆっくり朝食を終え、昼頃から活動を始めるから
ニースを経ってミラノに着いたのは夕刻だった。
ホテルで夕食を取ってると、日本人女性が話しかけて来て、明日の予定を聞いた。
親子でイタリアに個人旅行で来てるそうだ。
格別予定は立ててない旨伝えると
一緒に観光を提案された。
ところが、その提案は
朝6時から朝食で、10時までナントカの名所を巡って
物凄く詳しく下調べしたレストランでランチを取って
その後何時から何時までどっかのアウトレットに行って
何時何分のバスで戻り、ホテル近くの教会を見学……💦
……ウチらは2〜3日に1箇所位しか周れないんだよお〜!
体調が良くないから、と誤魔化したけど
ホントにそんなに周ったら身体壊しそう…。

ミラノで昼頃からホテル近くのドオーモに行った。
教会の中に入ってみると、中だけでも絶対一日じゃ見れないと思う程
イタリアの酔を集めた彫刻や建築物、絵画の数々に圧倒される。
教会の外側の人物の彫刻の数をとっても
ウチらの出身地の教会全部足しても、ここ一個の足元にも及ばない事を知る。
それは致し方ない事だが。
翌日もこの近辺をプラプラ散歩してたら
スカラ座の前で何やら長い行列が出来ていた。
ヒマだし、地元人に混ざって並んでると
何かのチケットを渡された。
2時からバレエの公演があるらしく、どうやら無料っぽい様子。
スカラ座の中を見学したかったので
この偶然の幸運に感謝して
荘厳なスカラ座の3時間程のバレエ公演を楽しむ事が出来た。
カフェでダベって過ごしたり
ミラノの休日を堪能し、コモに電車で向かった。

コモ湖を中心に、お金持ちの集うリゾート地コモは
街全体が高級感があって、歴史を感じさせる瀟酒な建物に
高級ブランド店が軒を連ねていた。
街全体はこじんまりしていて
日本と違い貧富の差が大きいと聞くこの国の
途方もないクラスの水上飛行機を格納する貴族の城や
所々に見られる豪華で美しい別荘と言うかお屋敷と言うか、
散歩しながら見て回るのも興味深く楽しかった。
のんびりと静かに、東洋のウチらが
イタリアの特別な空間の空気と時間を
堪能させてもらえて感じ入る事は多かった。

コモからはジュネーブで少し過ごして
(ジュネーブはモナコと同じ感じでキレイだったけど
場違い感がハンパなかったから割愛)
パリに戻る国際列車に乗り換えた。
ところが、出発して2時間ほど経った頃
突然列車が止まった。
何があったかわからないまま列車を降りるよう指示された。
トラブルで4時まで動かないと。
今日帰国する人、顔面蒼白だよね、
などと呆れながら町に出た。
どこの国の何という町か知らない場所だが
ヨーロッパはホントに、どこをとっても絵になる。
アルプスに囲まれた、可愛らしい町並みや
石畳の道、脇の花々。
思いがけず降り立った素晴らしい景観の小さな町で
4時間程時間があったので
プラプラ2人で道を歩き、町の中心の川にかかる石橋に座り
透明な川の麓で、長い時間水の音を聞きながら、たわいもない話を
あれやこれや話して過ごした。
私達はこんな愛しい時間を大好きで旅をしているんだろうな、と感じた。
時間がたっぷりあるのは財産だ。
こんなふうにたまに立ち止まって
景色や自然、人や空間にゆっくり向かい合う時間って
ビュンビュンひたすら早く走り去る人生では
目に止まる事もないんだろうから。