最近お米が不足していると騒ぎになっています。まさか自分が生きている間にお米が足りないという事態になるとは夢にも思わず、前回の米騒動の時のことを思い増しました。
自分がまだ子供(小学生から中学生くらいだったと思います)の平成初期に米騒動がありました。今でも覚えていますが、確かに天候不順でお米が不作であり、当時はカリフォルニア米等の輸入が制限されていた(と思います、自由化をするか否かで大騒ぎしていた記憶があります)ため、緊急でタイ米を輸入して普通のコメに混ぜて販売していました。今思うと、なぜ混ぜるのかと思いますが、当時の様子はこち亀のエピソードにもなっています。
自分もタイ米が混ざったコメを食べた記憶がありますが、舌が肥えていないためか「それなりに食べられるな」と思った記憶があります。何より当時は子供だったこともありますが、周りの大人も「今をしのげれば今後コメが足りなくなることはなく、今まで通り手に入るだろう」と安心しきっていたとは思います。実際翌年以降コメが足りなくなったことはなく、値段も安定していたというか基本的に「よほどのブランド米でもない限り安いし、今後も値段は上がらないだろう」と思い込んでいました。事実、コメの消費量は日本全体でも減っており、世の中「炭水化物を抜くダイエット」がはやったり、自分自身もあまり米をはじめとする炭水化物を食べない生活をしていますので、コメの値段を気にしたことがありませんでした。
しかし、自分の出身地でもそうですが、明らかにコメ農家は減少しており、自分の実家の田んぼもコメ農家に貸し出して栽培してもらっている状態です。わずかばかりの地代をもらっているようですが、むしろこちらから管理料を払わねばならないひも近いと思います。何しろ貸している農家も相当高齢であり、そう遠くない将来引退することが予想されているからです。日本全国に多様な状況なのでしょう。自分にいくら相続で農地を渡されても、コメを作ったこともなく作り方もわからないため、どうにもできません。おそらく私の代で荒廃した元農地になるのだろうと思います。
コロナの時のマスクやトイレットペーパーもそうですが、何かちょっと出来事があると日本人は買いだめをする傾向にありますが、コメをいくら買いだめても在庫として積んでおけないし、何より災害時にコメを炊くことはほとんどの家で無理でしょう。電気やガスがない状態で仮に米だけ炊けても仕方がありません。というか、いくら主食とはいえこんなにコメを消費している人がいるとは驚きでした。
新米も出回り始めているようですので、一日も早く状況が落ち着くと良いなと思います。
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