立春も過ぎ、雨水も過ぎた2月最後の土日、本来は娘の小学校の生活発表会の為、キャンプには行けずノンビリと過ごす筈だったのだが、先週のスキーキャンプで味を占めた義弟家族の誘いで、今週も我が家のホームゲレンデである「いぶきの里スキー場」にトレーラーを牽いていきスキーを愉しむ事になった。先週も豪雪で大変だったので、天気予報に注意したモノの新見市千屋地域の土曜日の天気は15時から乾雪、20時から翌朝まで曇りで在った。日本海を進む低気圧が急速に発達する可能性を示唆していたが、その影響は北陸地方以北と踏んで、今度こそシーズン最後のノンビリスキーを愉しむツモリになっていた。だが、結果的に・・・記録的な冬型の気圧配置に見舞われて大荒れの空模様となり、何と先週末以上の豪雪と強風に悩まされる事になろうとは出発前には想像もしなかった。
今週末は自宅でノンビリ過ごし、先週末のスキーキャンプ後の片付けやトレーラーの清掃に追われる筈だったのだが、急遽、この木曜日の時点で義弟家族は週末スキーに行く事になりお誘いを受けた次第。義弟家族分の寝具類も土日の休みに撤去しコインランドリーで洗濯する予定だったので就寝可能な状態で積みっ放しであったので或る意味幸いと参加する事にした。土曜日は昼過ぎまで娘の生活発表会が岡山市民会館で在る為、出発は帰宅後の15時過ぎとなる筈。前回の2泊3日と違い、1泊2日なので食事の準備も夕食1回と朝食1回の簡単なモノ、軽い気持ちで出発を待った。(小学校時代最後の発表会だが、キャンプに出発する準備をするとのお墨付きを得て、私は自宅待機である。準備と云っても、清水タンクを満たし、発電機のガソリンを補充し、LPGボンベを交換する位の簡単な準備だけである)
出発前に入浴を済ませ、近所の蕎麦屋でざる蕎麦と天丼を食べて出発した。その時点でのFM多重放送での天気予報は出発前のgoo天気で見た情報と同じで、現在は乾雪で、間も無く曇りになると云う事だった。
岡山ICから山陽道に上がり、異様に白く見える雲の峰を正面に見ながら、岡山道→中国道と乗り継ぎ、通勤割引を利かす為に大佐SAで6分時間を潰して17時3分に新見ICで国道180号線に降りた。新見IC以西は冬タイヤ規制が出ていたが新見で降りる我々はノーマークであった。その時点で、何か変だぞ?と気が付いた。千屋地域は曇りの筈なのに、新見IC周辺も結構激しく雪が降っている。外気温はマイナス2度、路面は新雪が5~6cm積もって真っ白である。千屋地域の方が新見市街より気温も降雪量も多いのだが・・・。
180号線を北進すると牡丹雪が粒状のあられ雪に変わり、気温もマイナス4度まで低下した。ワイパー全速でもあられ雪の排除が困難で視界不良を起こす。途中のトンネル内は気温が0度で湿っていてドアミラーやバックカメラのレンズが曇って後方視界を奪う。激しく降り続けるあられ雪は路面を発泡スチロールの贋物の雪の様に転がっている。千屋ダム脇のトンネルを抜ける頃には道路と路側の区別がつかない位の降雪量になっていた。3年目のスタッドレスだが充分に雪に噛み込み走行に不安は無いモノの前方視界が悪くなってきた。降雪量が多すぎるのである。又、時折、強く吹く風で発泡スチロール製の贋物雪の様な軽く乾いた雪が運ばれてきて、フロントガラス越しにボンネットの先さえ見えない位のホワイトアウトに遭遇した。
地吹雪とは良く言ったものだ。比較的激しい降雪が続きながら、時折吹く風速15m強の突風に煽られて田畑や森から大量の雪が吹き付けてくる。前方100mは疎か、20mの視程も得られない。安全の為には路側帯かチェーン脱着所等で停止するしか無いのだろうが、視界が悪いので、それらを通過する頃にしか発見する事が出来ない。バックカメラには普通車が3台連なっているのが映っている。ノロイ私が邪魔をするのも申し訳ないと比較的に視界が開けた直線部分の路側帯に突っ込んで追い抜いて貰う事にしたのだが、後続車は抜いて行かない。暫く我慢比べの様に停まっていたが、降雪は益々激しさを増し、強風も吹き止まず地吹雪も激しさを増す一方で、これは残り5Kmを微速前進してでもスキー場の駐車場まで逃げ延びるしか無いと思い始め、視程20mで本線上に復帰した。後続車3台の内、後方の2台は勇気ある懸命な対応として、駐車帯に留まり、後続の1台のみを引き連れて時速15Kmで進行する。いぶきの里スキー場は16時半頃に昼の営業を終え、18時からのナイター・オールナイト営業の為にゲレンデ整備を兼ねて一旦スキー客をゲレンデから追い払うのだが、そのタイミングで帰路に就く車も多いようで、その視程20m未満の中で数多くの対向車と擦れ違う羽目になる。私もそうだが、彼らもそうなのだろう・・・路側に寄るのが怖いので、見えない中央線を仮定して中央寄りを走るので、そうでなくても狭い田舎を走る3桁国道が更に狭く感じる。妻にも前方監視を頼み、自分の目で見つけた対向車を再確認しつつ、道路の曲がりを双方で確認し、ブラインドコーナーの曲率をナビ画面で確認しながら匍匐前進するが如く進み、スキー場駐車場入り口に到着した。未だ早い時間だからかスキー場駐車場の看板には灯が点って居らず、まさか営業していないのではと恐怖した。駐車場へのスロープを、対向車が居ませんようにと祈りながら降りたが、駐車場には出発寸前のシャトルバス1台とスキー客の車が4台居るだけだった。シャトルバスの運転手の方が、意味有り気に駐車場内をクルッと回って、前回の駐車場所に停まってからスキー場に走っていかれたので、前回同様にココに停めろと云う合図だと思い駐車場に進入した。スロープもそうだが駐車場は約30cm程積もったばっかりのサラサラに乾いたあられ雪で覆われていて又してもラッセル走行である。駐車場から帰ろうとなさっている4台の車の方は皆さんチェーンを装着しようと悪戦苦闘して居られた。
