少年トッパ

ベスト映画2017(日本インターネット映画大賞投票用)

今年も「日本インターネット映画大賞」に参加させていただきます。さあ、選ぶぞ!

……と思ったら、またしてもルール変更。日本映画は10本に戻ったものの、なんと外国映画は1本のみ! 2017年は外国映画が大豊作の一年だったのに……。まあ、いろいろ事情があるだろうから仕方ないですね。

*     *     *     *     *

作品賞投票ルール(抄)]
■選出作品は3作品以上10作品まで
■選出作品は2016年1月~2017年12月公開作品
■1回の鑑賞料金(通常、3D作品、4DX作品、字幕、オムニバス等)で1作品
■持ち点合計は30点
■順位で決める場合は1位7点、2位5点、3位4点、4位3.5点、5位3点、6位2点、7位1.75点、8位1.5点、9位1.25点、10位1点を基礎点
■作品数で選ぶ場合は3作品各10点、4作品各7.5点、5作品各6点、6作品各5点、7作品各4.28点、8作品各3.75点、9作品各3.33点、10作品各3点
■自由に点数を付ける場合は1点単位(小数点は無効)とし1作品最大点数は10点まで可能
■各部門賞の1票は2ポイントとなります
■各部門賞に投票できるのは個人のみ
■ニューフェイスブレイク賞は男優か女優個人のみ
■音楽賞は作品名で投票
■ベスト外国映画作品賞は作品名で投票
■外国映画ベストインパクト賞は個人のみ
■私(ユーザー名)が選ぶ○×賞は日本映画外国映画は問いません
■日本映画の作品賞3作品以上の投票を有効票
■以上のルール満たさない場合は賞の一部を無効
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日本映画

【作品賞】(3本以上10本まで)
1位  「あゝ、荒野 前篇」
2位  「あゝ、荒野 後篇」
3位  「舐める女」
4位  「ビジランテ」
5位  「At the terrace テラスにて」
6位  「ひるなかの流星」
7位  「昼顔」
8位  「トリガール!」
9位  「ReLIFE リライフ」
10位  「おクジラさま ふたつの正義の物語」

次点(と言いつつ6本)
『帝一の國』『逆光の頃』『オトトキ』『勝手にふるえてろ』『彼らが本気で編むときは』『みうらじゅん&いとうせいこう 20th anniversary 映画 ザ・スライドショーがやって来る!「レジェンド仲良し」の秘密』

【コメント】
●『あゝ、荒野』前篇・後篇
まさかの近未来! 開巻早々から度肝を抜かれました。その後も東京オリンピック後の不穏な街の雰囲気が描かれており、これが何ともリアル。
ボクシング映画としての迫力も相当のもので、最後の試合の場面には手に汗握りまくりました。
●『舐める女』
城定秀夫監督によるピンク映画。東京での初公開は2016年のようですが、僕が観たのは2017年でした。
ピンク映画なので当然エロい場面も多いのですが、何とも爽やかで清々しい後味が残る逸品。女性の方々も楽しめるはずです。
●『ビジランテ』
メジャーに行ってからイマイチな作品もあった入江悠監督ですが、これは見事な力作。地方都市のドン詰まりな状況は今の日本社会を象徴しているようでもありました。
●『At the terrace テラスにて』
中途半端に裕福な連中の会話を盗み聞きしているような楽しさを味わえるコメディー。笑えます。
●『ひるなかの流星』
女同士の友情モノとして抜群の面白さ。永野芽郁と山本舞香のコンビネーションは『オオカミ少女と黒王子』の二階堂ふみ&門脇麦に匹敵する素晴らしさでした。
●『昼顔』
ドラマ版を未見ながら大いに引き込まれました。すこぶる上質のメロドラマ。
●『トリガール!』
土屋太鳳の身体能力の高さを大いに活かした快作。興行成績で初登場ベストテン圏外という不人気ぶりばかりが話題になりましたが、内容はもっと高く評価されるべき。
●『ReLIFE リライフ』
失業中の27歳の男が10歳若返って再び高校生活を送ることになる、という設定。よくありそうな展開ではあるものの、的確なキャスティングのおかげで爽やかな青春ドラマになっていました。
●『おクジラさま ふたつの正義の物語』
捕鯨問題について、というよりも、価値観が異なる者同士がどうやって共存していくのかについて深く考えさせられるドキュメンタリー。
監督による同名書籍ではさらに細々としたエピソードが綴られているので、そちらもオススメです。

