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RVでの小旅行。

携帯電話で削除したメールは復元できるのか?

2011-02-21 20:47:28 | Innocent joke
うっかりモノの私は、HDD(ハードディスク・ドライブ)上で消す筈じゃないファイルを間違って消去して慌てた事も在るし、デジカメで直近に撮影した1枚だけを消去したツモリが全ファイル削除して慌てた事も在る。

そんな時は、絶対に慌てない事だ。HDDでもメモリーカードでも普通に削除を選んだだけではデータファイル自体は消滅していないから・・・だ。HDDやメモリーカードに書き込まれたデータファイルは、データファイルとしての記録と、その他に、データファイルのファイル名を束ねるディレクトリの2カ所に書き込まれる。このデータファイルのファイル名を束ねるディレクトリをファイル・アロケーション・テーブル(FAT)のインデックスからデータファイルの書き込まれたセクターを特定し読み出しや書き出しが可能となっている。

HDDでもメモリーカードの消去ファイルを復元する方法とは、データファイル自体を復元するのでは無くFATインデックスを復元する事だと(一般的には)考えて良い。データファイル自体が上書きされて居らず、データファイルは無傷で残っていても、そのデータファイルを書き込んだ地番番地を消してしまうと読み出し・書き出し出来なくなるのだ。FATインデックスも全部消去して改めて1から全部書き直すのは時間が掛かるので、必要な部分のみを書き加えたり消したりしたFATインデックスを新たに書いているので、古いFATインデックスを読み出せれば、そのインデックスに書かれている地番番地上には無傷のデータファイル自体が在る・・・と云う方法だ。

新たなファイルを、HDDでもメモリーカードに書き込んでしまうと、データファイル自体に上書きされて消滅・破損するか、FATインデックスが上書きされて書き換わってしまう恐れがあるからだ。つまり・・・裏を返すと・・・、データファイル自体が上書きされたり、FATインデックスを何度も書き換えると・・・通常の方法では再現は不可能となるだろう。だから・・・、証拠隠滅の片棒を担ぐツモリはないが・・・、記憶領域の容量一杯に何度か書き換えをしてしまうと復元は非常に難しくなる。(但し、この場合に於いても・・・不可能では無いのだそうだ。HDDやメモリーカードにはバイナリーでデータが書き込まれているそうだが、新たに書き換わっても、元のバイナリーをHDDなら磁性体に、メモリーカードでも前回の記録が僅かに残留している事があるそうで・・・精密分析では再現の可能性も在るのだそうだ。

で・・・本題の「間違って消す筈じゃない重要なメールを削除した時も復元できるのだろうか?」だが、警察には可能らしいが民間人には不可能だ・・・と思っておいて戴いた方が話が早い。携帯電話に限らず、最近のHDDを使用する録画機でも同じで、バイナリーにデジタル暗号化が加わっていて・・・恐らく製造メーカーの協力なくしては復元不可能の様だ。(これは、機種毎に暗号化キーが異なるのか、端末単体毎に暗号化キーが異なるのかは、私には判らない・・・が、殊、携帯電話の場合で考えると機種毎に暗号化キーが違う程度に留めておかないと基板交換等の際に困った事に成りそうだ。又、暗号化キーを機種毎に代えるのも面倒だと思うメーカーなら、在る生産ロット中は同一の暗号化キーを使っているのカモ知れない)だが、何れにしろ一般人が、その暗号化キーを突き止めてクラックするのは非常に難しいだろう。

携帯電話のメモリー記録なら、主にプライバシー保護の観点からダケだ。利用者もプライバシー保護を第一に考えるなら・・・国内メーカー製のパソコンにパンドルされている様な廃棄時のユーティティ(HDDをALL「1で」上書きする)の様なメモリー復元を妨げる機能が入った携帯電話も登場している?のだろう。携帯端末を水没させたとしても比較的常識的な価格での復元サービスもあるので・・・メモリーを焼かないと駄目なのかも?

デジタル放送のデジタル録画機は、プライバシー保護以外の問題が存在する筈だ。削除後のデータファイルに容易にアクセス出来てしまうと無限に放送録画をコピーし続けられたりするだろう。ネット上のアングラサイトでは既に暗号化キーを破ったと表明している方も居られる様だが、これも一般人レベルで太刀打ちできる問題では無い様だ。

尚、携帯電話でのメールだが、例え携帯電話自体のメモリー上からデータファイルを完全に消去したとしても、各キャリアでは適当な期間はメール送受信の記録を保存している筈だ。それが30日なのか60日なのか90日なのかは知る立場には無いが、そのセンター側のメールボックスにした処で、先程のFATインデックスのみを保存期間後は書き換えると云う当たり前の方法で管理している筈なので、キャリアの保証する保存期間を遙かに超えた長期間に亘って、メールサーバー上にはメールデータは残っていると考えた方が良いだろう。

本題の「間違って消す筈じゃない重要なメールを削除した時も復元できるのだろうか?」に関してだが、キャリアの保存保証期間中なら民事事件程度でも裁判所の命令が在れば復元されるだろうし、重大な刑事事件なら端末上のメモリー上にデータが在るか無いかにに拘わらず端末さえ確保されれば(機種固有の暗号化キーが判明すれば)サーバー上の保存データから検索する事は可能となるだろうから・・・。BlackBerry®なら良かったのだろうか?

但し、今回の「大相撲の八百長問題」での削除メール復元には、チョット納得がいかない部分があって・・・。刑法犯である野球賭博捜査の過程で削除メールを復元した結果、八百長の証拠と思われそうなメールが復元されたそうだ。「大相撲の八百長問題」も刑法犯なら問題はないと思うが・・・、「大相撲の八百長」が刑法犯で無いのなら捜査当局しか知らない筈の事が一部のマスコミへリークされた事がチョット不思議な感じを覚えます。(あ?いや、それが良いとか悪いとか云っている訳ではなくて・・・不思議な感じがするダケです)
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