前回同様の駐車場所に停めようと思ったが、今回は周囲の状況が激しい降雪で全く見えず、止む無く何度も車から降りて確認をしながら駐車をした(・・・が、大きく駐車場の端から離れていて・・・翌日見たらチョット申し訳ない気になった。)
前回はステイジャッキが凍結で固着したので接地面にボロ布を敷いて降ろし、リビングエリアにホットカーペットを敷き詰め座卓を出して、EF2800isを始動し電源コードを繋いで設営を終えた。義弟家族と約束していた現着時刻は17時半だったが到着は18時前だった。今夜のメニューはプルコギを予定していて、座卓に載せた「ビストロの達人」でタレ付けした肉類と野菜を焼きながら貪り食うと云う趣向である。トレーラー内で臭いの強い料理をするのは正直嫌だったが、前回の鍋(雑多鍋)は御嫡男に不評で肉が食べたいとの事だったので天井換気扇を全開で対応する事にした。プルコギの漬けダレは焼き肉屋で入手したモノだったので、義弟家族も来ないが味見と換気扇の抜け具合をチェックする為に19時から我が家家族だけで焼いて食べ始めた。義弟はSBM携帯だが何度電話しても圏外か電源断のアナウンスが流れるだけで、3人の子連れで19時過ぎまで夕食を食べさせないで連れ回す事は難しいから、もう夕食を食べたのでは無いだろうか?と思い始めた19時半に義弟家族がやってきた。千屋温泉で長風呂をしたそうで・・・。公衆電話からでも電話をくれれば良かったのにと妻が小言を言っていたが・・・。
流石に、この時間まで食事をしなかった様で約3Kgの肉は嘘のように消えて無くなった。ネット上で知り合った友人から鶏南蛮のセットを頂いていたが、流石に出番は無かったようで、明朝、焼きそばか鶏南蛮の何れかを食する事にした。
で、外に出てスキー用具の用意をしていたが、外は猛吹雪である。乾いたサラサラの雪が止めなく降ってくるのと、周囲に積もったサラサラの雪が時折吹く突風に煽られて視界を奪う地吹雪と相まって・・・、スキーを断念したくなる様な酷い環境である。トレーラーの外気温度計は21時の段階で既にマイナス7度を記録した。風速10m程度の強風が吹き荒び、時折、20m弱の突風が混じる環境下では、体感温度はマイナス20度である。軟弱者の私は何度も家族に翻意を促したが、折角スキーに来たのだからと譲らない。今後の状況が見えるようで嫌々シャトルバスに乗り込んだ。シャトルバスの運転手の方は、前回から顔馴染みに成った例の方で、この猛吹雪の中で良く辿り着けたと褒められたが・・・複雑な心境である。
ゲレンデで人数分のオールナイト券(4000円)を買ったが、見栄を張らずに回数券にしておけば良かったと1時間後には後悔をしていた。寒風の中で、頬が痛い。覆面兼ネックウオーマーは付けているが、鼻を覆うとメガネが曇る。ゴーグルも数分で曇って役に立たず、目と頬が凍傷になりそうだ。突風が吹いて地吹雪をモロに被ると、風が吹く方向に向けていた面は雪で真っ白に覆われる。止まっている時なら顔を背ければ良いのだが、滑っている最中には出来ずメガネ毎真っ白に雪で覆われて視界を奪う。温暖な中国地方のスキー場でサラサラのパウダースノーを満喫できるのは幸いだと思うが、吹雪と地吹雪は勘弁願いたいモノだ。地吹雪では2mの視程も得られずボーダー同士の衝突が相次ぐ。私は軟弱にファンスキーで臨んだが、地吹雪が来ると即座に停止し顔を背けるを繰り返すのみである。
滑り初めて約1時間後、携帯に着信があった。(しめしめ、妻も音を上げてトレーラーに引き揚げようと云うのだろうと思ったが、キャンプ仲間の鶴[+]さんだった。)その間も何度も地吹雪に襲われて・・・実は会話の内容は殆ど記憶していない。
1回300円の回数券換算で14回のノルマを妻に課せられたが、もう限界である。メガネのツルは吹き付けられた雪で凍り、レンズ部分も氷が張り、鼻毛も睫毛も凍り付き、スキーウエアの表面も凍結し強張って自由に動けない。もし、これで転んだら酷い目に遭いそうだ。それでも果敢に頑張り続ける妻と義弟家の嫡男を残し23時頃にはコッソリ引き揚げた。結局、9回しか滑れず5回分のノルマを無駄にした。
レストハウスで豚汁とフライドポテトと熱いコーヒーを飲み人心地ついてからシャトルバスでトレーラーに引き揚げた。明日の朝までに発電機が止まったら電気敷毛布も消えるのでガソリンを補給しようとしたが携行缶のキャップが凍結して開かない。発電機の排気で暖めて強引にこじ開け燃料を補給した。トレーラー内は20度にセットしたFFと電気ストーブとリビングエリアに敷き詰めたホットカーペットで辛うじて22度である。FFヒーターの設定温度を上げれば更に室温を上げる事は容易だろうが、もし万が一、現地に足止めを喰らってもう1日滞在を余儀なくされた場合もガス欠にならない様にとの配慮である。(外気温がマイナス10度の状態で広い5thの内部を25度に維持すると一日で8Kgボンベを使い切る。今回は予備ボンベ1本と本来の搭載場所に2本の合計3本=24Kg持参している。)外気温はマイナス10度を割り、その上、トレーラーが揺れる位の突風が襲う。窓ガラスに結露した水が車外に抜け出すドレンの下にはつららが下がり、本当に寒そうである。結露に覆われて白く曇り全く視界が効かないガラスの周囲から徐々に凍り始めて結露が消え始め(像は歪むモノの)外が見え始める。タンクの凍結防止ヒーターも入れてアイドリング程度で動いていた発電機も低く唸り始めた。雪は引き続き目が開けられない程の強さで降り続き、天井に積もった雪の重みで天井がミシミシと音を立て始めている。雪下ろしをした方が良いのだろうか?この中で妻と嫡男はスキーを滑っているのだろうか?
