吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

ゼネコンの落札価格

2006-03-27 10:31:02 | Weblog
九州の景気は東京 名古屋 に比して まだまだ 底を這っているようなところがある
それは 競争入札の価格と 最低価格の業者との値引き VEによる最終値合によって価格が形成されている現実がある
どう考えても ちゃんとした工事をするのであれば 赤字が目に見えているような契約価格が殆どなのである
彼らの考えは たぶん こうである
”設計図どおりにはんとうにやる必要はなくて 設計図のミスやら つついて 施主の側も設計も変更が結構生じてくるので その増減やら あるし
それと 設計事務所も大手ではないし 今後出くわすことも無いので全部が全部言うことを聞かなくてもいいし  最後は下請けに協力させて(今皆仕事を欲しがっているから) なんとか自分たちだけは赤字を回避できるハズ”
  なめられたものである
九州はこんなことでいいのだろうか?
いくらなんでも 下請けが常に泣いたり手抜きしたり 腰を落ち着けて仕事をしていないじゃないか!それではいいものは出来ないよ
ひとつは 設計事務所が妥当な価格を把握できていないこともあるし、赤字で請けさせることで 1つの成果を施主に自慢するようなところもある
もうこんなことから 早く抜け出さないといけない 
どうやったら 市場価格を把握できるのか 真剣に工夫すべきである 

最近 我々が直接依頼できる 大工や配管工 ダクト屋さん 等々 職方との交流を進めて 細かい技術を学び またその悩みや価格のことを頭に叩き込むこともひとつであろう
一番いいのは たまには CM発注をして苦労して 施工者の痛みや 価格の実態を体感することである
最近は大手だからといって品質に対するモラルは期待できないようになってきた
何故なら 生活が成り立たないからである その為に設計事務所は存在する デザインを死守することも重要だが本質は施主の財産を形成し長年にわたって安心して使って頂くことこそが最も重要なことなのである
赤字受注はどこかに歪みがでるのである 以前は公共事業で儲けてバランスをとっていたが もう それは出来ない
   適正受注と品質監理
  いまさらながら大事だなあ と考えている 今日このごろ
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