TOKYO0円ハウス0円生活という本を図書館で借りた。
GWが暇だったから。
そしたら、すごい内容が面白かったので、ご報告。
著者は、早稲田大学理工学部建築学科在学中から路上生活者の家(いわゆるブルーシートに覆われたヤツ)に興味を持ち、「建築物」としての視点から調査・研究を始める。
本の半分以上は、アルミ缶を集めたりして稼いでいるホームレスの人の家の話なのだが、
その人がやたら前向きで、常に頭脳がフル回転していて、
普通の家に住んで普通の生活をしている誰よりも人間らしい生き方しているんじゃないかと思った。
こういう生き方をすべきだとは思わないが、その人なりの事情があって家が無いわけで、住む家が無いから人間としてダメな生き方であると判断するのは違うと気付いた。
とにかく、その人の家がすごい。
全てが本当に、ゴミとして捨てられてたのを拾ったものや、誰かにもらったものでできてて、
ガソリンスタンドで交換された後の車のバッテリーで明かりを取ったり、TV見たりラジオ聞いたりしてる。
もちろんすぐそういう事が出来たのではなく、何回も失敗し、工夫して、今の生活を手に入れてるわけです。
人間って、何も無いほうが力を発揮するというのは本当だろうな。