◎『オズ はじまりの戦い』(アメリカ)130分
『オズの魔法使い』のオズを主人公にしたファンタジー……らしい。監督はサム・ライミで、ジェームズ・フランコ、ミラ・クニス、レイチェル・ワイズ、ミシェル・ウィリアムズなどが出演。これもシリーズ化するのかな?
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/ワーナー・マイカル・シネマズ大高
◎『メモリーズ・コーナー』(フランス/カナダ)82分
阪神・淡路大震災後の日本をテーマに描いた人間ドラマ……らしい。監督と主演女優はフランス人なんですが、なんと西島秀俊&阿部寛も出演。
※上映館/名演小劇場
◎『奪命金』(香港)106分
香港ノワールの名手、ジョニー・トー監督の新作。マネーゲームに翻弄される人々の欲望を描いた群像サスペンス……らしい。面白いのは間違いなさそう。
※上映館/ピカデリー
○『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』(中国)96分
1970年代の香港カンフー映画で活躍した名優が集結して繰り広げるアクション・コメディー……らしいです。楽しそう。
※上映館/シネマスコーレ
○『愛、アムール』(フランス/ドイツ/オーストリア)127分
ミヒャエル・ハネケ監督の新作。数々の試練に立ち向かう老夫婦の姿を描いたヒューマン・ドラマ……らしいです。カンヌ映画祭では最高賞パルムドール、アカデミー賞では最優秀外国語映画賞に選ばれました。はっきり言って苦手な監督なんですが、これだけ評判がいいと、さすがに気になります。
※上映館/伏見ミリオン座
○『野蛮なやつら SAVAGES』(アメリカ)129分
オリヴァー・ストーン監督の新作。3人の男女が巨大麻薬組織相手に戦いを仕掛けるさまを描いたサスペンス……らしいです。
※上映館/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
『愛について、ある土曜日の面会室』(フランス)120分
世代も育ってきた環境も違う3人がそれぞれの思いを抱えつつ刑務所の面会室に向かう姿を描いた感動作……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク
『噂のギャンブラー』(アメリカ/イギリス)94分
スポーツ賭博を生業とする者たちの生きざまを描いた人間ドラマ……らしい。レベッカ・ホール、ブルース・ウィリス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズなどが出演。ブルースさん、よく働くなぁ。
※上映館/シネマスコーレ
『ディスコ・レボリューション』84分
70年代の「ディスコ革命」を紹介するドキュメンタリー……らしい。
※上映館/センチュリーシネマ
『わすれない ふくしま』(日本)96分
東日本大震災による原発事故で避難した福島県飯舘村の住民たちの日常を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/シネマスコーレ
『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』(日本)104分
説明不要ですね。松平健がゲスト声優として参加しているそうです。
※上映館/ピカデリー/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/ワーナー・マイカル・シネマズ大高
『キャビン』(アメリカ)95分
ホラー映画定番の展開をあえて覆したマルチ・レイヤー・スリラー……らしいです。
※上映館/センチュリーシネマ
<沖縄国際映画祭 上映作品特集>
『あぁ...閣議』『営業100万回』『初夜と蓮根』『タバコイ ~タバコで始まる恋物語~』『ヒノマル♪ドリーム』の5本。ジャルジャル主演作『営業100万回』など面白そうなものはあるけど、世間的にはさっぱり話題になってませんね。
※上映館/中川コロナシネマワールド
キネ旬ベストワン作品『ニーチェの馬』、明日から名古屋シネマテークで再上映されます。この機会にぜひ……と言いたいところですが、実は僕も未見です。
中川コロナでロングラン上映していた『王様ゲーム』、先週で終わっちゃったみたいですね。結局、ギネス申請は諦めたってこと?
