成年後見人その2

正確な情報かどうかは自信がないので、この問題に直面されている方はご自分で調べたり専門家に相談することをお勧めしますが、成年後見人が付いたことで予想される問題の一つに「墓じまい」があります。墓じまいは最近よく言われる問題であるのでなじみがある人も多いと思います。

お墓というのは祭事財産の一種で、相続財産ではないようなので相続人が引き継ぐとは限りません。あくまでも継承者が引き継ぐもので、たいてい家族の年長者というケースが多いと思います。その場合は結果的に相続人と祭事財産の継承者が一致していることになります。そうなると祭事財産の継承者が認知症になり後見人がついてしまった場合（たいてい後見人が付くのは一家の中でも高齢者だと思いますので）、「身内同士の話し合いで墓じまい」ができなくなり、後見人に相談することが必要になります。この場合後見人は「現状を大きく変えることを避ける」傾向があるので、話し合いは難航することが当然予想されます。

私の身内の場合、被後見人が祭事財産の継承者ですが、幸い「墓じまい」という話は出ていませんので、この問題は直接関係ありませんが、トラブルとしてはありうるのではないのでしょうか。これ自体は何か損害がある話でもないかもしれませんが、これから様々な分野で後継者がいなくなる中、起こりうる問題だと思います。

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