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愛宕山鉄道・ケーブル廃線跡訪問

2024年07月22日 | 鉄是好日
今回のハイライト 愛宕山登山道から見える愛宕山ケーブルの廃線跡

猛暑の中ですが、先日鉄道歴史サークルの皆さんと愛宕山鉄道(平坦線)と愛宕山ケーブルの廃線跡を訪問する機会がありました。


愛宕山ケーブル線

愛宕山鉄道平坦線
上の地図はいずれも今昔マップの1931(S6)年部修、1932年発行の地理院地図を加工

愛宕山鉄道というのは1929年に開業、僅か15年後の1944年には戦時下の不要不急路線ということで廃止されてしまった鉄道で、今の嵐電嵯峨駅付近から清滝バス亭付近までを結ぶ平坦線と、愛宕山二の鳥居付近の清滝川駅から愛宕神社の1.5km程南にある愛宕駅を結ぶケーブルカーで構成されていました。
平坦線跡は清滝道と通称されていて、嵐電嵯峨嵐山付近から釈迦堂バス停付近までは現在の府道29号線、その先は市道釈迦堂清滝道とほぼ一致します。京都バスの清滝行に乗車すると府道29号線の丸太町清滝道交差点以北がほぼ平坦線の線路跡で、釈迦堂駅(嵯峨釈迦堂前バス停留所)、鳥居本駅(同)、試坂こころみざか信号所(愛宕寺前)、清滝駅(同)と駅や信号所跡を辿ることができます。
もし戦争が無くても、この鉄道が愛宕山観光だけで生き長らえることが出来たかどうかは微妙な気もしますが、走り続けていれば昨今はインバウンド旅客で賑わっていたことでしょうね。

嵐山駅があったのは今の嵐電嵐山駅の北隣(写真は西向き)
JR嵯峨野線をオーバークロスする嵯峨西駅付近(写真は北向き) 
右の高架道路(鉄道時代は築堤)が府道29号線で、下の架線はJR嵯峨野線
嵯峨鳥居本町並み保存館にある鳥居本駅付近のジオラマ(左が清滝方向)
清滝行電車の甲高い釣り掛け音が聞こえてくるようだ・・・
今も自動車用トンネルとして使用されている清滝トンネル 写真は東坑口
平坦線の終点清滝から愛宕神社二の鳥居近くのケーブル清滝川駅までは清滝川に沿って500m程歩く

ケーブル清滝川駅跡 車両の入線するピット両側に階段状の乗り場が残っている
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