吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

現場監理をしない(させてもらえない)設備設計

2006-01-30 15:40:25 | Weblog
最近つくづく思うことがある
我が社の転機は15年前にさかのぼるのである
多少赤字を出しても良いから現場監理を積極的にやろうではないか。。。。。と
私が決心したのである
何故そう決心したのか。
私を含め社員も設計のやりとりの中で説得力に欠けるのである
なんとなく自信がもてない。  多分.....だからと思っても建築家や施主の黙殺されたり、うるさがられたり、最後は力尽きてしまう
これからは勉強のため、建築家の苦労を少しでも共有するため 赤字(一般に現場監理は赤字と先輩がたに言い含められてきた)は仕方ない。現場に行かないと、我々は魅力がドンドン無くなっていく。 そう思ったのである
それから15年
正解だった   そう思う
それでも設計事務所の報酬は低下の一途をたどり、設備設計や構造設計に廻す予算が少なくましてや現場監理に来てもらったら、元請け事務所の取り分は殆ど残らず、ジキュウ500円以下のような深夜労働を強いられることになるのである。
私どもも下請けとして一緒に涙すること多いのである
逆にそういう貴重な設計料を廻して頂いて我々は”経験”という大きな知的資産を得てきたのであります
多くの設備設計に従事する人は、いわゆるドラフトマンか官庁工事の設計で当該官庁の決まりごとや、1円のミスや、四捨五入のどこで切り上げ  とかいったルールに多くのエネルギーを使い果たし仕事を楽しむことを出来てない
といった現実からすれば私どもは良きクライアントに恵まれてきたことをつくづく思うのであります。  感謝 感謝
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写真

2006-01-28 16:53:51 | Weblog
写真 姪浜竣工直前




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見学

2006-01-28 16:25:48 | Weblog
姪浜中学校竣工直前

今日は天気もよかったので実はうちで珍しく学校の設備設計をやらせてもらったのがあって、実施設計だけうちがやって、現場監理は市がやっていたのでもうだいぶ時間が経ってしまっていて、うちでやった割には久方ぶりに思い出しながら見てまわりました
この仕事は珍しく、プロポーザルで勝たせてもらい(かなり建築さんにおんぶに抱っこのおかげで若干タナボタ的に転がりこんできたのでした)でも設備設計を市から直接受注させてもらった というなんとも理想的な物件ということもあり、感慨もひとしお。
意匠のガンバリに比べて設備で頑張ったのはオープンシャフトや通風、日射対策など、結果的には設備図には表れない いわゆる建築工事の部分のとこばっかしなので、なんか変。  そう いつもは建築設計と設備設計ではプランが出来るまで建築設計事務所だけでやってしまうので設備の意見は反映しにくい発注構造なのですが(いわゆる設計も別途発注)今回は建築事務所とうちがまあまあ仲良かったのと思いに共通する点も多くて設備の意見が随分と意匠に取り入れられた と少し思う

設備の内容でいくと雨水利用が目立つ位で中身は平凡
学校建築は福岡市の場合は決まりごとが多くて福岡市設備課40%、シード設計60%
のベンチャー作品ということになりますか。。。。

そんなこんなで結局建築さんはプランを作りながらどこの時点で設備や構造に相談するか、早く相談するところ程、全体を考えて頑張っている1つの証拠なのです。お施主さまに告げます チェックポイントのNO1です

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はじめまして

2006-01-27 20:13:25 | Weblog
私は ”設備設計”という身分のものです  それって 建築設計事務所の”下請

け”でいわゆる 姉歯でおなじみの 構造設計 と立場はたいへん似ていて、下請

け根性のしみついた、建築設計の太鼓持ちみたいな存在とでも言えば解りやすい

殆どの 設備設計 は役所のお仕事を直接 受注することで売り上げの大半をまか

なっている、か サブコンといわれる大手の設備業者から仕事をもらっていて、あ

いまに設計事務所のお仕事を頂いて、売り上げの2~3割を占める   といった

ところが平均的 設備設計のあり方といったところです

私の場合のお客様は 町の設計事務所で平均4~5人の元受の建築設計事務所から

のお仕事が9割、たまに過剰な評価をして頂いた場合に建て主さまから直接が1割

という感じです

日常の下請けとして”漱石の猫”みたいな視点で建築業界や、設計事務所、建築資

材メーカー等のことをを 共に泣いたり、場合によってはご批判したり、申し上げ

それだけでは単なる何処かのタレコミ記事みたいになるので、やはり基本は私のノ

ーハウや考えかたを惜しげもなくさらしていく場ということにします そういう中

で規制緩和のことメーカーやゼネコン、サブコンの体質などに触れていくほうがリア

ルになるかもしれない

ブログなんてものを57歳にしてはじめることができたのは 舞様のおかげです

立ち上げてもらいました。この場を借りてお礼申し上げます


という訳で皆様、たまに除いて頂ければ幸いです。設備の核心にせまってみたいと

思っていますから

  
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