周囲が騒がしくなり始め、除雪車が場内を走り始めた。オペレーターの方に聞くと除雪しないとシャトルバスが動けないとの事。で、妻の携帯に電話するとリフト上に居るそうだ。(正直・・・)のんきな奴だと呆れたが、シャトルバスが動かなくなる前に帰って来いと伝えた。
それから1時間後の午前1時過ぎに妻と嫡男は帰って来た。床面が高い5thだが2段目のステップまで雪に埋まっている。明日にしても良いが、放置すると雪に埋まりそうなスキー用具を片付けて発電機の燃料を確認して(未だFを燃料計は指している)トレーラーに戻ったが、スキーウエアを着込んで外に出ても歯の根が合わない位に寒い。トレーラーの窓ガラスは、後部の子供部屋以外は内側が全面凍り付いている。特上大魔王と頂き物の炭焼き地鶏で酒盛りをして午前3時過ぎにベッドに入った。布団の中は(ヒートマットレスのお陰で寒くは無いが)時折吹く突風でトレーラーがユサユサ揺れて浅い眠りが続く。各電気ヒーター類が急激な気温低下でサーモスタットが作動する性か、気温低下でキャブレターにアイシングが発生したのか、ハンチングを始め・・・五月蠅いなぁ~と思ったら朝だった。
こんな猛吹雪の中でもスキー場駐車場には深夜の内に何台もの車が入ってきたみたいで車内では毛布類を被って仮眠している人が多い。エントランスドアを開け雪の深さを見ようと思ったが除雪をして頂いたのか、強風で吹き飛ばされたのか北側には雪は余りなかった。(因みに、トレーラーの風下になる南側には一夜にして50cm以上の雪が吹き溜まっていた)
タンクヒーターと2重底のお陰か清水は問題なく出るし、ボイラーも電気ヒーターで湧かしていたので湯も出て来る。見えない部分では致命的な凍結が在るのかも知れないが、見事に乗り切った様だ。壁面の結露を心配したが、ガラス窓で大部分の結露を引き受けてくれた様で結露した壁面は無かった。だが、金属枠のエントランスドアはガラス部分と枠外側から凍結していた。
一晩頑張ってくれた発電機に燃料補給をしていたらイタグレを抱いた方が来て、TMLの方だと御挨拶を頂いた。凍った燃料キャップと悪戦苦闘していたので余りお話が出来なかった。子供達の希望で焼きそばを作って片っ端から食べて貰い8玉の蒸しソバとキャベツ半分と豚肉400gを片付けた。その中で、トレーラーを牽いて来られているTMLの方が居て可愛いイザベラカラーのイタグレを連れていたと云うと子供達も見た~いと云うのでお訪ねする事に・・・。(私自身はブルーコートかグレーのイタグレは間近で見た事があるがイザベラカラーは写真でしか見た事が無かった。抱かれて現われた時はイザベラのミニチュアダックスかと一瞬思ったが、顔貌はイタグレだったので、お話はそっちのけで犬だけを見ていたカモ?ガソリン給油中だったのが残念だった。一時期、イタグレが座敷犬候補の筆頭株だったが、ペットショップで現在のパピヨンに娘が惚れてしまい、私のイタグレ購入物語は頓挫した過去がある。)短毛シングルコートのイタグレは寒さに弱いと云われているが、こんな寒いスキー場では可哀想に震えているんだろうなぁ~と見に行った。
伺うとトレーラーの中で御主人とイタグレ君が寛いでいたが、愚娘が見たいのでと外に出して見せて頂いた。いや~、もう~、寒さを全身で表現していて可哀想だけど可愛くて可愛くて・・・、程よい正統派の大きさで賢そうな顔をしていて、う~ん可愛い。結局、イタグレ君が寒そうに震えるのを見るのも忍びなくなり退散した。
奥まった処に駐車されて居られたので、我が家のトレーラーの正面に居られたけど気が付かなかった。いぶきの里スキー場に電話で問い合わせをするとシャトルバス乗り場の前をトレーラーの駐車場所として指示して下さる筈。奥まった場所だと駐車場が混雑すると脱出が難しくなるので・・・。
朝は止んでいた雪も再び激しく降り始めたし、子供たちも雪遊びに飽きたみたいだし、駐車場も混雑して来たし、ゲレンデも混んでいる様なので現地を離脱する事に・・・。我が侭放題な愚娘は、義弟の長男と一緒に帰りたがったが、残る2人の姉妹の間で喧嘩が始まり義弟の仲裁で、義弟の子供達は義弟の車で帰る事になり・・・愚娘は後部座席で不貞腐れていたが間も無く寝てしまった。
駐車場から国道180号線への坂を登る為に4Lに切り替えて問題無く国道に上がったが後続車が多く4Hに切り替えるタイミングを失した。4Lから4Hへの切り替えは、完全静止でNポジションでパーキングブレーキを作動させた状態でしか実行できない。チェーン脱着所の多い下り線と違い上り線には待避所もチェーン脱着所も無いので、4Lで走り続けた。4Lでは最高速が60Km/hしか出ないのだが、滑りやすい道では30Km/hが限度だった。
除雪はされていないし、かなり降雪もあって、路端がドコかも不明瞭で中央寄りを走るしかなく大型車との対向では最徐行で左に寄るしかない。新見市街が近づくと降雪も減り、路上の雪も減ったので、前方の見通しの良い場所で路側に寄せて後続車に先を譲り、4Hに切り替えてから新見ICから中国→岡山→山陽と乗り継いで岡山ICで降りて帰宅した。
帰宅後、塩化カリを簡単に洗い流してブラックタンクをダンプ(ブラックタンクは今回も凍結していたので何度か満水にして溶かしてからダンプした)してから・・・、娘に乞われて「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の先行ロードショーを見に行った。結局、2週続けて豪雪の千屋のいぶきの里スキー場に通う事になったが、無理さえしなければトレーラーを牽いていても雪道を走れる事も判ったし、マイナス10度を割る極低温(所詮中国地方のだけど)でも快適に生活できる事が判った。今後は狭いキャンプ場に行く以外ではピックアップキャビンの出番は無いのかも?
