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世界☆遊悠トラベラー

トルコ、タイ、マレーシア・・・次はどこに行こうかな?

モロッコ編10:マラケシュ駅だぁ!

2010-07-05 17:09:29 | おかぴのモロッコ
カサ・ヴォワジャー駅への列車の到着が遅れたり、途中で30分ほど止まってしまったこともあり、マラケシュには予定よりも1時間遅れの19時30分頃に到着しました。
日本を出発してからここまで30時間以上。
さすがにクタクタです

そして、列車を降り、駅のエントランスに行って目に飛び込んできたのは、テレビなどでは見たことのあるあの光景。



マラケシュ駅だぁ



この光景を実際に目にできた感動を、いったいどんな言葉で表せばいいのでしょうか?
駅は思っていたよりもずっと大きくて、立派で、「天井から下がっている尖ったやつがもし落ちてきたら・・・」などという心配は、チラリとも頭をよぎりませんでした
それにしても、なんて素敵なデザイン。
窓ガラスの装飾が、まさにアラブです。

さらに、駅を一歩出たとたんにまたまた感動。
マラケシュって、新市街も全部、赤レンガの“赤”だったのです
旧市街だけじゃなかったんですね~。

いよいよ、モロッコの赤い都の旅が始まります

・・・つづく。

モロッコ編9:世界の車窓から3

2010-07-02 13:53:23 | おかぴのモロッコ
さらに行くと、ところどころに日本で思い描いていたとおりのアフリカの風景も見えてきました。






そうそう、まさにこんな感じ。



あっ、おしい! あと3秒早ければ、周囲の荒涼とした風景の中にある、まるでオアシスのような美しい川と湖の写真が撮れたのですが・・・  
残念ながら、湖の一部だけ。




群生するサボテンの姿も見られます。


途中、車内販売がやってきました。



おおっ、まさに「世界の車窓から」そのままじゃないですか
私の向かいにいたアラブ系の女性は、コカコーラとサンドイッチをお買い上げ。



赤い崖の脇をすり抜け、



列車はどんどん走っていきます。

車窓からは、列車に向かって手を振る少年、羊や馬の群れ、農作業をする人々、草原を行く馬車の姿なども見え、なんだか、あまりにのどかで、平和で、懐かしいような、現実から切り離されたような、なんとも穏やかで不思議な気持ちになりました。

途中、なぜか駅でもないところで列車が停車しました。
どうも故障のようです。
列車が遅れていたのはそのせいでしょうか?

10分ほどした頃に、列車からわらわらと人が降りてきました。



暑い車内に耐え切れなくなったのかもしれませんね。
それにしても呑気だなぁ

30分ほどして列車が走り出したまさにその瞬間、シャッターチャンス到来



タイトルは『羊飼いのいる風景』、なんちゃって
毛を刈られたばかりの羊と、「逃げたら食っちまうぞ 」と羊に無言の圧力をかける、おばちゃんのトラ柄ジュラバ(*)がポイントです。

*ジュラバはモロッコの伝統的な衣装。

・・・つづく。

モロッコ編8:世界の車窓から2

2010-06-28 10:38:13 | おかぴのモロッコ
電車内を移動して、やっとの思いで自分のコンパートメントにたどり着きました。
コンパートメントの外の表示を見ると、1つのコンパートメントには6席あるようです。中に入ろうとドアに手をかけると、窓から予想外の光景が目に飛び込んできました。
えっ、なんで満席なの

チケットとコンパートメントの番号を見比べてみましたが、やっぱりここで間違いありません。誰かチケットを持っていない人が座ってしまっているようです。
すでに座っている人を追い出すのはいやでしたが、マラケシュまであと2時間以上かかることを考えると、そんなことも言っていられません。そこで、座っている人に、「ここは私たちの席なんですが」と声をかけました。すると、その部屋にいた6人が、私たちのチケットを見て、なにやら協議を始めました。