【監督賞】          
[岸善幸] 『あゝ、荒野 前篇』『あゝ、荒野 後篇』
【コメント】
例年通り「作品賞の監督=監督賞」という考え方で。でも、『舐める女』の城定秀夫も超有力候補でした。

【主演男優賞】
[菅田将暉] 『あゝ、荒野 前篇』『あゝ、荒野 後篇』『帝一の國』『火花』『キセキ -あの日のソビト-』
【コメント】
2017年は、まさしく菅田将暉イヤー。大河ドラマ『おんな城主 直虎』でも熱演していたし、素晴らしすぎる活躍ぶりでした。ただ、働きすぎて倒れないかと少々心配。
他の候補…高杉真宙『逆光の頃』/中川大志『ReLIFE リライフ』

【主演女優賞】
[永野芽郁] 『ひるなかの流星』
【コメント】
上にも書いた通り、山本舞香とのコンビネーションが最高。永野芽郁は『帝一の國』『PARKS パークス』でも素晴らしい好演を見せてくれました。
他の候補…土屋太鳳『トリガール!』/七海なな『舐める女』/上戸彩『昼顔』/松岡茉優『勝手にふるえてろ』/浜辺美波『君の膵臓をたべたい』/水原希子『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』/蒼井優『彼女がその名を知らない鳥たち』/広瀬すず『先生! 、、、好きになってもいいですか?』

【助演男優賞】
[ヤン・イクチュン] 『あゝ、荒野 前篇』『あゝ、荒野 後篇』
【コメント】
『あゝ、荒野』での菅田将暉とヤン・イクチュンの関係性は、男同士の友情の形の理想形。でも、それは破滅に向かう宿命を持っている……ってのがこの物語のキモなわけです。いささか筋運びに無理がある部分もありますが、それを補っているのがヤン・イクチュンの演技力! 立ち振る舞いや表情が真に迫っているので大いに説得力がありました。
他の候補…竹内涼真『帝一の國』/間宮祥太朗『トリガール!』/高杉真宙『トリガール!』/千葉雄大『ReLIFE リライフ』

【助演女優賞】
[渡辺真起子] 『予兆 散歩する侵略者 劇場版』
【コメント】
こんな渡辺真起子が見たかった! これに尽きます。ただ、あまり出番が多くなかったのが残念。黒沢清監督、彼女主演のスピンオフを作ってくれない?
他の候補…山本舞香『ひるなかの流星』/伊藤歩『昼顔』/川栄李奈『亜人』/篠田麻里子『ビジランテ』/広瀬すず『三度目の殺人』/安藤玉恵『探偵はBarにいる3』/平祐奈『ReLIFE リライフ』

【ニューフェイスブレイク賞】
[浜辺美波] 『君の膵臓をたべたい』
【コメント】
2017年より前から活動していたし、見かけたこともあるんだけど、やはり今年ブレイクした役者といえば彼女でしょう。一歩間違うと陳腐な闘病モノになりそうな『君の膵臓をたべたい』を見応えある秀作にした最大の功労者が彼女であることは間違いありません。
他の候補…酒井麻衣『はらはらなのか。』/植田真梨恵『トモシビ 銚子電鉄6.4kmの軌跡』

【音楽賞】
「オトトキ」
【コメント】
活動再開したザ・イエロー・モンキーのドキュメンタリー。終盤、吉井の声が出なくなったあたりではすごくハラハラしました(その一件をまったく知らなかったので)。メンバーそれぞれが想いを語る場面も見応えあり。
そんなこんなで良いドキュメンタリーではあったけど、できればもう少し大会場でのライブの場面を見たかったとも思いました。
他の候補…『はらはらなのか。』(チャラン・ポ・ランタンによる音楽が最高!)/『勝手にふるえてろ』(松岡茉優の歌が楽しくも切ない!)/『リンキング・ラブ』(AKB48の楽曲と振り付けの完成度の高さに驚かされました)