今週末は自宅でノンビリ過ごし、先週末のスキーキャンプ後の片付けやトレーラーの清掃に追われる筈だったのだが、急遽、この木曜日の時点で義弟家族は週末スキーに行く事になりお誘いを受けた次第。義弟家族分の寝具類も土日の休みに撤去しコインランドリーで洗濯する予定だったので就寝可能な状態で積みっ放しであったので或る意味幸いと参加する事にした。土曜日は昼過ぎまで娘の生活発表会が岡山市民会館で在る為、出発は帰宅後の15時過ぎとなる筈。前回の2泊3日と違い、1泊2日なので食事の準備も夕食1回と朝食1回の簡単なモノ、軽い気持ちで出発を待った。(小学校時代最後の発表会だが、キャンプに出発する準備をするとのお墨付きを得て、私は自宅待機である。準備と云っても、清水タンクを満たし、発電機のガソリンを補充し、LPGボンベを交換する位の簡単な準備だけである)
出発前に入浴を済ませ、近所の蕎麦屋でざる蕎麦と天丼を食べて出発した。その時点でのFM多重放送での天気予報は出発前のgoo天気で見た情報と同じで、現在は乾雪で、間も無く曇りになると云う事だった。
岡山ICから山陽道に上がり、異様に白く見える雲の峰を正面に見ながら、岡山道→中国道と乗り継ぎ、通勤割引を利かす為に大佐SAで6分時間を潰して17時3分に新見ICで国道180号線に降りた。新見IC以西は冬タイヤ規制が出ていたが新見で降りる我々はノーマークであった。その時点で、何か変だぞ?と気が付いた。千屋地域は曇りの筈なのに、新見IC周辺も結構激しく雪が降っている。外気温はマイナス2度、路面は新雪が5~6cm積もって真っ白である。千屋地域の方が新見市街より気温も降雪量も多いのだが・・・。
180号線を北進すると牡丹雪が粒状のあられ雪に変わり、気温もマイナス4度まで低下した。ワイパー全速でもあられ雪の排除が困難で視界不良を起こす。途中のトンネル内は気温が0度で湿っていてドアミラーやバックカメラのレンズが曇って後方視界を奪う。激しく降り続けるあられ雪は路面を発泡スチロールの贋物の雪の様に転がっている。千屋ダム脇のトンネルを抜ける頃には道路と路側の区別がつかない位の降雪量になっていた。3年目のスタッドレスだが充分に雪に噛み込み走行に不安は無いモノの前方視界が悪くなってきた。降雪量が多すぎるのである。又、時折、強く吹く風で発泡スチロール製の贋物雪の様な軽く乾いた雪が運ばれてきて、フロントガラス越しにボンネットの先さえ見えない位のホワイトアウトに遭遇した。
地吹雪とは良く言ったものだ。比較的激しい降雪が続きながら、時折吹く風速15m強の突風に煽られて田畑や森から大量の雪が吹き付けてくる。前方100mは疎か、20mの視程も得られない。安全の為には路側帯かチェーン脱着所等で停止するしか無いのだろうが、視界が悪いので、それらを通過する頃にしか発見する事が出来ない。バックカメラには普通車が3台連なっているのが映っている。ノロイ私が邪魔をするのも申し訳ないと比較的に視界が開けた直線部分の路側帯に突っ込んで追い抜いて貰う事にしたのだが、後続車は抜いて行かない。暫く我慢比べの様に停まっていたが、降雪は益々激しさを増し、強風も吹き止まず地吹雪も激しさを増す一方で、これは残り5Kmを微速前進してでもスキー場の駐車場まで逃げ延びるしか無いと思い始め、視程20mで本線上に復帰した。後続車3台の内、後方の2台は勇気ある懸命な対応として、駐車帯に留まり、後続の1台のみを引き連れて時速15Kmで進行する。いぶきの里スキー場は16時半頃に昼の営業を終え、18時からのナイター・オールナイト営業の為にゲレンデ整備を兼ねて一旦スキー客をゲレンデから追い払うのだが、そのタイミングで帰路に就く車も多いようで、その視程20m未満の中で数多くの対向車と擦れ違う羽目になる。私もそうだが、彼らもそうなのだろう・・・路側に寄るのが怖いので、見えない中央線を仮定して中央寄りを走るので、そうでなくても狭い田舎を走る3桁国道が更に狭く感じる。妻にも前方監視を頼み、自分の目で見つけた対向車を再確認しつつ、道路の曲がりを双方で確認し、ブラインドコーナーの曲率をナビ画面で確認しながら匍匐前進するが如く進み、スキー場駐車場入り口に到着した。未だ早い時間だからかスキー場駐車場の看板には灯が点って居らず、まさか営業していないのではと恐怖した。駐車場へのスロープを、対向車が居ませんようにと祈りながら降りたが、駐車場には出発寸前のシャトルバス1台とスキー客の車が4台居るだけだった。シャトルバスの運転手の方が、意味有り気に駐車場内をクルッと回って、前回の駐車場所に停まってからスキー場に走っていかれたので、前回同様にココに停めろと云う合図だと思い駐車場に進入した。スロープもそうだが駐車場は約30cm程積もったばっかりのサラサラに乾いたあられ雪で覆われていて又してもラッセル走行である。駐車場から帰ろうとなさっている4台の車の方は皆さんチェーンを装着しようと悪戦苦闘して居られた。
前回同様の駐車場所に停めようと思ったが、今回は周囲の状況が激しい降雪で全く見えず、止む無く何度も車から降りて確認をしながら駐車をした(・・・が、大きく駐車場の端から離れていて・・・翌日見たらチョット申し訳ない気になった。)