いや、そんな難しいことを言ったつもりはないんですけど・・・

約1分後、話がついたらしく、3人が部屋を出て行きました。

部屋に残ったのは、50~60代くらいのフランス人のご夫婦とアラブ系の若い女性。
フランス人の旦那さんの方が、私たちのスーツケースを、すべて棚の上にあげてくれました。
親切な人でよかった。
ほっとして席に座り、一息ついてふと目を上げると、向かい側にいるアラブ系の女性とフランス人の旦那さんが、私たちのことを穴が開きそうなほどジロジロ見ています。

・・・なんだろう、気まずい

こんなにジロジロ見られるのは、生まれて初めてです。
なんか非常識なことをやらかしちゃいましたかねぇ。
指定席でもしばらく誰も来なかったら座っちゃうよ、みたいなローカルルールでもあるのでしょうか。

まぁ、気にしてもしょうがないので、なるべく前の2人は見ないようにして、外の景色に目を向けました。


■「世界の車窓から。今日はマラケシュに向かいます」(by石丸謙二郎)

ここからは、富士通提供の「世界の車窓から」の音楽を思い浮かべながらご覧ください(笑)。


ホコリで汚れきった窓ガラスごしに、カサブランカの街がどんどん遠ざかっていきます。



左の方に見える、ひときわ背の高い建物は、ハッサン2世モスクのミナレットでしょうか。


街を離れたら荒涼とした原野が見えてくるのかと思いきや、目の前に広がったのは、



一面のお花畑



赤や白、黄色のお花が延々と続いています。



その景色は、子供のときに、赤毛のアンやアルプスの少女ハイジなどのアニメを見て憧れていた、夢のようなお花畑そのもの。
実際にはもっと明るい風景で、この写真よりもはるかに美しい草原が広がっていました。

・・・つづく。

モロッコ編7:世界の車窓から1

2010-06-23 10:02:07 | おかぴのモロッコ
カサブランカからマラケシュまでは1等車で行きました
冷房も入るし、値段は2等車と数百円しかかわらないので、日本人の皆さんには1等車がオススメです。

チケットはこんな感じ。





140dhということは、1700円くらいですね。
行きのチケットは捨ててしまったようで見当たらないため 写真は帰りのですが、左のほうにPlace:83(座席番号)、Compart:8(コンパートメント8)、Voiture:1(1等車)と書いてあります。
ところで、1等車って、何両目にあるんでしょう?
駅員さんに聞きたかったのですが、ホームには一人もいなかったので、「まあ、乗ってから車内を移動すればいっか」と軽く考えて、適当なところで待っていました。

ガイドブックなどには、“時間にはわりと正確”と書かれていたモロッコ国鉄ですが、この日は何かあったのか、結局30分以上遅れて15時30分過ぎに到着。
なんとなく、日本の新幹線に乗るときのような気分でいたのですが、列車が到着すると、人が降りるのと入れ替わりにホームの人がドアのところにワーッと押し寄せました。ちょっと焦りつつも、私たちはスーツケースがあるし、他の人の邪魔になるからと思って最後に乗り込んだのですが、ホームから列車までの高さがとっても高く、しかも入り口が狭いのでスーツケースがどこかに引っかかってうまく乗せられません  やばい と思いながら必死に押し上げていると、車両の中で座席に座り窓から私の姿を見ていたモロッコ人らしいスカーフをかぶった若い女の人が、パッと立ち上がって入り口のところに来て、中から私のスーツケースを引き上げてくれました。

ああ、助かった~

気持ちがいっぱいいっぱいだったので、その女性がどんな顔だったかまったく覚えていないのですが、本当に感謝です。


■車両を間違えさあ大変

その後、すぐに列車は走り出したのですが、1つ問題が。
あの~、列車のドア、閉まってませんけど・・・。





しかも、スピードがどんどん上がり、窓の外の景色が飛ぶように流れていきます。
周りにはモロッコ人らしき人もいましたが、みんなあまり気にしていない様子。
ってことは、これが普通の状態なのでしょうか?

