
津波前に「既に電源は落ちていた!」と言う話しの他に、「本来、付いているはずの安全装置が付けられていなかった」と言う件もある。
謎を解明しなければならない。
しかし、それと同時に、政府や東電など、被災者へのサポート、対応の遅れがあってはならない。
記事参照
ニュース詳細
原発事故“謎”解明で初会合
5月1日 19時15分
東京電力福島第一原子力発電所の事故の教訓を原発の規制に反映させるため、原子力規制委員会は、未解明の“謎”を検証する会合を初めて開き、今後、現地調査を行うなどして継続的に調べ、真相を究明することになりました。
福島第一原発の事故を巡っては、東京電力のほか、国会や政府の事故調査の委員会が報告書をまとめていますが、高い放射線量に阻まれるなどして、いまだに解明されていない技術的な“謎”が数多く残っています。
1日開かれた検討会の初会合には、原子力規制庁の職員のほか、専門家など19人が参加しました。
まず、原子力規制庁の職員が、見解が分かれている「地震の影響」や「燃料がどのように溶け落ちたのか」、それに「放射性物質がどのように漏れたのか」といった課題について現状を説明をしました。
続いて、国会の事故調査委員会が問題提起した、地震の直後に1号機の冷却装置がある建屋4階で目撃された原因不明の水漏れについて議論しました。
東京電力が推定している「上の階にある燃料プールからあふれた水が、空調設備を通して漏れた」という説明に対し、専門家などからは「冷却装置の機能が地震で失われたかどうかがポイントになるので解明すべきだ」、「空調設備が壊れているのは、地震によるのか、漏れた水の圧力などによるのかを検証すべきだ」といった意見が出ました。
規制委員会の更田豊志委員は「事故の反省を規制に反映するのが重要で、確からしい事実を可能なかぎり押さえていきたい」と話していました。
原子力規制委員会は、今後、未解明の“謎”について、テーマごとに現地調査を行うなどして継続的に調べ、真相を究明することにしていて、得られた教訓を原発の規制に反映させることにしています。
未解明の“謎”とは
福島第一原子力発電所の事故を巡って、いまだに解明されていない“謎”についてまとめました。
その1つが「地震の影響」です。
東京電力は、現地での調査や解析した結果などを基に、「事故の主な原因は、想定を超える津波だった」としていて、地震による重要な機器への影響は、なかったと説明しています。
また、政府の事故調査・検証委員会は「津波が来るまでに、放射性物質を閉じ込める機能を損なうような損傷は、生じていなかった」としています。
これに対し、国会の事故調査委員会は、原子炉建屋内で詳しい調査が行われていないことなどから、「重要な機器への地震による損傷が、ないとは言えない」と指摘していて、「地震の影響」についての見解は、分かれています。
「核燃料がメルトダウンする際に、どのように溶け落ち原子炉などを破壊したのか」も把握できていません。
原子炉や格納容器に残っている溶け落ちた核燃料は、今も冷却が必要で、東京電力は、廃炉作業の中で、8年後までを目標に取り出しを始める方針ですが、どこにどのような状態で残っているのかは分かっていません。
「放射性物質が、どのように漏れたのか」も大きな謎の1つです。
メルトダウンが起きた1号機から3号機では、格納容器と配管との接合部分などが、高い温度と高い圧力によって劣化し、放射性物質が漏れたと推定されていますが、具体的にどこが壊れて、どのように外に漏れ出たのかは、分かっていません。
今後、原発の安全を確保するためには、原子炉や格納容器のどこに弱点があるのかを明らかにすることが重要ですが、事故から2年余りがたった今でも、弱点は解明できない状況が続いています。
ほかにも、1号機の冷却装置「非常用復水器」が、地震直後からどのように作動していたのかや、環境に放出された放射性物質の具体的な量の評価も、未解明の課題として残っています。
解明に向けた課題は
原子力規制委員会が原発事故の謎を解明するにあたっては、福島第一原発で今も高い放射線量が計測され、現地調査をできる場所が限られているほか、廃炉作業によって設備が事故当時のまま残されていない場合もあり、調査をどのように進めていくのかが、課題になっています。
福島第一原発の2号機では、去年3月、格納容器の内部で、1時間当たり72.9シーベルトという、浴びるとすべての人が死亡するとされる被ばく量に7分近くで達する、高い放射線量が計測されています。
高い放射線量は、事故で飛び散った放射性物質によるもので、現地調査で人が近づいて調べることができる場所は今も限られています。
また、福島第一原発では廃炉作業を急ぐ必要があり、設備が取り壊されたり機器などが取り除かれたりして、事故当時の状態が残されていない場合もあることから、規制委員会は、廃炉作業を事前に確認したり、記録をとりながら検証を進めることにしています。
規制委員会にとっては、高い放射線量や廃炉作業が立ちはだかるなかで、調査をどのように進めていくのかが、課題になっています。
事故の教訓を世界中に広める必要
原子力規制委員会の検討会のメンバーで、原子炉工学が専門の北海道大学の奈良林直教授は「原発事故をしっかりと検証し、事故の教訓を基にした対応を日本の原発に求めるだけでなく世界中に広めなくてはならない。特に、事故で格納容器のどこが、どのように壊れたのかを調査し、得られた知見を原発の安全対策に生かすことが重要だ」と述べました。
そのうえで、奈良林教授は「現場検証も含めてしっかりと調査していきたいが、現場は放射線量が高い状態が続いているので、短時間で的確に検証するために段取りを考えながら準備を進めたい」と話しています。
[関連リンク]
◇ 綱渡りの汚染水管理 WEB特集 (4月11日)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130501/t10014310311000.html
同義記事
福島原発「地震で損傷」を検証 規制委が原因分析の初会合

東京電力福島第1原発事故の原因を分析する原子力規制委員会の検討会=1日午後、東京都港区
http://www.niigata-nippo.co.jp/newsfile/image/0008013200043133s.jpg
原子力規制委員会は1日、東京電力福島第1原発事故の原因を分析する検討会の初会合を開いた。
国会の事故調査委員会が地震で損傷した可能性を指摘した1号機の重要設備「非常用復水器(IC)」について、調査方法を詳しく検討する方針を決めた。
検討会は、規制委の更田豊志委員や原子力規制庁の職員、原子炉工学の専門家ら外部有識者で構成。政府や国会など複数の事故調査委員会で見解が分かれた点を中心に、現地調査もしながら事故を検証し、今後の安全規制への反映を目指す。
東電からも必要に応じ説明を求める。
【主要】【社会・科学】 2013/05/01 17:04
