・・慶さんとは 多分四十年以上の 付き合い・・・大島渚組の溜り場だった 京都四条南座向かいに在った 杉酒屋 という 世にも婆ぁちい ババァが営む 精神は高貴な 居酒屋で良く飲んだ・・・・昭和四十八年だったか 余が京都拘置所にいた時 爆弾事件関連という事で 皆さんビビッて だぁれも 面会に来ないとき 慶さんは面会に来てくれたよ・ ・・・・・・いゃあ 照れちゃたよ・・・・・・・・・・・・・最後に会ったのは・・・杉酒屋の婆さんのお別れ会・・・・たしか 前世紀の終わり近い時期だった・・・・皆さん年寄りで お別れ会を誰が営むのか分からないけれど 顔出す積もりです・・・・・・・・ ・・・・ミラボー橋の下 セーヌは流れる・・・・・四上大橋の下加茂川も流れる・・・青春も流れる・・・とつくに 流れ去ったのだけれど・・・・・・・・・・・・・・今日は五時前から お湯割りちびちび 涙とともに 飲み下し・・・・・・涙とともに パンをのみくだした事の無い奴に 人生の味は判らない たしか ゲーテのセリフだったかな・・・