でも、列車がガタンってなったら、スーツケースごと外に放りだされちゃいそうじゃん。

いやだよ~、こわいよ~

自分のコンパートメントに移動したくても、車両の中は人がぎっしりで、スーツケースを押して移動するのはおろか、デッキ部分から車両の中にすら入れそうにありません。

そこで、かろうじて車両の中に身体が入れている、私たちと同じようにスーツケースを抱えた日本人の女性の旅行者が2人いたので、「1等車ですか?」と聞いてみると、「1等車のチケットは、満席で買えなかったんです」とのこと(*)
う~ん、残念。この人たちと力を合わせて何とかしようと思っていたのですが、結局、自分たちだけでどうにかするしかないってことですね。だって、これからマラケシュまで、3時間半もこんなところに立っていたくないもん。

ない知恵を絞り、まずは先に、私が一人で自分たちのコンパートメントの場所を確認しに行くことにしました。列車内はぎゅうぎゅうでしたが、私だけなら、なんとか移動できます。
1等車はきっと先頭に違いない、と根拠もなくあたりをつけ、人をかきわけながら、まずは先頭に向かって歩き始めました。
車内はまったく冷房が入っていないのに、窓が開けれらないのかどの車両も閉めたままで、猛烈な暑さ
外は間違いなく30℃を超えていたので、この分だと、列車の中は40℃、もしかしたら50℃くらいだったかもしれません。
みんな、よく熱射病にならないな。。。。

4~5両行くと、何とか先頭車両に到着。
ちょうど車掌さんが検札をしていたので、チケットを見せると、すぐにコンパートメントに案内してくれました。そこで、車掌さんになんとか移動する手助けをしてもらおうと、自分たちは3人なのだが、後ろのほうに乗ってしまい、スーツケースがあってここまで移動できないということを身振り手振りを交えて説明すると、「残念だね」というような言葉と微妙な笑顔を残して行ってしまいました。

・・・自分でどうにかしろってことね
わかりましたよ、自力でどうにかしますよ

そう心に決め、また人をかき分けながら相棒たちのいる場所に戻っていきました。


■ご迷惑をおかけしました

やっとの思いで元の場所にたどりつくと、相棒2人はなぜか、4~5両を往復した私よりもグッタリしています。開いたドアから外に放りだされないよう、神経を張りつめていたので疲れてしまったようです。
そこで、3人で相談し、次の駅で一度列車を降りて、1両前に移動することにしました。
ところが、いざ降りようとすると、どう考えてもスーツケースを持って素早く動けそうにありません。少しためらっていると、そこのドアからは他に降りる人がいなかったため、男性が2人乗り込んできてしまい、結局、列車が走り出してしまいました。
その後、ドアが開いたまま2~3分は走っていましたが、身の危険を感じたのか、男性の1人が手でドアを閉めました。
・・・手動だったのね。
どうも最後に乗った人(つまり、カサ・ヴォワジャー駅では私)が閉めないといけなかったみたいです。

とりあえずは助かった、と思ったのもつかの間、は、はんぱじゃなく暑い

風がまったく入らなくなって、地獄のような暑さです。
これじゃあ、ドアが開いてたほうがましだったかも。

こうなったら、何が何でも自分のコンパートメントに行かなければ、体力がもちそうにありません。次に駅に止まったときが勝負か? そんなことを相談していたら、さっき乗ってきた男性2人が、何か困っているのかと思ったらしく話しかけてきました。そこで事情を説明すると、男性の1人が「そこの通路を通って行っちゃいなよ」と言うではないですか。

そうだよね。行っちゃうか

幸い、さっきの駅である程度人が降りたようで、列車に乗ったばかりのときよりも、すこ~しばかり隙間ができています。男性2人の「Go!」という声に押され、いざ、障害物競走に出発です(この場合は私たちが障害物。乗客の皆さんが選手です)。