前回はステイジャッキが凍結で固着したので接地面にボロ布を敷いて降ろし、リビングエリアにホットカーペットを敷き詰め座卓を出して、EF2800isを始動し電源コードを繋いで設営を終えた。義弟家族と約束していた現着時刻は17時半だったが到着は18時前だった。今夜のメニューはプルコギを予定していて、座卓に載せた「ビストロの達人」でタレ付けした肉類と野菜を焼きながら貪り食うと云う趣向である。トレーラー内で臭いの強い料理をするのは正直嫌だったが、前回の鍋(雑多鍋)は御嫡男に不評で肉が食べたいとの事だったので天井換気扇を全開で対応する事にした。プルコギの漬けダレは焼き肉屋で入手したモノだったので、義弟家族も来ないが味見と換気扇の抜け具合をチェックする為に19時から我が家家族だけで焼いて食べ始めた。義弟はSBM携帯だが何度電話しても圏外か電源断のアナウンスが流れるだけで、3人の子連れで19時過ぎまで夕食を食べさせないで連れ回す事は難しいから、もう夕食を食べたのでは無いだろうか?と思い始めた19時半に義弟家族がやってきた。千屋温泉で長風呂をしたそうで・・・。公衆電話からでも電話をくれれば良かったのにと妻が小言を言っていたが・・・。
流石に、この時間まで食事をしなかった様で約3Kgの肉は嘘のように消えて無くなった。ネット上で知り合った友人から鶏南蛮のセットを頂いていたが、流石に出番は無かったようで、明朝、焼きそばか鶏南蛮の何れかを食する事にした。
で、外に出てスキー用具の用意をしていたが、外は猛吹雪である。乾いたサラサラの雪が止めなく降ってくるのと、周囲に積もったサラサラの雪が時折吹く突風に煽られて視界を奪う地吹雪と相まって・・・、スキーを断念したくなる様な酷い環境である。トレーラーの外気温度計は21時の段階で既にマイナス7度を記録した。風速10m程度の強風が吹き荒び、時折、20m弱の突風が混じる環境下では、体感温度はマイナス20度である。軟弱者の私は何度も家族に翻意を促したが、折角スキーに来たのだからと譲らない。今後の状況が見えるようで嫌々シャトルバスに乗り込んだ。シャトルバスの運転手の方は、前回から顔馴染みに成った例の方で、この猛吹雪の中で良く辿り着けたと褒められたが・・・複雑な心境である。
ゲレンデで人数分のオールナイト券(4000円)を買ったが、見栄を張らずに回数券にしておけば良かったと1時間後には後悔をしていた。寒風の中で、頬が痛い。覆面兼ネックウオーマーは付けているが、鼻を覆うとメガネが曇る。ゴーグルも数分で曇って役に立たず、目と頬が凍傷になりそうだ。突風が吹いて地吹雪をモロに被ると、風が吹く方向に向けていた面は雪で真っ白に覆われる。止まっている時なら顔を背ければ良いのだが、滑っている最中には出来ずメガネ毎真っ白に雪で覆われて視界を奪う。温暖な中国地方のスキー場でサラサラのパウダースノーを満喫できるのは幸いだと思うが、吹雪と地吹雪は勘弁願いたいモノだ。地吹雪では2mの視程も得られずボーダー同士の衝突が相次ぐ。私は軟弱にファンスキーで臨んだが、地吹雪が来ると即座に停止し顔を背けるを繰り返すのみである。
滑り初めて約1時間後、携帯に着信があった。(しめしめ、妻も音を上げてトレーラーに引き揚げようと云うのだろうと思ったが、キャンプ仲間の鶴[+]さんだった。)その間も何度も地吹雪に襲われて・・・実は会話の内容は殆ど記憶していない。
1回300円の回数券換算で14回のノルマを妻に課せられたが、もう限界である。メガネのツルは吹き付けられた雪で凍り、レンズ部分も氷が張り、鼻毛も睫毛も凍り付き、スキーウエアの表面も凍結し強張って自由に動けない。もし、これで転んだら酷い目に遭いそうだ。それでも果敢に頑張り続ける妻と義弟家の嫡男を残し23時頃にはコッソリ引き揚げた。結局、9回しか滑れず5回分のノルマを無駄にした。
レストハウスで豚汁とフライドポテトと熱いコーヒーを飲み人心地ついてからシャトルバスでトレーラーに引き揚げた。明日の朝までに発電機が止まったら電気敷毛布も消えるのでガソリンを補給しようとしたが携行缶のキャップが凍結して開かない。発電機の排気で暖めて強引にこじ開け燃料を補給した。トレーラー内は20度にセットしたFFと電気ストーブとリビングエリアに敷き詰めたホットカーペットで辛うじて22度である。FFヒーターの設定温度を上げれば更に室温を上げる事は容易だろうが、もし万が一、現地に足止めを喰らってもう1日滞在を余儀なくされた場合もガス欠にならない様にとの配慮である。(外気温がマイナス10度の状態で広い5thの内部を25度に維持すると一日で8Kgボンベを使い切る。今回は予備ボンベ1本と本来の搭載場所に2本の合計3本=24Kg持参している。)外気温はマイナス10度を割り、その上、トレーラーが揺れる位の突風が襲う。窓ガラスに結露した水が車外に抜け出すドレンの下にはつららが下がり、本当に寒そうである。結露に覆われて白く曇り全く視界が効かないガラスの周囲から徐々に凍り始めて結露が消え始め(像は歪むモノの)外が見え始める。タンクの凍結防止ヒーターも入れてアイドリング程度で動いていた発電機も低く唸り始めた。雪は引き続き目が開けられない程の強さで降り続き、天井に積もった雪の重みで天井がミシミシと音を立て始めている。雪下ろしをした方が良いのだろうか?この中で妻と嫡男はスキーを滑っているのだろうか?
