吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

ほんとにスーパーGは

2006-05-31 12:27:57 | Weblog
ある天神地区の古いビルのリニューアルを1年位前終了した
施工者はやっぱりスーパー
順調に工事は終わり なにごとも無く1年を迎え 先日1年検査を実施した
空気環境も温熱環境も良くなり、エネルギー使用量も減った(これについてはいずれ書きたいと思う)
検査のマトメに入った
私 :(オーナー側に対して)いかがですか、光熱費はかなり下がった筈ですが、そのデータ私たちのほうでマトメさせてもらえませんか?
オーナー側 :はい 随分減ってますね
       ちょっと夏場の水道代が上がりましたけどね                                                            そうなのだ 今回の提案はある理由があって空冷式を水冷式(クーリングタワーを使う)に変更したので夏は水道代が増えるのは折込済みだ しかし蒸発水なので下水道代は申請すると免除される
私 :(ゼネコンに対して) あれっ! クーリングタワーの下水道料は免除申請をするようにお願いしてたと思うけど・・・・
ゼネコン :・・・・・そうでしたっけ
私 :なら早く申請してよ! 夏が来る前に

そして2週間経った今日 ムカツク電話がゼネコンの担当から
ゼネコン :すいません 例の下水免除の申請なんですけど どの窓口に行けばいいか解らないのですが・・・
私 :え~ じゃあ 他の僕の物件は どうやっていたのかなあ そんな話初めてだけど
ゼネコン :・・・そうですか もう一回調べてみます
私 :お宅大型物件いっぱいやってきて じゃあお宅の大型物件みんな クーリングタワーの下水道代をオーナーさん払っているってこと?
ゼネコン :どうなんですかね~  すいません もう一回調べます

あきれて ものが言えないのだ
作ったら終わりか 貴方がたは!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空調方式比較表

2006-05-30 15:43:58 | Weblog
最近は殆どの物件で ガス式エアコン、電気式、深夜電力 等々 の熱源比較をするような時代になった
しかしこれが複雑多岐にわたり、作り手の意図ではじめから結論ありき のようなものも多い
特に電力系やガス系の会社が作成したものはもちろんだが、 逆になにも考えずに単純に幼稚な比較表もよくみられる  特にサブコンの作ったものは一笑もの が多く こちらが恥ずかしくなる
先日オーナーの紹介でサブコンに設備設計をさせてるけど 空調比較表だけチェックしてよ なんて相談があって 簡単に いいよ といって2~3分でぱぱぱッと見てすぐ送り返してあげた
建築事務所も なんかやばいこれをそのまま出すと 悪い予感がしたのだろう
その空調比較表
・受電方式が高圧を前提としていて、そこが方式でどう変化していくかに触れられていない
・機器のメンテナンス費用が計上されていない
・ガス単価の全く詰めも予測もなく 倍以上の誤差がでる
・空調をガスにすることで 厨房や給湯の燃費がどう変化するかが無視されている

よく建築事務所に聞く話しであるが 設備設計でもメーカーに検討書を作らせて、そのまま当然のように持ち込むような事務所もあるらしい。
もっと努力して欲しいものだ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またスーパーG

2006-05-25 18:43:47 | Weblog
今日はまたまたスーパーゼネコンがらみ
2ヶ月前に竣工した5000㎡のビル
厨房のある場所の排気が悪く煙が部屋に充満するというので
今日 施主立会いのもと サブコン、建築事務所、施主、料理人が集まって実験をしようということになっていた
私は事前にサブコンとともに排気の調整、測定しに入った

私 :ちょっと風量測ってみて
サブコン : はい  4.5m/sです
私 : ん~ それはおかしい 足らんやろうもん
サブコン : ・・・・・
私 : 足らんやろう?
サブコン : そうですかね~
(どうも異常とは感じていないのだ)
私 :あきらかに 足らんよ 9mはいるよ
サブコン :前任者に電話してる(もう既に彼は東京の現場)
ここで電話を変わってヒステリックにまくしたてる
結局皆で実験しようというのは無理
私 :(オーナーに向かって)すみません調整不足です 今日は無理です調査します (なんと格好悪いことかシクシク)
そうこうしてると 
サブコン :ダクトの点検口が開いてました
私  :え~(絶句)  な~んだ 
ダクトの点検口が開いていればそこから空気を吸うから排気口から吸わないのはあたりまえ 
私 :こんなことが何で気付かんやったんですか 全く 恥かいたやないか!こんなことで俺が呼ばれんようにしてよ~