通路の幅は、人が壁に張り付いた状態で、スーツケースがかろうじて通れる程度。当然、通路にいる人たちに嫌な顔をされるだろうと覚悟して移動を始めましたが、あれ? なんか、みんなぜんぜん嫌な顔しない。それどころか、車両からデッキに出るドアを押さえておいてくれたり、こちらに向かって歩いてきた人が、わざわざ引き返してドアを開けて待っててくれたり、進んで手を貸してくれます。

皆さん、ありがとー

Thank youとI'm sorryを呪文のように唱えながら、約10分後には、無事、自分のコンパートメントに到着したのでした。

ああヨカッタ~


・・・つづく。

*別の日にマラケシュで会った旅行者の方も言っていました。1等のチケットは、当日入手は困難なようです。日本で旅行会社などを通じて手配しておくことをオススメします

モロッコ編6:カサ・ヴォワジャー駅とピンクの女の子

2010-06-21 09:57:33 | おかぴのモロッコ
さて、これまでなら空港から一路ホテルへと向かうのがパターンでしたが、今回は最終目的地のマラケシュに列車で向かうべく、送迎のドライバーさんにカサ・ヴォワジャー駅に送ってもらいました。

カサブランカには、カサ・ヴォワジャー駅とカサ・ボール駅という2つの大きな駅がありますが、フェズやマラケシュに行く列車はカサ・ヴォワジャー駅からなので、個人旅行で行かれる方は、くれぐれもお間違いなく。

私たちの乗る列車は、14時50分の予定でしたが、電光掲示板を見ると、いきなり遅れています。



14時59分発。
モロッコの電車は、わりと時刻通りに発着すると聞いていたのですが、9分の遅れです。
それは別にいいのですが、電光掲示板の時間そのものが変わってしまうので、一瞬、駅を間違えたのかと焦ってしまいました。

ふと気付くと、かわいらしい2歳くらいの女の子がお父さんと遊んでいたので、声を掛けてみました。



元気いっぱいで、かなりいたずらっこで、ニコニコしていてあまりにかわいらしいので、お父さんに写真を撮ってもいいかと尋ねると、快く了承してくれました。
まず、今回は旅のお供にチェキを持って行ったので、女の子の写真を撮ってお父さんにプレゼント。
次に、デジカメで女の子を写しましたが、女の子は自分が写っている写真よりも、私のピンクのカメラに興味津々。
もしかしたら、ピンク色が好きなのかも。

私からカメラを奪い取ろうと迫ってきます。



「カメラを寄こせ
と言わんばかりのこの目がお見せできなくて、残念です


■エレベーターはないのです

出発時刻30分前。
そろそろホームに出ていた方がいいかと思い、念のため、マラケシュ行きはどちらのホームか確認すると、なんと、エントランスのある側とは反対側でした。
しかも、エレベーターもエスカレーターもありません。
ひぇ~
いきなり、日本がいかに恵まれた環境かを思い知らされました。

スーツケースを担いで階段を上り下りするしかありませんが、このときの気温は、おそらく35℃くらい
でも仕方ないので、頑張って、まずは階段の下まで荷物を降ろしました。
続いて、反対ホームの下に移動し、先を行くYさん、Mさんを見上げながら「さて私も・・・」と荷物を持って階段を上がろうとすると、通りすがりのモロッコ人らしい若い男性が声をかけてきました。
そして、なんとスーツケースを階段の上まで持って行ってくれたのです。

神様かと思いました。。。




汗だくでたどり着いたマラケシュ行きのホーム(まあ、私はそれほどでもなかったですが・・・)。



お花がいっぱい咲いています。



木が、やっぱり日本とは違いますね。
初めて、「ここはアフリカなんだなぁ・・・」と思いました。

・・・つづく。