周囲が騒がしくなり始め、除雪車が場内を走り始めた。オペレーターの方に聞くと除雪しないとシャトルバスが動けないとの事。で、妻の携帯に電話するとリフト上に居るそうだ。(正直・・・)のんきな奴だと呆れたが、シャトルバスが動かなくなる前に帰って来いと伝えた。
それから1時間後の午前1時過ぎに妻と嫡男は帰って来た。床面が高い5thだが2段目のステップまで雪に埋まっている。明日にしても良いが、放置すると雪に埋まりそうなスキー用具を片付けて発電機の燃料を確認して(未だFを燃料計は指している)トレーラーに戻ったが、スキーウエアを着込んで外に出ても歯の根が合わない位に寒い。トレーラーの窓ガラスは、後部の子供部屋以外は内側が全面凍り付いている。特上大魔王と頂き物の炭焼き地鶏で酒盛りをして午前3時過ぎにベッドに入った。布団の中は(ヒートマットレスのお陰で寒くは無いが)時折吹く突風でトレーラーがユサユサ揺れて浅い眠りが続く。各電気ヒーター類が急激な気温低下でサーモスタットが作動する性か、気温低下でキャブレターにアイシングが発生したのか、ハンチングを始め・・・五月蠅いなぁ~と思ったら朝だった。
こんな猛吹雪の中でもスキー場駐車場には深夜の内に何台もの車が入ってきたみたいで車内では毛布類を被って仮眠している人が多い。エントランスドアを開け雪の深さを見ようと思ったが除雪をして頂いたのか、強風で吹き飛ばされたのか北側には雪は余りなかった。(因みに、トレーラーの風下になる南側には一夜にして50cm以上の雪が吹き溜まっていた)
タンクヒーターと2重底のお陰か清水は問題なく出るし、ボイラーも電気ヒーターで湧かしていたので湯も出て来る。見えない部分では致命的な凍結が在るのかも知れないが、見事に乗り切った様だ。壁面の結露を心配したが、ガラス窓で大部分の結露を引き受けてくれた様で結露した壁面は無かった。だが、金属枠のエントランスドアはガラス部分と枠外側から凍結していた。
一晩頑張ってくれた発電機に燃料補給をしていたらイタグレを抱いた方が来て、TMLの方だと御挨拶を頂いた。凍った燃料キャップと悪戦苦闘していたので余りお話が出来なかった。子供達の希望で焼きそばを作って片っ端から食べて貰い8玉の蒸しソバとキャベツ半分と豚肉400gを片付けた。その中で、トレーラーを牽いて来られているTMLの方が居て可愛いイザベラカラーのイタグレを連れていたと云うと子供達も見た~いと云うのでお訪ねする事に・・・。(私自身はブルーコートかグレーのイタグレは間近で見た事があるがイザベラカラーは写真でしか見た事が無かった。抱かれて現われた時はイザベラのミニチュアダックスかと一瞬思ったが、顔貌はイタグレだったので、お話はそっちのけで犬だけを見ていたカモ?ガソリン給油中だったのが残念だった。一時期、イタグレが座敷犬候補の筆頭株だったが、ペットショップで現在のパピヨンに娘が惚れてしまい、私のイタグレ購入物語は頓挫した過去がある。)短毛シングルコートのイタグレは寒さに弱いと云われているが、こんな寒いスキー場では可哀想に震えているんだろうなぁ~と見に行った。
伺うとトレーラーの中で御主人とイタグレ君が寛いでいたが、愚娘が見たいのでと外に出して見せて頂いた。いや~、もう~、寒さを全身で表現していて可哀想だけど可愛くて可愛くて・・・、程よい正統派の大きさで賢そうな顔をしていて、う~ん可愛い。結局、イタグレ君が寒そうに震えるのを見るのも忍びなくなり退散した。
奥まった処に駐車されて居られたので、我が家のトレーラーの正面に居られたけど気が付かなかった。いぶきの里スキー場に電話で問い合わせをするとシャトルバス乗り場の前をトレーラーの駐車場所として指示して下さる筈。奥まった場所だと駐車場が混雑すると脱出が難しくなるので・・・。
朝は止んでいた雪も再び激しく降り始めたし、子供たちも雪遊びに飽きたみたいだし、駐車場も混雑して来たし、ゲレンデも混んでいる様なので現地を離脱する事に・・・。我が侭放題な愚娘は、義弟の長男と一緒に帰りたがったが、残る2人の姉妹の間で喧嘩が始まり義弟の仲裁で、義弟の子供達は義弟の車で帰る事になり・・・愚娘は後部座席で不貞腐れていたが間も無く寝てしまった。
駐車場から国道180号線への坂を登る為に4Lに切り替えて問題無く国道に上がったが後続車が多く4Hに切り替えるタイミングを失した。4Lから4Hへの切り替えは、完全静止でNポジションでパーキングブレーキを作動させた状態でしか実行できない。チェーン脱着所の多い下り線と違い上り線には待避所もチェーン脱着所も無いので、4Lで走り続けた。4Lでは最高速が60Km/hしか出ないのだが、滑りやすい道では30Km/hが限度だった。
除雪はされていないし、かなり降雪もあって、路端がドコかも不明瞭で中央寄りを走るしかなく大型車との対向では最徐行で左に寄るしかない。新見市街が近づくと降雪も減り、路上の雪も減ったので、前方の見通しの良い場所で路側に寄せて後続車に先を譲り、4Hに切り替えてから新見ICから中国→岡山→山陽と乗り継いで岡山ICで降りて帰宅した。
帰宅後、塩化カリを簡単に洗い流してブラックタンクをダンプ(ブラックタンクは今回も凍結していたので何度か満水にして溶かしてからダンプした)してから・・・、娘に乞われて「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の先行ロードショーを見に行った。結局、2週続けて豪雪の千屋のいぶきの里スキー場に通う事になったが、無理さえしなければトレーラーを牽いていても雪道を走れる事も判ったし、マイナス10度を割る極低温(所詮中国地方のだけど)でも快適に生活できる事が判った。今後は狭いキャンプ場に行く以外ではピックアップキャビンの出番は無いのかも?
