「甲斐よしひろソロ35周年記念ベスト」に関して思うこと

前回のブログでも紹介した通り、甲斐よしひろソロ活動35周年を記念してベストアルバムが出るそうです。
https://www.universal-music.co.jp/kai-yoshihiro/products/upcy-7771/

かつては自分も甲斐バンド及び甲斐よしひろの活動を熱心に追っかけていましたが、最近はもうすっかり関心が薄れてしまっています。その原因は諸々ありますが、ともあれライブにはもう何年も行っていないし、この先もおそらく行くことはないでしょう。CDは今でもほぼ全作を所有しているものの、もう5年以上、自発的には聴いていませんでした。
とはいえ、決して嫌いになったわけではありません。たまたまラジオなどから甲斐さんの曲が流れてくると「やっぱ、いい声！」とか思うし、外を歩いている時に口ずさむ歌の半数近くは甲斐さんの曲だったりします。

そんなわけで、もはやファンと名乗るのはおこがましいわけですが、ベストアルバムが出ると聞けば、どの曲が選ばれるのかは大いに気になるところ。さっそく案内サイトを見てみました。

で、感想。当然のことながら、シングル盤としてリリースされた曲が中心になっています。16曲のうち14曲がシングル盤のＡ面、もしくは1曲目。例外は『THANK YOU』と『WORD』だけでした。
うーん、これならシングル曲をリリース順に並べて「シングル・コレクション」みたいなタイトルにした方がいいんじゃない？　外された『NIGHT TRIPPER』と『風吹く街角』だって、他の14曲と比べて見劣り（聴き劣り？）するわけじゃないし。あと、TKプロデュース作は？

とまあ、いろいろと不満に思うこともありますが、どっちみち買う予定はないので（失敬！）、あまり偉そうなことは言えませんね。

ちょっと前置きが長くなりましたが、ここからが本題。自分なりのベスト16を考えてみました。
結果は以下の通り。好きな順ではなく、こういう順番で聴きたい、という気持ちで並べました。

1）ｉ／KAI FIVE
2）報酬－わけまえ－（名ばかりで愛しいビッグマウスブルース）／KAI FIVE
3）GET！／甲斐よしひろ
4）女たち／甲斐よしひろ
5）ラブ・シュール／KAI FIVE
6）Fever／KAI FIVE
7）クール・イブニング／甲斐よしひろ
8）ラヴァー・ホリック／甲斐よしひろ
9）モダン・ラブ／甲斐よしひろ
10）TWO／KAI FIVE
11）嵐の明日／KAI FIVE
12）カオス（August in 1998）／甲斐よしひろ
13）マイ・マイ・マイ／甲斐よしひろ
14）ドキ・ドキ／甲斐よしひろ
15）GO-MEN／甲斐よしひろ
16）見えない手のひらで／甲斐よしひろ

もう1曲増やしていいなら、入れたかったのは『イエロー・キャブ』。次いで『光あるうちに行け』『炎』『よい国のニュース』。
あと『THANK YOU』『渇いた街』『火傷-YAKEDO-』『風吹く街角』あたりも捨てがたいし、できれば『絶対・愛』『エスカレーション』『NIGHT TRIPPER』『畔』『かけがえのないもの』『BLUE』『WORD』も……って、キリがないですね。

押し入れから出したCDを次々と聴いていて改めて思ったのは、良い曲が実に多い、ってこと。何年振りかに甲斐さんの歌声に魅了された数日間でした。
特に素晴らしいと感じたのは、リリース当時（もう35年前！）から大好きだった『モダン・ラブ』と『クール・イブニング』。今、シティポップと呼ばれるジャンルが世界的にブームになっているわけですが、この2曲こそが僕にとってシティポップの最高峰です。
いっそのこと「シティポップof甲斐よしひろ」みたいな企画モノを出したらどうでしょ。1曲目に『モダン・ラブ』、ラストを『クール・イブニング』にして、その間に『スロー・キス』や『火傷-YAKEDO-』、甲斐バンド時代の『ハート』や『夜のスワニー』あたりを入れて。海外のシティポップ愛好家には絶対に高く評価されるような気がします。

あ、そうだ。上記の16曲でプレイリストを作りたかったんですが、Spotifyで検索してみたら甲斐よしひろの曲で配信されているのは『あり、か』だけ。KAI FIVEはゼロ！　なんで？今回のベスト盤リリースを機に、全曲が配信されることを願っています。