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北越急行 撮影旅行

2013年06月03日 | 撮り鉄
八海山を背景に快走する「はくたか」683系。鉄道写真を趣味に持った幸せを実感する瞬間だ。

 北陸新幹線の開業は2014年度末、まだまだ若干の時間があるとはいえ、スノーラビットの愛称のついた「赤い帯」の681/683系(湖西線などを走るサンダーバードの色違いです)が北越急行を走る姿を記録する為に、北越急行ほくほく線まで行ってきました。
 北越急行は新潟県信越線の犀潟と上越線六日町をほぼ直線で結ぶ第三セクター私鉄で、現在は越後湯沢と富山・金沢を結ぶ特急「はくたか」が通過する線区となっていて在来線最速の160km/h運転が行われています。

 純粋に鉄道写真の撮影だけを目的とした泊りがけ旅行は実は20年以上後無沙汰だったのですが、今はホームページやグーグルアースで撮影場所の「当り」を付けたり、ローカルの天気予報などの情報も収集できるのでその点は本当に便利になりました。
 尤も「100%スカ」ということは無いにせよ、空気の澄み具合とか、田植えの進捗、電柱の場所みたいなことは流石に現地でないと判らないので多少心配もあった訳ですが、先ず初日に訪れた魚沼丘陵はトップ写真のように素晴らしい場所でした。尚、今回の写真の一部は撮り鉄ギャラリーの本館にアップしていますのでぜひそちらもご覧下さい。

 因みに田植えに至るまでには①田起こし(土の準備)②代掻き(田に水を張って田植えの準備)、③田植えのステップがあり、田植えの直後は水が濁っている為、田圃が水鏡になって美しくなるのは田植えをしてから数日後になります。一方で田植えをして2~3週間もすると稲は結構成長してくるので、水田の撮影にも意外と好適なタイミングというものがあります。まあ今回の場合はこの条件もベストに近かったということですね。子供の頃、「ごはんを食べるときにはお百姓さんに感謝しなさい」と言われたものですが、最近は写真を撮るときにも改めてお百姓さんに感謝している次第です。


魚沼丘陵駅から八海山を遠望。ブランド米「魚沼こしひかり」で有名な魚沼の水田が広がる。


こちらも水田が広がるくびき(頚城)での撮影。
背後は「米山さんから月が出た~」の三階節に歌われる米山。

 翌日は午前中は水田の広がるくびき(頚城)、午後は「農舞台」アートと棚田が美しいまつだい(松代)で鉄道撮影し、帰りの列車まで少し時間があったので、まつだいの郷土資料館に行ってみました。
 館員の方の説明によると、この資料館の建物は近隣の集落から移築されたもので、雪の重みに耐える少し弓なりになった梁、大黒柱はもちろん、階段などを含めて硬い欅で出来ており、深い雪に閉ざされるこの地方の暮らしを伝える展示がされていました。今は電車で一駅10分程のこのあたりの中心地である十日町まで、昔は10Km以上の山道を歩いて行ったとの事で、「鉄道が出来るのが夢だったんですよ」としみじみと仰っていたのが印象に残っています。北陸新幹線が開業して「はくたか」が通らなくなると、北越急行の経営も非常に厳しくなると思いますが、地域の足としていつまでも存続し続けられるよう願いたいものです。


まつだい郷土資料館。 
一階の馬小屋、二階にある蚕部屋など雪国の生活の知恵が詰まった建物が
今は展示室などに使われている。
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