http://www.niigata-nippo.co.jp/world/main/20130501040410.html
'13/5/2
「地震で設備損傷」を検証 規制委、福島原発事故の原因分析
原子力規制委員会は1日、東京電力福島第1原発事故の原因を分析する検討会の初会合を開いた。
1号機の重要設備「非常用復水器(IC)」が東日本大震災の地震の揺れで損傷したかどうかや、4号機原子炉建屋の爆発原因など、政府や国会などの事故調査委員会で見解が分かれている点を中心に事故を検証した。
検討会は、規制委の更田豊志(ふけた・とよし)委員や原子力規制庁の職員、原子炉工学の専門家ら外部有識者で構成。月1回程度、会合を開き、検証結果を今後の安全規制に反映させる。
ICは電源がなくても原子炉を冷却できる「最後のとりで」とされるが、国会事故調は報告書に、地震直後にICの大型タンクが置かれた1号機の原子炉建屋4階で「畳のような形でジャッと」水が出たのを見たとする作業員2人の証言を記載。
ICの配管が地震で損傷した可能性を示唆したが、ほかの事故調は否定的な見解を示している。
会合で有識者から、現場付近にあるICの配管は高温高圧の蒸気が通っているため「破断したら周辺は湯気で真っ白になる」と損傷に否定的な意見が出た。
また、5階の使用済み燃料プールの水が地震の揺れであふれ出て、空調ダクトを通って4階へ流れてきた可能性が指摘された。
4号機建屋の水素爆発をめぐり、更田氏は国会事故調が指摘した使用済み燃料プールからの水素発生について「可能性は低い」と指摘。
メンバーの中では、3号機で発生した水素が配管を通じて4号機に流れ込んだとの見方が多数を占めた。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201305020048.html
原子力規制委員会ウェブサイト
http://www.nsr.go.jp/
環境省へようこそ!
http://www.env.go.jp/
経済産業省のWEBサイト
http://www.meti.go.jp/
資源エネルギー庁 トップページ
http://www.enecho.meti.go.jp/
東京電力ホームページ
http://www.tepco.co.jp/
関連する投稿
福島の放射能汚染水、地下水と一緒に外海へ~「原子力推進企業は、テロ攻撃の対象となりうる」。
2013年04月24日 03時11分11秒 | 経済
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/7dc18d083a54de71371e81ec3468a596
福島第1原発、IAEAが調査~汚染水の処理について「最大の難題だ」/その他、関連記事。
2013年04月24日 02時47分00秒 | 科学/ハイテク
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/0c2754196861293995e48530f8125182
福島原発由来の汚染瓦礫等、最終処分(場)問題~各自治体、最近の動向「どの自治体も納得出来ない」。
2013年04月22日 01時11分11秒 | 政治・自衛隊
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/5b483ebdc21451721ad2614ac4a5da2d
脱原発提言の市民団体発足へ~現時点で「商用原発」は、「稼働、存在させるべきではない」と言える。
2013年04月16日 03時17分59秒 | 社会
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/813e25cfaadbdb2d11f924fae8f55640
東電の破綻した汚染水管理~トラブルの連続で経営陣ら謝罪、「謝って済む問題では無い」。
2013年04月12日 02時15分50秒 | 社会
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/0e1d7e9006a1dcc0d679b0045bfebadc
原子力規制委員会の「原発の新基準」~「新基準満たす原発は、現時点では無い」。
2013年04月12日 01時11分11秒 | 社会
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/dbc1bc6823064bb30d511687b95fe6e0
福島第一原発で、汚染水漏洩!~今度は、貯留汚染水が、巨大地下プールから染み出す!。
2013年04月06日 14時00分00秒 | 社会
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/ceb9952549f86b6abcfac205891e661c
原子力安全委員会、原発の安全目標~放射性物質大量放出は、「100万年に1回程度以下?」
2013年04月06日 09時00分19秒 | 社会
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/ffb431ce9d3354ffe0ae4a153d0d8bfe
原発汚染水処理設備「ALPS」突然、稼働停止に~運転員のボタンの押し間違えが原因。
2013年04月06日 08時31分45秒 | 社会
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/617d66b87a5377f271e66e76ff4643f3
放射性物質汚染水処理設備、ようやくテスト段階へ~あまりにも遅い状態だ。
2013年03月30日 21時11分11秒 | 社会
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/4e47cd25361f8abab282be06c704d043
放射性廃棄物最終処分場は「福島の汚染地帯」、「一カ所」にすべきだ。
2013年03月29日 06時45分37秒 | 政治・自衛隊
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/98e6b9bab362561229b89f24ba311eaa
原発の再稼働判断「原子力に素人の安倍氏」が判断?!~いつの間にか、おかしな話に変化してきたようだ!。
2013年03月25日 06時33分33秒 | 政治・自衛隊
http://blog.goo.ne.jp/torl_001/e/767464b3cf32e2df28ab50b3ed770c90
その他、多数。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます