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23区のうち、中学校を自由に選べる区は

[2020年4月5日 更新]
ウチの塾のある地域では、区立中学校が自由に選べる。

結果、人気のある中学校には希望者が集まる。
不人気な中学校は生徒が集まらない。野球やサッカーなど大人数が必要な部活はできない。

今回は、東京23区のうち中学校を選べる区がどこか。
気になったのでまとめた。

◆23区のうち15区が自由選択制


結果はご覧の通りである。

それぞれの制度は以下のように説明される。
まあ名前の通りだが、
 ・自由選択…区内の全ての学校について選択を認める
 ・隣接区域選択…従来の通学区域は残したまま、隣接する区域内の学校について選択を認める
 ・指定校制度…生徒の住所によって就学すべき学校を指定する

自由選択を採っているのは23区のうち15区。およそ2/3である。
一方、指定校制度を採っているのは6区のみ。

指定校制度を選ぶ区には、なんらかの共通点はあるのだろうか。

◆人口の多い区?
 1位 世田谷区
 2位 練馬区
 3位 大田区 
 4位 江戸川区
 5位 足立区
 6位 杉並区
 7位 板橋区
 8位 江東区
 9位 葛飾区
  10位 品川区
人口の多いトップ10の区を並べた。
共通点とまでは言えないが、指定校制度を取る区は人口が多い傾向があるようだ。
なお北区は11位、中野区は13位である。

◆人口の少ない区は自由選択?
 23位 千代田区
 22位 中央区
 21位 台東区
 20位 荒川区
 19位 文京区
 18位 渋谷区
 17位 港区
 16位 墨田区
 15位 目黒区
 14位 豊島区

人口の少ない区は中学校を選べる傾向がある。
もっとも千代田区は2校しか公立中学校がない(九段は6年制の中等教育学校
2019年5月時点で、
 麹町中…生徒数415名
 神田一橋中…生徒数213名

なお多摩26市のうち、中学校が自由選択制なのは以下の6市のみ。
八王子市
町田市
清瀬市
西東京市
武蔵村山市
調布市

なお、八王子市は多摩地域で最も人口の多い市である。次いで町田市。
調布市は4位、西東京市が5位だ。
多摩においては、人口の多い市が自由選択制を採っているようだ。

◆指定校制度を採る区の言い分
例えば大田区は
 大田区では、「家庭、学校、地域」が一体となって地域の子どもを見守り、育てることを目的に、地域に根ざした学校づくりを目指して、お住まいの住所地によって学校を定める指定校制度を採用しています。学校選択制ではありません。 
参照:大田区HP

文面通りに受け取るかどうかは読む者しだい。
学校間の競争を嫌がって自由選択にしない。という見かたもある。

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