3月25日(月)、ミッドランドスクエアシネマで『舟を編む』の有料上映会が行われ、松田龍平&宮崎あおいが来るそうです。ナマ宮崎あおい、見てみたい~。
http://ameblo.jp/funewoamu/
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では、この1週間で観た映画の感想を少しずつ。
●トールマン
加藤さん(って誰? と思った方は「映画バカ一代」を読んでください。名古屋シネマテークやシネマスコーレで売ってます)から「素晴らしいので観てください」というメールが届いたので、最終日に鑑賞。
うん、これは確かにすごい作品。観ている側の価値観を途中でガラリと変えてしまうし、その末に提示される着地点も見事。僕もてっきりヒロインのことを……って、これ、ちょっとでも内容に言及しちゃうとネタバレになって、これからご覧になる方の興を削いでしまいそうですね。もうすぐDVDが出るので、未見の方々はさっさと観ちゃいましょう。見応え充分の作品であるのは保証します。
●横道世之介
好きな役者が自身のキャラクターに合った役を楽しそうに演じているのを見ているのは、実に楽しいもんです。そういう意味では、この映画での高良健吾&吉高由里子の天真爛漫なキャラクターは最高。微笑ましくて面白おかしくて絵になっていて、ものすごく愉快な気分になりました。
ただ、主人公である横道世之介が将来どうなるかを小出しにしていくという手法は、あんまり好きになれなかったな。原作がどんな感じなのか知りたいので、そのうち読むつもり。
●おだやかな日常
東日本大震災及び原発事故が起きたあと、関東地方で暮らす放射能に怯えながら暮らす2人の女性が主人公。この映画、とことんリアルです。「ああ、こういうことは確実に起こっただろうな」と思わされます。
特にリアルなのが、放射能から我が子を守ろうとする母親に浴びせられる言葉。スクリーンの中に入って、言ってる連中をぶん殴ってやりたくなりました。あと、政府の見解ばかりを信じて事なかれ主義に徹する者もいるんですが、これもものすごくリアル。蹴飛ばしたくなりました。って、思っただけですよ、もちろん。
この映画、NHKとかでこのまんまオンエアしてもいいんじゃないでしょうか。もっともっと多くの人に観られるべき作品だと思います。
●世界にひとつのプレイブック
主演のジェニファー・ローレンスがアカデミー賞の最優秀主演女優賞に選ばれたことでも話題になっている作品。作品自体、なかなか世評も高いようです。でも……うーん、どうも僕はこの手の「ハタ迷惑な主人公」が苦手なのよ。今から思うと『テッド』をあんまり楽しめなかったのも同じ理由かな。「ハタ迷惑だけど愛すべき男」と好意的に捉えればいいんだろうけど、どうしても「こんなヤツ、身近にいたら迷惑で仕方ない」って思えちゃうのよ。無粋な男ですんません。まあ、たぶん僕自身もハタ迷惑な男なんでしょうが。
『ふがいない僕は空を見た』の原作、読み終わりました。で、映画はとことん原作に忠実に作られていたんだ、と改めて思いました。ストーリーも構成も、ほとんどそのまんま(もちろん異なる箇所もありますが)。よくぞここまで忠実に作ったもんだと感心しました。
原作を読んで改めて思ったのは、日本における「貧困」の深刻さ。確かに世の中は昔に比べると豊かになったけど、だからこそ、その中で貧しい暮らしを強いられることのつらさは昔より増している気がします。「誰もが貧しい」という状況の中の貧しさと、コンビニにいくらでもモノが売っている世の中での貧しさってのは、まったく質が違うものだもんね。
同じようなことは、さっき触れた『トールマン』でも痛感しました。僕は幼い頃「白人=金持ち」という印象を持っていたわけですが、ここ数年のアメリカ映画では貧しい白人を生々しく描いた作品がものすごく増えていますよね。実際問題、それが現実なのでしょう。そして日本でもアメリカでも、貧しき者たちが今後ますます増えていってしまうような気がします。その先に待っているのは、どんな社会なんだ? ……気が重くなります。
で、今は水道橋博士の『藝人春秋』を読んでおります。それが終わったら『つやのよる』の原作を読む予定。
そういえば、吉井和哉のベストアルバム『18』の感想、書いてませんでしたね。最大のお目当てだった『朝日楼(朝日のあたる家)』のカバー、見事でした。やっぱり、こういう和風な「情念」を描いた曲(とはいえ、そもそもアメリカの歌なんですが)は吉井の声に合いますね。この1曲だけでも大満足。と言いつつ、実はレンタルで済ませちゃったんですが。すんません、お金が……。
残念ながら『朝日楼』はYouTubeになかったので、ベスト盤収録の新曲『血潮』をお楽しみくださいませ。
http://www.youtube.com/watch?v=Ch4ykCGTwmU
それと、阿部真央のニューシングル『最後の私』が出たので、さっそくカップリング曲『短い言葉たったそれだけその一言だけ』を試聴してきました(タイトル曲はすでにYouTubeで聴いてたので)。うん、これはいい。やっぱり阿部真央には、まくしたるように歌う曲が似合います。なので、こっちをメインにした方が良かった気も……。でもまあ、『最後の私』も良い曲ですので、ぜひ聴いてみてくださいませ。
http://www.youtube.com/watch?v=_2Kk-Tkge50
さて、この週末こそ『ゼロ・ダーク・サーティ』を観なきゃ。できれば『ジャンゴ』も観たいけど、どっちも予告編を含めると3時間ぐらいあるので両方は難しいかな。
ところで花粉症なんですが、昨日あたりから鼻がムズムズ、目のあたりがヒリヒリしてきました。今年は去年の6倍ぐらいとか言われてるけど、どうなんでしょ。毎日ヨーグルトを食べてるだけじゃダメ?