専門家と言えども、うつ病患者に24時間付き添いできるわけではないです。
それは、不可能なわけで、結局は、当事者を含む、ご家族の理解・サポートなしには回復はあり得ないものだということでしょう。
しかし、ご家族の方の「ひと言」が、「矢」のごとく、胸に突き刺さり、それが直接的な原因となって、うつ病をさらに悪化させることも多いのが現状。負の連鎖です。
うつ病とは、回復に、数年かかるケースも珍しくなく、それを支えるご家族の苦労は想像を絶するわけですが、それでも、まず一番最初にやるべきことは、家族が「うつ病に関する勉強」をすること。この勉強なしに、「回復はない」。
また「理解」、ついては「回復」もない。
そう思います。
決して言ってはいけない言葉もあるのですが、実際には、それを口走ってしまって、当事者を深く傷つけていることが確かにあるのです。
介護している側も、相当なストレスがかかるので、どうしても、自身のストレスが患者に向けられてしまいがちですが、それが当事者を追い込み、ひいては、「自殺」という言葉を口に出し始めることも、決して珍しいものではありません。
事件になってはからでは遅く、取り返しがつかないのです。
理解をし、そして、そっと寄り添ってほしい、そう心から願います。
また、ニュースで、新型うつ病の記事が配信されていました。
まずは、これは「やはり!!」といった感がありますが、「うつ病」患者のことを、「怠けている」「甘えている」「グータラだ」等の意見がとても多い。
前述のように、「怠けている」などの意見をお持ちの方等は、偏見が多い、うつ病に対して、全く理解がない、理解しようともしない周囲の声、そして、インターネット上に散見する「心無い言葉」によって、どれだけ当事者が傷つき、よりダメージを深くしているかを考えたこともないのでしょう。
うつ病になると、将来の見通しは立たなくなりますし、考え方も極端に悲観的になります。
まさに、「暗闇に閉じ込められたような」日常になります。
寝てばかりいる当事者に対して、家族からしてみたら、「辛気臭いから!」、
また、ちょっとでも気分転換させるために、カーテンを開けて、日の光を浴びさせようとしますが、それは「NG」なのです。
太陽の光を嫌う傾向にあるのです。
その逆に趣味などで活気を見せる非定型なものもあります。
免罪符にしているとか、擬態ではなく、そうなんです。それが真の姿なのです。
どうしても否定的に見られがちですが、本人が閉じこもって「死にたい」と繰り返しうめいていることを思えば、本人自身がなんらかへの関心、興味、活力を見出して活動や行動を起こしていることは非常に前向きなことだと思います。
批難される根拠は全くありません。
そして、そういううつがあることもまた、最近の研究で次々と明らかにされて来ています。
なので、擬態や、免罪符や、嘘つきや、虚言癖や、怠け者などと罵られる方はもっと勉強して知識を、目を、考え方や価値観を、すべてイロイロと打ち治していただきたい。
どれだけの暴言や思い込みによる思い上がりで他人を深く傷つけて来たか、その愚かさに愕然とすることでしょう。
そこでその真実を受け入れることもできず、堂々と開き直る方は、人ではなくただ人のカタチをした悪魔だと思います。
頑張りたくても、頑張れない、そんな気持ちに、理解を示してあげてください。
周囲の理解・サポート、そして適切な治療、投薬で、治るものですからね。
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