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ここ数日間ほど、多くの日本人が自分の無力さ、非力さを痛感したことはなかったのではないか。テレビの中では多くの家屋やビルが津波に飲み込まれ、生活の場を奪われた人たちが嘆いている。身動きできずに助けを待つ人、惨状を呆然と見つめる人、はぐれてしまった家族の無事を祈る人の映像が映し出される。そういった方々の姿を見ると胸が苦しくなり、何とかしてあげたいと思う。しかし、当然、テレビ越しに手を差し伸べられるはずはなく、声をかけることも食料や物資を手渡すこともできない。その映像が生々しいものであるだけに、僕らは自分たちの無力さに打ちひしがれ、さらには自分を責めるような気持ちになってしまうのだ。別に自分が悪いわけでもないのに、罪悪感を抱いた人も少なくないだろう。それが日本人の性質なのかどうかは分からないが、生真面目で誠実な多くの人々の思考は、どうしても「自分を責める」という方向に向かってしまう。それは極めて不幸なことだろう。
自分にとって幸運だったのは、土日はひたすら仕事に追われていたことだ。土曜日は、7時頃に起きてから24時近くまで、食事とトイレの時間以外は延々とパソコンの前で作業していた。近くにテレビもあったのだが、時々ちらちら視線を向けるだけで、じっくりと見る余裕はなかった。翌日も同じように7時頃から夕方まで、ひたすら作業。締め切り時間である18時より少し前に何とか仕上がり、メールで送って一安心。それからようやくニュース番組をじっくり見たら(その前に、名古屋市議選の投票にも行ったけど)、あまりにも悲惨な状況に呆然としてしまった。その少し前、親しい友人から「ニュースを見ていたら泣けてきた」というメールが届いたのだが、なるほど、こうした映像を何度も食い入るように見ていたら、きっと精神的に参ってしまうだろう。でも、きっと見ずにはいられないのだろう。
つまり、何が言いたいのかっていうと、「あんまり悲惨なニュース映像ばかり見ているのは精神的に良くない」ってこと。もちろん、そうした気持ちが募金や寄付や節約、ボランティアなどの「支援」へと向い、それは被災で苦しむ方々の助けになるのだから、必ずしも悪いことばかりではない。でも、「何とかしたい」という気持ちが芽生えたら、もうそれ以上は痛ましい映像を見るのをやめ、自分に何ができるか考えるべきなのだろう。などと書きつつも、自分自身、こんな無力な自分に何ができるのか全然分かっていないし、こうやって安全な場でうだうだ書いていること自体が単なる自己満足のようにも思えてしまう。そもそも「心配しています」みたいな文言を書くこと自体が偽善的な行為のように思えてしまうし……ああ。
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ちなみに、土日は忙しかったんですが、月曜以降はパタッとヒマになってしまいました(その割にはここを更新してなかったけど)。最近は東京の会社から仕事を頂戴することが多いのですが、どうも地震の影響で業務が滞ってるみたい。どこか僕に仕事を! 文字起こし的な仕事とか校正とかも大歓迎ですので。たくさん稼げたら、ちゃんと募金したいと思っております。
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