少年トッパ

2010年代の名曲トップ20<その2>

すんません、すっかりインターバルが空いちゃいました。2010年代のお気に入り曲トップ20、第2弾です。前にも書いた通り、順不同で。
※1回目はこちら→https://gold.ap.teacup.com/toppa/2237.html

『簡単な言葉』vivid undress(2015) ※生ライブ体験:3回

恋の終わりを歌った曲は数えきれないほどありますが、その中でも2010年代において一番の傑作。あくまでも僕の独断ですが。
歌詞ではとことん切ない想いが綴られているものの、しんみりした曲調ではありません。いや、しんみりした箇所もあるんですが、基本的にはアップテンポ。緩急の差が極めて大きな曲でもあります。
圧巻は終盤、「痛い痛い」を連呼するところ(3:10あたりから)。ボーカルとドラムが追っかけっこしているようなスリリングさが素晴らしく、聴くたびに気持ちが昂ります。
この曲が収録されている2015年リリースのアルバム『Unveil』は名曲揃い。やたらテンポが速くてカッコいい名曲『生きて生きて』の歌詞の最後が「この曲はこれで終わりだよ」だったりと、遊び心も満載です。
当時このアルバムにハマりまくって、半年間ぐらいはヒマさえあれば聴いていたもんです。おかげで、その頃に買ったり借りたりした他のCDはほとんど聴いてませんでした。

vivid undressは昨年12月にアルバム『混在ニューウェーブ』でメジャーデビューし、8月19日にはミニアルバム『変身コンプレックス』をリリース。
『混在ニューウェーブ』収録曲『コンキスタドールの現実闘争』も超絶的にカッコいいので聴いてみて。
『変身コンプレックス』収録の新曲『主演舞台』は、これまでにないような爽やかな雰囲気で、これまた気に入っています。

◎『気分はエトランゼ』フーバーオーバー(2010) ※生ライブ体験:1回

フーバーオーバーの曲を知ったのは、2010年リリースのアルバム『0.025%』をタワレコの視聴機で聴いた時。
1曲目の『君に会いに行く』が始まって即座にハートを鷲掴みにされ、「すげえ新人バンドが現れたもんだ」と感心したのですが、調べてみたらデビューしたのは2001年でした。こんなに素晴らしいバンドを知らなかったとは、と自分の情報弱者っぷりに唖然としたもんです。
さかのぼって過去作を聴いてみると、どれもとことんポップでキャッチー(語彙が貧困で失敬)。宣伝文句にある「ひねくれPOP’N’ROCKバンド」そのまんまの愉快な曲ばかりでした。
楽しいけど毒があり、切なさの中に笑いがあり、辛辣だけどドリーミーだったり、難解な言い回しを使いながらも感情をストレートに吐露したりと、歌詞に関してはどれも重層的。ボーカリストであり、作詞・作曲も担当していた岩沢正美が、いかに文学的素養に満ちていたかがうかがえます。はっきり言って天才。

一度はライブに行ってみたいと思っていたら、2012年に解散を発表。結局、初めて行ったライブが解散ライブになってしまいました。
デビュー当時と解散時では岩沢正美以外のメンバーがすべて変わっていたこともあって「近いうちに新しいバンドもしくはソロで活動再開するんだろう」と思っていましたが、今に至ってもそうしたニュースは耳に入ってきません。
アイドル歌手などに楽曲提供しているとかいう話は耳にしたことがあるけど、もう自分では歌わないんでしょうか。バンドでもソロでもいいから、ぜひとも復帰してほしいと思っています。

『気分はエトランゼ』は残念ながらYouTubeにアップされていなかったので、他のオススメ曲を。
『雷模様』 ※2010年リリースのアルバム『0.025%』収録曲
『DC7』 ※2011年リリースのアルバム『答えは156ページ』収録曲
『北緯38度』 ※2012年リリース、最後のアルバム『夜明けの晩』収録曲
もっと古い曲もアップされていないかと思ったけど、公式のものはありませんでした。探せば見つかるかも。

『サマラブ超特急』the peggies(2018) ※生ライブ体験:1回

このブログで何度か書いている通り、ここ1年ぐらいはペギーズに夢中。いつも夜はイヤホンで音楽を聴きながら寝るんですが、ここ一年ぐらいは大体1日おきにフルアルバム『Hell like Heaven』を選んでいます。
他にも何枚かCDを買ったり借りたりしていて、どれも悪くはないんですが、どうしてもペギーズを聴きたくなってしまうんです。完全に中毒。依存症かも。
『Hell like Heaven』はとにかく名曲揃い。12曲すべて大好きです。中でも聴いていて気持ちが昂るのは『サマラブ超特急』の終盤、「夏を駆け抜けるんだ」からの展開(2:35あたりから)。もう拳を振り上げつつ号泣せずにはいられません。
これ以上ないほど楽しい状況なのに、それが刹那的なものであることを知っているが故の悲しさ、虚しさ。それでも、今を思いっきり楽しもうとする想い。こうした心情が痛いほど伝わってきて、泣きながらノリノリになっております。

2020年もペギーズは絶好調。TVアニメの主題歌、CMソング、映画の主題歌にも続々と起用されています。オススメ曲は多すぎて書ききれないので、手当たり次第にYouTubeでPVを見てみて。

『HEY NOW!!!!!』中ノ森文子(2012) ※生ライブ体験:3回

2000年代のJ-POPシーンを語る時、絶対に欠かせない存在が中ノ森BANDなのは言うまでもありません。異論があるなら『Whatever』を聴いてみて。それでも納得できない人とは友達になれない……かも。
しかし、2008年に中ノ森BANDはあっけなく解散。その後しばらくして中ノ森文子はソロ活動を始めたわけですが、これがもう、いわゆるバンドサウンドとは異なるタイプの音楽。エレクトロ・ポップってヤツ?
でも、それはそれで彼女の声にすごく合ってるのよ。うん、この路線で突き進めばいいじゃん! ……と思ったわけですが、今に至るもソロ活動で出したアルバムは2012年の『Follow me!!』一枚のみ。
アニメの主題歌やCMソングを歌ったりと活動は続けているようですが、やっぱりね、アルバムを出してほしいもんです。どういうタイプの音楽でもいいから、自分が作りたい音楽を詰め込んだアルバムを。
ちなみに、アニメの主題歌だった『テンカイナイト』(2014年)も、すごく気に入っております。やっぱり、こういうアッパーな曲が彼女の声には合いますね。

『COCOA』Rei(2016) ※生ライブ体験:1回

ここまで挙げてきた曲を聴いていただくと分かると思いますが、自分が好きなのは基本的にテンポが速く、言いたいことを矢継ぎ早に繰り出すタイプの曲。しっとりしたバラードに惹かれることもゼロではないですが、アップテンポな曲の方が圧倒的に好きです。
そういう僕にとってストライクゾーンど真ん中の剛速球と言えるのがReiの歌。超絶技巧のギター女子として今やお茶の間でもおなじみの存在になりましたが、もっともっと売れっ子になるべき!
ライブでナマの演奏を聴いた時は、あまりのカッコ良さに悶絶しました。あの小さな身体のどこにそんなにエネルギーが蓄えられているのか、と。

続きは近いうちに。今度は長くは待たせない……はず。
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