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みつとみ俊郎のダイアリー

音楽家みつとみ俊郎の日記です。伊豆高原の自宅で、脳出血で半身麻痺の妻の介護をしながら暮らしています。

2連続歩行か3連続歩行か

2012-03-05 23:38:38 | Weblog
などと言っても普通の人には何のことかサッパリわからないことだろうが、これはリハビリの歩行訓練で杖をどう使うかという問題。
要するに、杖を第三の足としてカウントするか(3連続歩行)、あくまで杖は足の一部としてカウントするか(2連続歩行)の違いをこんな用語で現しているのだが、これはとても微妙でリハビリの基本的な問題なので私としては世の中の全ての療法士さんがこれは統一して欲しいナと思っている(やり方を統一するのではなく、この段階では3連続歩行を、この段階を越えたら2連続歩行に移るといった訓練の指針の統一だ)。
最初、療法士さんが歩行訓練を始めた時に「1,2,3」という掛け声をかけていたのだが、私は「歩くのになんで1,2,3なの?」と単純にそのリズム自体が理解できなかった「三拍子で歩くことは不可能だ)。
きっとまだちゃんと麻痺した足が出ないから(こんな風に数えるのは)仕方がないのかなぐらいに考えていたのだが、実はそうではなかった。
杖が足の動きとは別にカウントされるので3つに数える。
ただそれだけのことだった。
普通の健常者は杖も持たずにただ右足と左足を交互に出すので「1,2」のリズムで歩くのは普通で当たり前(だから行進曲はみんな二拍子)。
でも、リハビリで歩行訓練中の恵子の左手に杖がある。
杖、右足、左足を一連の動作にして止まる(転ばないためにはこの歩き方が安全)。
だから「1,2,3」と数える。
だからといって三拍子ではない(「3」の後ためるので実際は4つ数えることになる=三三七拍子と同じタメだ)
もちろん普通の人はこんな風には歩かない。
リハビリ過程の人が普通の歩き方に近づけるためには左手の杖と右足が同時に出なければならない。
これで初めて二拍子の歩き方に近づくことになる。
この歩き方を昨日病院で二人で練習した。
その時は問題なくできていた(と思った)。
でも、今日病院に行くと「わからない」と言ってかなりパニックっている。
私が「1」で右足と杖を一緒に出してから左足で「2」を出す、と理屈を説明すると「そんなこと言ったって…」と混乱している様子。
「しょうがない、それじゃあ今日の梅田先生に聞いてみよう」。
私も恵子も大好きで理屈好きなこの男性理学療法士の言うことを恵子はちゃんと聞く。
「ほら梅田さんも私と同じこと言っていただろう?」
恵子を納得させるにはこの手が一番良いようだ(笑)。