吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

売り上げ至上主義と支店文化

2006-03-28 14:03:07 | Weblog
福岡市というところは特殊なところである
そういう意味では札幌も同じかもしれない
何が特殊なのか??? 支店長が沢山いるのだ
なぜなら日本の一部上場企業の数プラスαの数だけ支店が存在する計算だ
で本社採用の出世コースのひとが支店長で朴任して2~3年で結果を出さなければならない あとのことはどうでも良い(ちょっと言い過ぎ)
とにかく売り上げを維持向上させなければ無能よばわりされて 永遠に出世街道から はじき出されてしまう そのプレッシャーは半端ではない筈だ 
もちろん利益を出すこともなのだが やはり本社はたぶんシェア争いに勝つということを重要視しているからだ シェアを取れば何れ利益は出せる  という考え方
シェアが落ちることは 会社の成り立ちそもものにかかわるからである
で 支店は何を考えるか まずは売り上げである 銀行の評価も聞くところによると売り上げがまず重要らしい
”安くすれば仕事はとれる” あとはどうやって 赤字を最小限に留めるか
 である
例えばそこで考えるのはサブコンであれば 機械設備も電気もまず頭で受けて電気は別のサブコンに下請けに出す それをお互いに交互にやれば単純には売り上げは倍に出来る 
等等 ま いろいろ名目上の売り上げは増やすことはお手の物だろう
利益は となると これは苦しい
これはとにかく安く請けたのは事実だから とにかく現場は死に物狂いで狂奔するしかない 
設計事務所のゴタクを聞いているヒマ等無いのだ
支店というところは福岡市とは言えども 情報は入るが技術情報は本社に集中していて 殆ど田舎状態 とうりいっぺんのことは立派にマニュアルに沿って答えて頂けるが それを一歩踏み込んだ途端に こちとらは変人扱いで 嫌われる第一歩である 
東京にあるクライアントの仕事をしたときである
M菱電機の換気計画やらエアカーテン効果の検討やら気流解析までやった資料がそのクライアントから送られてきた それは見事なものであった
つくずく 東京はいいな 本店はいいな と思ったものである
福岡市でメーカーがそんなことをしようものなら ”余計なことをするな 田舎の設計事務所には猫に小判だ・・カツ” と本社から言われるに違いない

東京に事務所を出すかなあ??
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