やっぱりだった 風速9m/sになった

ゼネコンはいないし(いたけど新入社員が遠巻きにいた) サブコンに八つ当たり

俺はゼネコンの設備担当じゃないぞ! くそ~
こんな事くらい (異常だと)風を見て感じて欲しい 情けない

なんでそして ゼネコンもサブコンも当事者は来ないんだ この日というのは早くから設定していたのに
また僕は人相が悪くなるのだ
まったく~ 

これがスーパーの現実 あ~あ だ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スーパーゼネコンは

2006-05-24 10:45:37 | Weblog
スーパーゼネコンは一時の他の中堅ゼネコンの不良債権問題など信用低下で結果的に安心感と無難さが売りになり今現在大きな仕事が集中していて勝ち組の先頭を走っている(だからこそ今の機会に談合を廃止し体質を大きく変えなければという動きがあるのもうなずける)
でもだ 土地を処分したり、人をだいぶ減らして 別会社にしたり かなりスリム化も進めてきたあおりで 今の仕事量と人員のバランスがとれていないように感じる  ここ数年 監理をさせて頂くと サブコンからの承認図がゼネコンの設備担当のハンコ(単なる形式の)があるが、場合によっては無い場合すらあるが、それををである 我々が隅々までチェックして返却してサブコンに廻し 涼しい顔をしていて 彼らの意見を述べることも無いのだ 俺たちは幾らの監理料でこんなことをやっているかは知らないだろうし、僕らもプライドがあって言えないのだ
品質に対するコダワリはもはやなく、サブコンを叩いて安く請けさせることが主要業務になっているのだ 悲しい限りである 
心ある建築家に訴えたい もはや 「 ○○にやってもらったらいいんだけどなあ 」 ということは言わないで欲しい 落札したら 彼らはすぐに牙を剥いてきますよ あなたは下手するとガタガタにされますよ (ちょっと言いすぎか)
とにかく設備の分野で昔は設備設計を雇うよりゼネコンの設備担当を頼りにできるからいいんだよね とかいって重宝してきたものだ 確かに10年以上前は頑固な設備がいて品質に対するこだわりは僕ら以上であったと記憶している
問題はタカリや接待でサブコンが気を使わないといけない猛者も多かったらしいが
 もうダメなのだ その証拠に良質なサブコンほど逃げまくっている 今現在スーパーの仕事を請けるのは 売り上げ至上主義のところか 逃げられない事情があるサブコン のような感じなのだ もちろん 私がそのヤリトリを聞いた訳ではない
憶測に過ぎないのだ でも私みたいな鈍感なタイプが感じるのだから そうなのだ

でも5社全部がそうとは言いません (一応期待も込めて)
でもCMやったほうが 僕らは汗をかくなら気持ち良い汗をかけるよ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンションのエアコンドレン

2006-05-18 12:23:11 | Weblog
マンションのエアコンは昔はよくドレン管の縦管を設けその縦管に各住戸の人がエアコンを設け その縦管から分岐された口に接続できるような工夫をやったものだ
私は若気のいたりとはいえ 今は反省している
何故なら 共同住宅は賃貸でも分譲でも同じだが 内部の模様替えをされる 先々どういうレイアウトになっていくのかは 読めない
ドレン管の口にエアコンのホースを 床に近い部分で接続するような工夫をしていた場合なんか  模様替えのとき チョットだけホースを外して家具を動かし 冬場であれば外したママ でドレンもでないので あとで接続しようと 思っていたとしても いつか夏がきて 気が付いたらドレンの水で床下が満水になってしまったなんてことが あるのだ 下の階の人から怒鳴り込んでこられて初めて発覚するのだ 
特に今後はデザイナーズマンションがブームになってきている デザインされたエアコンの配管の収まり 様々なシュミレーションをしておかないと 設計の責任にされますよ~
接続口は上のほうで ドレンだけは日常目視できるところに設けたいもの
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5/13日の理想的・・・に対する[おがっち]さんに

