ジブリ映画に出てくるインテリアの素晴らしさには、いつも目を見張ります。
金曜ロードショーで続けてあった「魔女の宅急便」と「想い出のマーニー」でも思いました。
壁紙、ドア、窓、階段、柱、照明など…
映画にはこんなに素敵な壁紙がこれでもかと出てくるのに、私が昨今、国内の大手壁紙メーカーで
探した限り、「これ、いい!」と思うものは殆どありませんでした。 壁紙の色で書いた、
アンリ・ルソーのジャングル画のようなのはいいと思いましたが、使う場所を非常に選ぶ壁紙です。
昔の方が、素敵な壁紙がたくさんあったように思います。バラなどの花柄にしても
昔のものは雰囲気があるものがたくさんあるのに、今販売されているものは、なんか薄っぺらくて
軽い感じです。規則性の複雑さもなくて、単純な繰り返しのコピペ。ぐっとくるのが、ない…
これなら、家の元から貼ってある古いクロスの方がいい。輸入だとたくさんあるでしょう。
こういう野イチゴ柄のがいいんですけどなかったです。
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向田邦子さんは、「誰かがお弁当を食べていると、覗かずにいることなどできない」と言っていましたが
私は人の家に行くと、室内がどのようになっているかを見ずにはいられません。
暮らし向きとか趣味を見たいのではなくて、部屋の中の構造とかどんな風にやりくりしているかをです。
自分では思いつかない配置やアイデアが見られ、些細なことでもとても参考になり、触発を受けます。
目玉焼きにしょう油やソースをかけたりご飯にバターとしょう油を乗せたりする朝食と出会った時のように。
例えば二重カーテン用のレールを買わずに、窓の上枠の下から見たどんつきと横の側面と2か所に
一重レールをつけることで、二重カーテンにしていたり。
こういうのを、柱にブラケットライトとしてつけていたり。
スイッチだけを手の届く所まで垂らして、コードは天井コンセントまで這わせて
コの字釘で途中途中で留めてありました。
生活の創意工夫を見るのは、とても好きです。