「違和感は賢明なサインだから、それを信じて人を判断せよ 違和感を連発させる人からはすぐに離れろ」と言っている諫言がありました。
違和感はたしかに、自分の中の潜在的、総合的な叡智からくるサイン とも呼べたりする
でも違和感は、自分の未熟さや視野の狭さゆえのこともある
こんな考えの重度脳性まひ障害者がいる。介助をしてくれた人に、「ありがとう」とは言わない。「ご苦労さま」とか言うって。自分で寝返り1つ打てない障害者は、介助の度に「ありがとう」と感謝のお礼を言わねばならないなら1日に何百回と言い続けなければならない。もし、あなたが街で偶然「親切心」で介助した障害者が彼だったら、どう思うだろうか。普通の日本人なら強烈な違和感をもつだろう。
* ** **違和感の取り扱い* *** *
すぐに決めつけない態度 保留する態度 自分の感覚と摩擦が起こる時にする一呼吸 忍耐と言うと変だけど 間 を置くことは知性において不可欠。
でも、その決めつけない態度が悪意の人に漬け込まれやすい。相手のことを「おかしい人」だと即断して寄せつけない人は搾取のターゲットにならない。私もターゲットになって被害に遭ったことがあって、子どもと、違和感の取り扱いについて話した。
私:完璧な人はいないでしょ 神様じゃないし 機械じゃないもんね ○○ちゃんも完璧じゃないし、ママも完璧じゃないでしょ 大好きな時と大嫌いな時があるでしょ 子:うん 私:だから、誰かが嫌なことをしたり、その人の言うことに「え?」と思ったり矛盾があったりした時に すぐにおかしい人認定しないで、離れないでつきあうでしょ すぐに決めつけるのは偉そうだし傲慢だし、考え方が狭いし、いけないよね
子:器が小さい?
私:そうそう 自分が未熟だからかなと思ったり これは矛盾ではなくて共存するものなのかしらと思ったり 人は完璧な機械ではなくて神様じゃなくて 感情や持って生まれた欲求などがあるから 言ってる思想と矛盾する時もあるよね と思ったり そういう態度は大事よね
でも、それが悪い人に漬け込まれて いつまで経っても逃げずにいて 「え?」という疑問を許し続けて 相手を悪い人だと気づかなくて どうしようもない所まで搾取される ということがある
悪い人は、すぐに相手をおかしい人だと判断してシャッターを閉めてくる人をターゲットにはしないのよ シャッターを開け続ける人しか狙わない
このこと――違和感の取り扱い――は、大人にとっても難しいことなの
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解放された今は、「あの時 全然楽しくなかった 本当は嫌がっていた!!」と言えるけど、あの時リアルタイムではそれを押し殺して我慢していた。
私:本当はおかしいと思っていたり嫌がっていても、自分の感覚や考えをすぐに押し殺して、なかったことにして、相手の言う通りにする。抑圧と言うの ほおっかむりと言ったり
子:見て見ぬふり?
私:そうそう 知ってることを知らんぷりすること
戦時中は、本当は戦争に行きたくないのに「天皇陛下の為に死ぬことはこの上ない名誉です!!」とみんなで一生懸命嘘をついていた。でないと、「戦争はおかしい」とか「こんな戦争馬鹿げてる。日本は負ける」とか「天皇が国民の父?ふざけるな」とか言った人は、憲兵に連れて行かれて酷い拷問を受けていたし 非国民と言われて町中で白い眼で見られていた だから、みんなで必死に嘘をついていた。自分の息子や近所の男の子が、包帯でぐるぐる巻きのイモムシみたいな姿で無言帰還帰って来た時に、「万歳!!」と言っていた。
子:じゃぁ、なんでママ 誰にも拷問されないし殺されないのに 自分で我慢したの?
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保養施設にて編集途中