2006-05-17 16:51:47 | Weblog

おがっち さんのコメント

     ↓

良い話・・・ (おがっち) 2006-05-17 15:19:38

とっても理想的で、とっても良い話だと思います。
こういう仕事って分離発注でしかやれないのでしょうか?
CM自体はお施主さんが行っているのかな?
      ↓

確かにするどい点をついていますね  貴方が誰か想像ついてきました (笑)

それで 施主がリーダーシップをとっているのは事実で私たちはその技術的、経理的なお手伝い という立場でした
こういうのは
分離発注でしかやれない と思う(例外はありうる)
似たようなものでコストオン方式というのがありますよね それでも同じ結果だからいいと思う
何故こういう形でしか楽しい仕事は出来ないかというとですね~
ゼネコンは(特にスーパーは)ギリギリで安値受注する時代 赤字受注も結構あります
その原因は様々で施主は最近 うちは坪40でここまでやったよ~ とか横の連絡網があったり、談合の話し合いがなかなかつかなかったり
で結局 下請けに押し付ける というのは昔からの慣習 その慣習も度を越えると
おどし に似た 今後うちの仕事いらないのね という言葉が待っている
結局 孫孫受けは楽しく仕事出来るわけないのだ
結局金の問題じゃないか
といわれれば そうかもしれないな
でもそれだけじゃない 
いろんな業種の人たちが対等にブラックユーモアでなく冗談を言い合う雰囲気
尊敬と信頼を勝ち取った喜びは明日えのエネルギーとなり 長い間記憶に残る仕事になる

とはいっても ゼネコンによってはまだ捨てたものではないかもしれない
私が最近注目するのは ここ4~5年 辛酸をなめかろうじて生き残りを果たしたゼネコンのなかには おおいに期待できるものを感じる 
彼らには創業当時に匹敵するような目の輝きと必死にそのブランドを取り戻そうとする仕事振りが共通しているのだ
私は その危なかったゼネコンたちに熱いまなざしをおくっているところ


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道路照明の無駄

2006-05-15 19:00:19 | Weblog
何十年も前から変わらないことがある
皆さん 見たことがあると思うけれど 市内の道路を走っていると 街灯が昼間というのに いつも点灯している場所があるのだ  雨の日なんかはもっとヒドイ
民間の施設ならケチな社長か経理担当が見つけてすぐ修理するから ”もったいない” という概念が働きこういうことはないのだが・・・
昼間に点灯している街灯の電力を集計したら相当なものだろう
光を感じて点滅させる 自動点滅器が汚れたり いつのまにか建物の影になったりで ”暗いぞ” と認識しているのだろう  必ずタイマーを直列に付けて 昼は絶対に点灯しないようにすべきだ
それからビルの屋外照明の 自動点滅器  は福岡地方ではどうも北側外壁につけるのが一般的らしい  私は南側に付けるべきと思う  夕暮れに早く点灯してもまだ外光のほうが明るくくらいで全く意味がない
何故そういうあうんの常識が出来てそれをいまだに疑問を持たない人が多いのは不思議なのだ 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