店主様、今回もたいへんご苦労様でした
> その状況で元を取る奥様の執念になにわ商人も完敗です。
そうなんです。結局、主人と娘の足らない回数分を滑って(5+7+14=28)回数券分は確実に滑ったそうで、シッカリ者の奥様を持つと幸せです、ハイ。
> 店主様、今回もたいへんご苦労様でした
悲壮感を煽っているのカモ知れませんが、本人は通常ではない状況を案外愉しんで居たりします。子どもの頃のまんま大人のフリをしているだけの私ですので、極限状況が嬉しくて仕方なかったりして・・・。
デカイ5thを牽いてスキー場に行くのは自殺行為だと思いますが、比較的アクセスが容易なスキー場なら「無理さえしなければ」案外ありなのかも知れません。今回の2回は、義弟家族の寝床を運ぶ関係で、軟弱にピックアップキャビンに逃げられなかったのですが・・・。良い経験になりました。
週末はホントすごい天気でしたね。
予定のなかった我が家ですが、日曜日の早朝、長女のスキーツアー見送りで早起きした際、地元にも積もってるのを機に日帰りで雪山遊びを敢行してきました。
場所はちくさ高原スキー場ですが、新雪が80cmくらいも積もってるところがあり、子供とワンコはすごく楽しめました。
かく言うσ(^-^)も、久しぶりにヘッドのみで雪道走行を楽しめました。
今年はホント良く降ります。
いぶきの里スキー場はかなり冷え込むのですね。
標高は高いのですか?
-10℃ともなるとヨーロピアントレーラーでは間違いなく清水タンクが凍りつきますので、ポリタンクをシンクの横にセットして使用しています。
毎年、おんたけ界隈で-10℃前後の中で3連泊を敢行してますが、今回はトレーラーのブレーキが固着してしまい往生しました。
傾斜のある駐車場でブレーキなしで固定する方法を考えなくてはならないようです。
極寒地域ではプロパングッズが頼りになります。
貧乏放浪者はトレーラーは寝る場所、宴会食事は外のタープなので色々と装備が大変なんです。
自己トレーラー内で完結できるアメリカンは真冬にその威力を発揮しますね。
是非、3連泊以上の長期滞在手記も読ませて下さい。
そうそう、去年蒜山から大山鏡ヶ成に深夜登る道中にホワイトアウトに遭遇しました。
真っ暗闇の中でのホワイトアウトは恐いですよ。
フォグのみにしてもロービームにしても殆ど視界はありません。
試しにハイビームにすると、それこそ目の前に白壁を置かれた状態です。
恐いけど、とても興奮しますよ!
> いぶきの里スキー場はかなり冷え込むのですね。
> 標高は高いのですか?
千屋のアメダスが在る場所は標高525mで、いぶきの里スキー場駐車場は
標高600m位でしょうか?同日の千屋アメダスでの最低気温はー5.8度
の発表だったと思いますが、温泉施設にある温度計やトレーラーの外部温度
計では-10度を割っていました。
> -10℃ともなるとヨーロピアントレーラーでは間違いなく清水タンクが
> 凍りつきますので、ポリタンクをシンクの横にセットして使用しています。
我が家も最初はヨーロピアンだったので冬場のキャンプでは必ずそうでした。
一世代前のアメリカン(トレールライト)は、2重底でタンク周囲にFFヒ
ーターのホースが回っているので凍結しないと聞き大喜びしましたが、千屋
(いぶきの里スキー場が出来る前の)千屋温泉駐車場では清水タンクからの
ホースが凍結して水が出ないと云う経験をしました。(それから、屋外水道
用の凍結防止ヒーターを配管に自分で巻き付けて改造を加えましたが、実際
に試す前に売却してしまい・・・そのヒーターを5thに移植しています。
今の5thには純正のタンクヒーターと、2重底で温風ダクトがタンク周辺
を暖めるギミックと、清水ホース途中にも国産屋外用のヒーターのトリプル
対策を施して・・・初めての-10度体験だったのでワクワクしてました。)
外部シャワーは根本で凍結防止の為に切り離して水抜きをしていましたが、
それ以外の総ての蛇口では無事に水が出ました。(ヒーターの無いブラック
タンクは完全に凍っていて、自宅に帰っても丸1日凍ったままでした。)
> 毎年、おんたけ界隈で-10℃前後の中で3連泊を敢行してますが、今回
> はトレーラーのブレーキが固着してしまい往生しました。
駐車ブレーキは御法度で、これはトレーラーでもヘッドでも同じ事です。
ドアロックも解除できなくなる恐れも在るので、まさかロックしない訳にも
いかないので事前に乾式グリスを塗っておくべきです。お奨めは乾式(粉末
ボロン)を使った「鍵穴のクスリ(建築の友)」です。
> 傾斜のある駐車場でブレーキなしで固定する方法を考えなくてはならないようです。
輪留めは必需品だと思います。特にヨーロピアンでは坂道で駐車する際に
必ず使用すべきです。アメリカンでも駐車ブレーキに別の意味で信頼性が
乏しいので坂道で駐車する際には必需品です。
折り畳み式の簡易なモノなら安いです。でも、最近のヨーロピアンに付属
している薄い樹脂製の輪留めは信頼性に欠けますか・・・?
> 貧乏放浪者はトレーラーは寝る場所、宴会食事は外のタープなので色々と装備が大変なんです。
以前、私も小さなヨーロピアントレーラーを使っていましたが、極力車内
で済ませる工夫をしていました。妻子が軟弱者なので、焼肉をする時は私
が外に単身赴任して七輪で焼き上げて、焼けたら車内に手渡す・・・です。
TMLのオフ会に参加する様になって初めてスクリーンテントを広げる様
になりましたが、そこに妻子は居ない事の方が多かったです(シミジミ)
> 自己トレーラー内で完結できるアメリカンは真冬にその威力を発揮しますね。
はぁ、有り難う御座います。鍋物類は殆どトレーラー内で問題なく行えま
すし、オーブンでの焼き物は意外に換気扇だけで問題なく臭いは抜けます
が・・・、誰が何と云おうが焼肉は外でやるモノだと思いますよ。
> 是非、3連泊以上の長期滞在手記も読ませて下さい。
はい、機会が在れば試してみたいのですが・・・。今までの経験上では
義弟家族との合計8人なら5泊6日は自活出来そうです。就寝定員一杯
の状況ではダイネットもソファーもベッドにしっ放しなので、床で日常
の生活をする事になります。2泊3日でもブラックタンクは1/3でし
たが、清水タンクが保たない様です。途中で水の補給が出来たら1週間
位は何とかなりそうですけど・・・。でも、8人で使えば精神的に窮屈
に感じましたから・・・難しいかも。ま、我が家だけの単独では一カ所
で3連泊する事が有り得ないし、外食三昧でトレーラー内ではお茶漬け
と漬け物しか食べないので・・・。
> そうそう、去年蒜山から大山鏡ヶ成に深夜登る道中にホワイトアウトに遭遇しました。
> 真っ暗闇の中でのホワイトアウトは恐いですよ。
> フォグのみにしてもロービームにしても殆ど視界はありません。
> 試しにハイビームにすると、それこそ目の前に白壁を置かれた状態です。
私は薄暮で遭遇しましたが、道路が見えないので怖かったです。全体が
満遍なく明るいのですが、何処も彼処も真っ白で・・・。又、地吹雪は
一瞬にしてフロントガラス全面にビッシリと雪を塗装する様に吹き付け
るので・・・為す術もありません。
> 恐いけど、とても興奮しますよ!