【ベスト外国映画作品賞】 
「お嬢さん」
【コメント】
とにかくもう圧倒的に面白い! 不謹慎さ、淫靡さ、いかがわしさ、不穏さに満ちた展開と描写を大いに楽しみました。
<参考までにベストテンを>
1位 『お嬢さん』
2位 『キングコング 髑髏島の巨神』
3位 『メッセージ』
4位 『ドリーム』
5位 『女神の見えざる手』
6位 『ベイビー・ドライバー』
7位 『否定と肯定』
8位 『ヒトラーの忘れもの』
9位 『ハクソー・リッジ』
10位 『gifted/ギフテッド』
次点(と言うには多すぎですが……。観た順に)
『こころに剣士を』『アイアン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』『未来を花束にして』『ラ・ラ・ランド』『おとなの事情』『イップ・マン 継承』『ジョン・ウィック2』『パワーレンジャー』『ワンダーウーマン』『サーミの血』『わたしたち』『アトミック・ブロンド』『人生はシネマティック!』
というわけで、2017年は傑作秀作力作がやたらめったら登場した一年でした。上記に挙げた以外にもまだまだ良作があります。

【外国映画 ベストインパクト賞】
[ジェシカ・チャスティン] 『女神の見えざる手』
【コメント】
2017年はスクリーンに魅力的な女性が次々と現れた一年でした。『ワンダーウーマン』のガル・ガドット、『アトミック・ブロンド』のシャーリーズ・セロン、『お嬢さん』のキム・テリ&キム・ミニ 、『ドリーム』の黒人女性チームなどなど。
中でも特に僕の心を鷲掴みにしたのが『女神の見えざる手』のジェシカ・チャスティン! 政治的な駆け引きを描いた作品としても秀逸でした。

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【私(ユーザー名)が選ぶ○×賞】

[トッパが選ぶベストセット賞]
『PとJK』
【コメント】
後半で学園祭の場面があり、女子高生たちが演奏したり踊ったりするんですが、そこでの巨大なヤグラのセットが素晴らしすぎ。本筋とは明らかに関係ないのに相当な予算や人手や手間を費やしていることに半ば呆れつつも感動しました。

[トッパが選ぶベスト全○賞]
『ありがとう、トニ・エルドマン』
【コメント】
父親と娘のぎこちなくも微笑ましい交流が愉快な作品ですが、終盤の展開には度肝を抜かれました。なんと主人公たちが全○に! マジで「ええっ」と声を出しそうになりました。
※未見の方のために一部伏字にしました。

最後にひとこと。誤字脱字や誤表記があったら失敬!

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
(同意しない方は「同意する」を「同意しない」に書き改めて下さい)
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●日本インターネット映画大賞の公式サイト→http://www.movieawards.jp/

コメント一覧

トッパ
お知らせありがとうございます!
今回も参加させていただきますので、よろしくお願いします。
日本インターネット映画大賞運営委員会
http://blog.livedoor.jp/movieawards_jp/
毎年投票頂きましてありがとうございます。
今年度も開催の時期となりました。
今年度は少し早く12月14日より投票を受け付けとなりました。
投票条件は日本映画部門はほぼ変わりませんがブログ投票の場合は日本映画作品賞3作品以上となります。
今年度も投票のほどよろしくお願い致します。

http://blog.livedoor.jp/movieawards_jp/archives/maj2018summary.html

トッパ
こんにちは~。書き込みありがとうございます。
すみません、返信が遅くなりました。

こういった企画の集計作業は大変ですよね。お察しいたします。

>他の投票者は10数件も掲載しておりますので

じゃあ、もっと書けばよかった!(笑)

>多くの方に見て頂いているのが殆ど日本映画部門

ああ、そうなんですか。それはちょっと意外。
シネフィルの方々は、いわゆるアート系の外国映画を好まれると思っていたので。

では、投票結果を楽しみにしています!
日本インターネット映画大賞運営委員会
http://www.movieawards.jp/
今回も投票して頂きまして感謝申し上げます。

投票は受理致します。

私(ユーザー名)が選ぶ○×賞は日本映画、外国映画も問いませんし投票者が載せれる限りはいくつでも掲載して頂けることは歓迎いたします。

他の投票者は10数件も掲載しておりますので問題ございません。

ここ数年ルール変更が多くこれまで長年投票して頂いております功労者である投票者様には大変申し訳なく思います。

本来でしたらやりたいのですが如何せん編集できる方もいなければ外国映画に詳しい人材ももうおりません。残ったスタッフでは両部門を開催する事は事実上困難であり多くの方に見て頂いているのが殆ど日本映画部門という現実を踏まえ苦渋の選択に至っております。
映画賞を運営するにあたり誰も見ない映画賞を開催する訳にはいきませんので現実問題身の丈に合わせた運営をするしかないのが現状です。

今後とも宜しくお願い致します。
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