理想的な仕事をしました

2006-05-13 18:49:51 | Weblog
先日からやっていた○○家具店のリニューアル工事ほぼ行政の検査も終わり引渡しももうすぐ
設備 建築 電気 泡消火 自動火災報知設備 外壁塗装 等等 CM発注
各業者は施主が長い間かけて見つけた信用できる業者 設計はうちと建築設計
施主も頭が良くて判断も早い 言ったことには責任を持つタイプ
設計図は我々が起こします
工事原価は我々と各業者が一緒に見つけます 必ず原価でないといけない
そうしないと施主は今後信用してくれない
そうして決めた原価に施主は諸経費を上乗せしてくれる約束
まさに絵に書いたような理想的展開 誰も大儲けしないが誰も損しない
施工はほぼお任せで良いのだ 何故なら皆は誉められたいし この関係壊したくない 我々も 彼らを尊重 性善説にたってたまに現場にに行く程度
現場は目が輝いている でも余計な気は使わない
またこのような仕事してみたい
先ほど施主から設計料の請求書を出せとの電話があった
私 :見積書も出してませんでしたから 先に見積書出さなくていいですか?
施主 :あ~ 一応 では そうですね
私 : 解りました 今回 おかげでプロジェクトの理想形を見させてもらいました 気持ちよく仕事させてもらいました
施主 :ほんとですね みんなよくやってくれました (20分くらい話)

今回多くのメーカー 施工者が喜んでくれて安くできた と思っている

何故そういうことができたのか

1つはリニューアルなので把握しやすい
1つは施主が我々設計だけでなく各施工者を信頼していて かつ我々を絶対的な存在として 各施工者に伝えているので 我々がたまに発言することは即座に実行される
1つは施主が何度も工事を経験し工事のなんたるか どういう建物にしたいのか 大変明確な意見をもっている

皆さん こういう施主は探すよりも我々が影響を与えて作り出さなくてはいけないとは思いませんか・・・
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

くだらない予言

2006-05-13 12:04:23 | Weblog
携帯電話はバスや電車では禁止、車の運転中もできない
どうも これはおかしい
なんで 迷惑になるのか
誰がそう決めたのか 
もちろん 迷惑かかる場合や不愉快なケースがあるのは事実
でも 寝る間を惜しんで働く人にとっては、貴重な時間が使えるのだ
逆に人の電話を聞いていると 週刊誌を読むより楽しいこともあるのだ
 たぶん あと1~2年もすると電話しても良い長距離バスが出現する
一世を風靡するハズだ バスの中でぼーっとするのもいいが 電話したいときはいっぱいある  電話バスができたら CO2も削減につながると思う
ミスドやマクドに喫煙コーナーがあるのと同じで電話席というのができれば 電話を仕事の中心にしている人は助かるのだ メールやインターネットも堂々とできればいいなあ
私の予言はあたるのだ
予言コーナーでした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バスの中から

2006-05-11 16:06:05 | Weblog
今 小倉行き高速バス いとうず号の中である
客はまばら 曇天 気温17℃ 湿度65%といったところか
和服を着た料理屋のおかみ風の50代後半の女性 突然
女性 :すみませ~ん 送風かなんか 入れて頂けませんか
運転手 : 送風ですか?
女性 :はい 送風でいいです なんか 蒸して・・
運転手 :はい
この和服女 ただものでは無い
まず 和服を着て 天神から小倉までの朝の便 なにしに行くのか? それと和服を着て暑苦しい格好をしているから 暑いのは自分だけ この微妙な季節 ”冷房”と言わず”送風”と強調したところは やはり客商売ならでは 
な~んて 暇な観察なんかして
バスの運転手を見ていると、先日のnewsを思い出した 長距離トラックの超過勤務をさせた会社は即刻ペナルティを科す とかいうもの そうだあのニュースはよかったなあ 
規制緩和は良いことだが 結局その犠牲になるのは労働者 競争に勝つため 体力の限界までこき使って そして重大事故をおこしていたのである
健康第一 その中で自由競争にならないといけない
我が社もカッコいいことは言えないが 以前よりはましになった 食えてるかどうかは別にして
何十年も前から言われてきたことだが建築設計が一番 時間単価が安い と自嘲ぎみにいわれてきた でもひとにぎりの有名建築家になるチャンスはある プロボクシングよりは歩がいいかもしれないが
設計業界も労働実態を調査するのに国交省のGメンが登場するといいなあ
でも設計は深夜労働しても 運転みたいに死亡事故は起こさないからなあ
強制的に週一回は飲み屋かジムに行かないといけない とかどうかな
零細企業の社員の健康は社長の力だけではなかなか守れない 行政さん 力貸して
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする