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ジグザグルートで北関東・南東北乗り鉄 - 昔日編3 多層建急行の時代

2021年12月17日 | 乗り鉄
急行「そうま」や急行「いなわしろ」と4階建てともいうべき
複雑な連・解結を繰り返す急行「いわき」

昔日編1、2を書いていて、当時の水郡線の急行「奥久慈」や磐越東線の急行「いわき」が、他の線区から来た急行と複雑な連・解結をしてるようだったので、少し調べてみました。 上り下りで若干ペアを組む相手が異なったりしますが、ここでは下り列車に着目して書いています。
 
水郡線

水郡線の多層建急行 斜字は普通列車として運行される区間

先ず水郡線の急行「奥久慈」ですが、こちらは上野から常磐線の水戸、または平までの急行「ときわ」と水戸迄併結された2階建て列車でした。 午後の「奥久慈2号」は上菅谷で分割されて一部が常陸太田行きの普通列車になりますので、厳密には3階建てと云えそうです。

磐越東線
急行「いわき」は2階建て、平屋、4階建てに変化する

磐越東線の急行「いわき」はさらに複雑で、水戸から平までは常磐線経由で仙台に直行する急行「そうま」と併結する2階建て、磐越東線は単独で郡山に向かい、磐越西線の喜多方からの4両に、会津若松で会津線(現在の只見線)会津川口からの1両、会津線(現在の会津鉄道)の会津田島からの1両を連結した急行「いなわしろ」を郡山で併結し、4階建てになって仙台に向かっていました。(編成一部は福島で切り離し) また「いわき」は平と郡山で、「いなわしろ」の喜多方編成は会津若松と郡山でそれぞれ2度もスイッチバックしています。 
当時は気動車の車両数が5000両近い黄金時代で、良くも悪くも車両性能が揃っていて連解結の自由度が高い気動車ならではのダイヤ編成と言えるでしょう。 

鉄道ピクトリアル最新の2022年1月号に掲載されていた「キハ20系で運転された優等列車の記録」という記事とネットで見つけた主要気動車列車編成表を参考に作成したのが冒頭の編成図で、福島県の会津、中通り、浜通りを結ぶ堂々たる列車だったことがわかります。 
今回は普通を乗り継ぐ・・・といった選択肢しか無かったのですが、当時は乗り換えなしに結構便利に移動できたということですね。
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