・・津軽は太宰を産み 寺山も産んだ。永山という殺人作家も産んだ。そして 文学とは遠く離れた加藤智大という七人殺しを産んだ。太宰は身を投げて心中した。寺山は女湯覗きの常習犯。永山は殺人のち小説。智が大きく無かった加藤は七人殺しというタイトルを得た。津軽 やさしや 人殺し という言葉が おろしや颪の ように吹くのがきこえる。あぁ「適度という観念の極度な欠如」も風が運んで来るのか。「富士には月見草が似合う」 津軽富士には曼珠沙華か。火除けの神の秋葉原何故赤い血に染まる。 加藤智大の学んだ自動車短大は飛騨高山 宮川の西側の高台にある。近くには 「崇教真光」の大伽藍が聳えており真っ赤な桃が屋根中央に鎮座まします。東には 焼岳と乗鞍がそびえている。白頭山の灰も積もって 津軽はずっと負け続け。京の都に妾も居って 三上寛よ おぬしひとりはしぶといのお・・・・