むすび居合道の刀一会《JMMA会員》

日本武道本質「むすび」を探求している道場。むすび居合を提唱。武術居合道を通じて平和理念を解きます。もしもしむすび協会会員

入身《刀一会の見解》

2021-11-24 20:52:28 | 刀一会technique
「入身」は
サイボーグ009の言わば「加速装置」です。
そういう役割があるから
相手に近づけます。
これはもちろん比喩。

ですが、入身は相手にまっすぐに入るという
現象だけを追いかけては
その本質はおそらくみえてこないと思います。

入身はマッハ5で相手より先に近づくというのではなく
相手よりちょっと先に、
あるエリアに入る行為です。

その結果、相手にちょっとユックリになってもらう。
加速装置を使った009の気分になったつもりで
その僅かの0.××秒で
天地投げや何らかのアクションを起こす
または、
別のルートで合気をかけて
また僅かの0.××秒の間じっとしていてもらう。

ここで付け加えておくと、
あるエリアに入る行為だけでは
不十分です。
あとその際の形(型)もセットじゃないと
入身にはなりません。

その上、最も重要な問題があります。
入身は普段の生活の意識で行うのは、NG中のNG、

意味がないからです。
ではどういう意識かというと
私が道場でよく言っているあの意識です。

私が教えるとしたら、(今は入身のみに限定したlessonはしていませんが)
〇具体的な入身の稽古概要は以下です。

⒈武術のプチ歴史から意識、戦術までの講座
 (話だけ 80分~120分くらい)

2.間合の説明(30分~50分)

3.間合いのワーク(540分~)
 あるエリアへ、その結節点を体験ワーク

4. 3.のワークを振り返り、意識(氣)のlessonと説明
 (300分)

5.1.~4.を踏まえての
 合気道の入身投げレッスン(60分)

入身したらあとは
一番単純なのは、合気道では
呼吸投げ入身投げです。
もっと簡単な崩し(投げ)もあります。

1.~5.までレッスンをもしするとなると
2名か3名または、マンツーマン指導です。

費用は0円でもいいですが(会場代金は必要)
私の中学校勤務での時給×レッスン時間分はいただきます。
でも
そういうレッスンはしないので
ここに書いても仕方ないかもしれません。





護身(合気道)

2021-11-24 18:39:43 | 清流ー海部川
合気道の技に
一教(一箇条)~五教。四方投げ
小手返しがあります。
相手に
関節をきめて投げたり
関節技で抑えたりするのが合気道

ある種の動画などで見たら
そういうものに合気道は見えます。
また、
関節技=合気道だという人もあります。
関節(二教の手首まげなど)を決められれば痛いものですし、
これで相手を制すると考えます。

しかし、
合気道から護身術や武術を深く学んでいけば
やがてその考えはちょっと的外れだとわかります。

関節で痛めるとか
(痛みが効かない[薬物や深酒などの理由で])
相手を脅す(恐怖)など
それらが通じない相手を目の前にしたとき

どうするんだろうということです。
合気道に限らず
空手道や様々な拳法などでも共通する考え方です。
けして
各種関節技は必要ないと言っているわけではなく
また
それで大丈夫な場面も確かにあります。

しかし、
それでは片手落ちであることは確かです。
護身術を使う場面には、
ちょっと不安だということです。

では、痛みが効かない相手に対しては
どう対処していくのか?
それには、
(私が直接出会った)
答えを出している武術の先生はいます。

いくつかその対処方法、戦術はありますが
ただ
身体操作(技)のみの工夫では絶対にその方法はわかりません。
しかしまた、
その対極にある
むすびが分からなくてもできる術はあります。
その一つの答えが「入身」です。

しかし、
入身もムスビと@をとれていることが前提ですから
結局はむすびができていることが要ります。

護身術は、関節技を習っただけでは
100%安心ではありません。
一つの手段とはなりますが。

【呼吸投げ】
呼吸投げは、本来
相手とむすびができていることが前提の技です。
むすびの手段としては
2番目の合気道の原則「リラックス」が必要です。
でも絶対とまでとは言いませんが
力を抜いていた方がやりやすいのは確かです。
呼吸投げの本質は、ムスビ技ですから

呼吸投げ
護身術に使うというより
犯罪に使えます
(例えば相手に騒がれず・周りに気づかれず@致も可能)
そのために本質的な伝授は
すべての道場においては
相手を見て必ず行っていると思います。
ですから
多分ですが
合気道人口を100としたら
植芝盛平翁級や達人佐川幸義氏級の呼吸投げ
ができるのは、0.001の方くらいかもしれません。
確かな事は言えませんが
そのくらいのような気がします。



わび・さび・ムスビ/その2.【なぜむすび意識をいれるのか】

2021-11-24 15:01:13 | 清流ー海部川
茶道は17歳~今も
稽古は行っています。
表千家流と煎茶道習軒流を、

また
武道(空手・合気道・居合道)や
武術(太極拳・形意拳・八卦掌)もいまも探求して教えもしています。

さて、茶道です。
武術の「むすび」という意識の技術は
茶道においても取り入れて私個人としては稽古をしています。

その理由の一つは
①刀を扱うことと同じく、茶器を扱う意識も同じだと考えるから。
つまり
モノを大切に扱い、
モノと自分との区別をなくし、一体化するため。

次に
②形や型は必要だけれどその
型は身体が動かしているのは見た目だけで
実は意識が関わっていること。

意識は、ムスビを理解するうえでのツールなんです。

むすびを学ぶには、
むすびを深くわかっていくには
意識の理解、実践、経験を積み重ねていく以外にはありません。

ただし、茶器を扱う茶道では、
ムスビの概念を知らなくてもなんの問題もありません。

申しているのは、
むすびは知らなくても茶道は長年の稽古で
自ずとそういう境地に達することが可能です。
また、ムスビ茶を点てることもできます。

しかし、
短期間では絶対に無理です。
その短期間で
粗相なく茶器を扱ったり
身のこなしを自然にできる
それを可能とする意識テクニックには「むすび」だと
そういうことを言っています。