御意。お互いに大人に成りきれませんね。
あの日は-10℃を割っていたのですか、知りませんでした、道理で寒かった訳ですね。
実は我が家はトレーラーでの雪体験は初だったので、非常に怖かったのですがあの天候の中での一夜を何とか乗り切れたという経験で少しだけ自信がつきました。
トレーラーは軽量ではありますがヘッドがFRな我が家はシャトルバスに習って帰りは金属チェーンを装着して無事脱出できました。
ではでは、今後共宜しくお願い致します。
> 先日はうちのイタグレ・ハリーを見に来ていただきましてありがとうございました。
いえいえ、お寛ぎの処、突然お訪ねして、こちらこそ済みませんでした。本当に可愛かったです。こちらこそ、今後とも宜しくお願い致しますね。又、ご挨拶もせず帰ってしまいまして済みませんでした。
> トレーラーは軽量ではありますがヘッドがFRな我が家はシャトルバスに習って帰りは金属チェーンを装着して無事脱出できました。
登り坂+トレーラー牽引はFRの方が駆動輪荷重が増すので有利ですが、金属チェーンを装着すれば鬼に金棒でしょうね。
ウチの組み合わせでは、牽引車+トレーラーが約8t弱ですので、あの登り坂の途中で停車したら・・・目も当てられません。怖いのは対向車ですのでシャトルバスが登り始めたので一気に後に続いて移動を開始しました。でも、夜間除雪車で除雪した後に登るなら私も迷わずチェーンを巻くでしょうね。
雪道でトレーラーを牽いて走るって云うのは本当にスリリングですよね。一般的には、雪道では「急」の付く運転は行わない事と言います。
特に私自身の経験では、(文才が無いので上手く伝えられませんが)下りも登りでも停車しない事です。停車しないで済むように、下りも登りも必要以上充分に速度を落とす事だと思うのです。
(文才が無いので補足しますが)登り坂では、必要以上にユックリな一定の速度で上ります。AT車は不用意なキックダウンやシフトアップを避ける為に2ndレンジ等に固定し、AT車もMT車も一定のアクセル開度を保ち、MT車もその坂を登るには充分以上に低いギアを選択します。
下り坂では、下り坂の手前で充分に減速して必要以上にユックリな一定の速度で下ります。減速はフットブレーキとエンジンブレーキをバランス良く掛けます。
登り坂や下り坂の途中で停車してしまうと、スリップ他色々な不都合が生じます。私などは、以前に急な下り坂の途中のカーブで停車してしまいトレーラーだけが横滑りして大きく屈曲させてしまった事があります。
途中で停まらなくても良い様に、最初から充分に減速してユックリ一定の速度で移動する・・・ですね。
そうですね、実は第一駐車場に入るときにはスタッドレスだけだったのですが、ここを降りたら上がれないのでは?という気持ちとシャトルバスが丁度上がってきてセンターハウス方向に右折してくるところだったため思わず停車してしまい、その後後輪が空回りするだけでしばらく動けず慌てふためいていました。
今後は決して停まらずユックリとを心がけたいと思います。
> >途中で停まらなくても良い様に、最初から充分に減速してユックリ一定の速度で移動する・・・
あ?! 偉そうに書いてしまいましたが、私自身の過去の数々の失敗から学んだツモリになった事を書いただけで他意はありません。
発進時にホイールスピンをさせると駆動輪の下がツルツルのアイスバーン状になるので、尚一層滑りやすくなるのでしょうね。
ズッと前の話ですが、深夜フルタイム四駆のヘッド+6輪スタッドレスで山越えの一般道を牽引走行していた時、下り坂で停止(何気なくブレーキチェックのツモリ)した処、停車後(車輪は静止しているのに)滑り落ち始めて焦り捲った経験があります。最後は、車から降りて(当然、普通の靴ですので降りた瞬間に滑って転びましたが)路側の雪を掻き分けて土を帽子一杯分ヘッド車前後輪前にぶちまけて停止させた怖い経験があります。(妻子を置いて逃げ出した・・・と妻には酷く叱られましたが・・・)
それからは、雪道走行の前には、滑り止めの付いた靴を履く事と、滑り止めの砂も車内に持参しています。(小さいビニール袋一杯ですが、充分の筈です)
危ないと思ったら面倒臭さがらずチェーンを装着する事が大事ですが、峠を越えたらアイスバーンだったと云う怖い体験から、雪道の峠は慎重に下り始める癖は付きました。
同じく温暖で降雪の無い岡山市在住ですので雪道走行は初心者ですし、まして雪道の牽引走行には全く自信はありません。
単に、私も気を付けなければ・・・と云う意味合いです。宜しくお願い致します。
パニック状態で素晴らしい気転ですね。
>それからは、雪道走行の前には、滑り止めの付いた靴を履く事と、滑り止めの砂も車内に持参しています。(小さいビニール袋一杯ですが、充分の筈です)
なるほど勉強になります。ありがとうございます。