ロバート・レッドフォード監督「ふつうの人々」を
BSで久しぶりに見ました。
あの少年の悲しげな眼差しがやっぱり
光ってますねぇ。
それにしても初めて見た人はこう思うのではないでしょうか。
あの息子を愛せない母親と
孤独で残酷な記憶に苦しむ息子
この二人の結末はきっと
抱き合って和解にいたるのではないか・・・
日本映画ならきっとそうなります、
ところが結末は違います、
母親は最後まで息子を愛することができず
父親はそれをどうすることもできず
もう、一緒にやっていけないと宣告、
母親はーー妻は、というべきかーー去ります。
残された父と息子がひしと抱き合うところで
ジ・エンドーー
つまりこういうラストなんですね。
日本映画ならどうなるかな
なんてこと考えてばかりの二度目の映画
でございました。
それにしてもーー
長男を失った母親が次男を愛することができない
たとえ事故死のときに次男が兄を救えなかった
にしても、です、
すごい想定です、
お涙ちょーだい
の筋書きがどこにもない
救いのないストーリーですが
これが「ふつう」のようですね、
アメリカという国では・・・・