2300系特急車(大阪梅田駅にて 左は同時発車の宝塚線)
毎日「危険な暑さ」と言われて家に引き籠っていたらもう8月も終わり。鉄分も相当不足してきたので阪急京都線の新型特急車2300系に乗りに行ってきました。2300系乗車については先日孫に先を越された?ので、負けてはならじ・・・と、今回は往路は一般座席、復路はPRiVACEと2300系を完全制覇することにします。
折り返し時間に手作業で「洗顔」 車体が奇麗なのも頷ける
美しく整備された8300系メモリアル編成
これと出会ったのも何かの縁・・・だが今回は乗車はスルー
いささか早く着いたので2300系到着まで冷房の効いた四条河原町駅のホームをうろつきます。
先ず一つ目の発見は折り返し時間の「洗顔」作業。列車の前後にホースとバケツ、ブラシが置いてあり、到着した電車の顔を係員が手洗いしておられました。こういっては何ですが汚いJRの電車とは大違いで、こういった「誇り」みたいなものは効率化という言葉にはなじまないものの、案外大事だと思うんですがね。。。
もう一つはいつもの神様のご加護で11:00ちょうど発の特急が8300系メモリアル編成だったこと。更新工事の終わった8300系第一編成に昔懐かしいHマークやメモリアルプレートが取り付けてあるものです。阪急は私が子供の頃登場した高性能電車2000系から7000系あたりまでは形式が改まっても概ね同じような正面、側面デザインだったのですが、この8000系一族からは特に「顔」に変化が生じ、初期の8000系はこの額縁デザインになりました。個人的には7000系あたりが一番好みだったんですが。。。
いよいよ2300系特急入線!
11:02過ぎ、いよいよ2300系特急がやってきました。流石に登場一か月以上も経っているので、もちろん多少の「それ」っぽい人も居ましたが先ずは落ち着いて乗車。進行方向右側の座席を確保します。
最後尾車両は京都側クロスシート2列が優先席になっていて臙脂色のモケットになっている
乗務員室仕切り扉が向かって右にオフセットしているのも初めて
現行の9300系は連続した空調機カバーや正面貫通扉周りのステンレス板装飾、クロスシートに合わせた天地寸法の大きな測窓など、京阪間特急の「ゴージャス感」がありますが、2300系の正面は特別な装飾もなく、側面含めて割と「普通」の感じでしょうか。
車体は3ドアでドア間は転換クロス、ドアと連結面の間はロングシートのセミクロス仕様で、転換クロスシートは短足の私にはちょっと座面が高く固めに感じました。
新車感を楽しみながら冷房の効いた車内から車窓を眺めること42分、大阪梅田に到着します。いくらなんでも折角梅田まで来てこのまま折り返すのも勿体ないので昼食や買い物をし、再び13:40発四条河原町行き2300系の特急の有料座席PRiVACEに乗車します。PRiVACEは9300系に組み込まれている車両もありますが、やっぱり編成美から言えば2300系ですね。
大阪梅田駅からもそこそこ乗車のあったPRiVACE 途中駅での乗車・下車もあった
2300系だと一般車と窓高さが奇麗に揃うし、剥き出しの空調機も一般車同様で違和感がない。
Privaceのシートはアテンダントがゴミなどを確認後、隔列で一斉回転させる ちょっと見もの
このPRiVACEの座席はネット販売が基本で上述のHPから予約します。会員登録が必要になる京阪のプレミアムカーや近鉄特急と違い、登録なしで買えるのが煩わしくなくて好印象ですが、一方で駅でのチケット販売は無いため、乗車しているアテンダントから直接購入している方も結構多くいらっしゃいました。従ってそういう方が多いと乗車の際、少しもたつきます。
スマホにメールされたチケット画面 1Aは大阪・淀川より車端の一人掛け
Privaceの名前通り、背もたれも高く落ち着いた独立空間のある車内
2人掛けシート間にもプライバシーに配慮してパーティションが設置されている
PRiVACEは木質系のゆったりした座席や落ち着いた車内など、もちろん追加料金500円也の価値のある快適な空間ですが、写真の様に車窓を楽しむには間柱が太く窓がやや小さい(特に横幅)のが難点で、車内スマホ派のみなさんにはこの方が良いかもしれませんが、私の様に車窓をボーっと眺めている派にとっては開放感のある京阪3000系のプレミアムカーなどの方が好いかな・・・という感想を持ちました。
プレミアムカー、PRiVACEとくれば次は新快速のAシートに乗らないといけないなあ・・・。