徒然日記

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[意見] 好きな言葉といまの日本を重ねてみる

2019-05-18 10:00:15 | リーダー論とプロジェクトリーディング


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電通鬼十則
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1) 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
2) 仕事とは、先手先手と働き掛け、受身でやるべきではない。
3) 大きい仕事と取り組め。小さい仕事は己を小さくする。
4) 難しい仕事をねらえ。それを成し遂げるところに進歩がある。
5) 取り組んだら放すな。殺されても放すな。
6) 周囲を引きずり廻せ。引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に天地の差が出来る。
7) 計画を持て。長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と正しい努力と希望が生まれる。
8) 自信を持て。自信がないから君の仕事は迫力も粘りも厚みすらもない。
9) 頭は常に全回転。八方に気を配って一分の隙があってはならぬ。
   サービスとはそのようなものだ。
10)摩擦を恐れるな。摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと、きみは卑屈未練になる。
 
 
 
これだけ読んでも十分によくわかるが、私なりの解釈を加えると下記のようになる。
 
 
 
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電通鬼十則 + 私的解釈
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1) 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
     私的解釈
       自分が創造することは自分がやりやいと考えるものである。
       ゆえに動機があり意欲が生じ、多少の困難では挫折しない。
       人に与えられた仕事は素晴らしくても価値を十分に理解できない。
       ゆえに動機もなく、意欲も生じにくく、結果中途で挫折しやすく
       アウトプットまで到達しない。
        
 
2) 仕事とは、先手先手と働き掛け、受身でやるべきではない。
     私的解釈
       後手にまわるものは所詮は二番手、三番手である。
       受身である以上、相手は先手であり、我は後手。
       すなわち二番手、三番手。
       二番手三番手以降は誰の記憶にも残らない。
 
3) 大きい仕事と取り組め。小さい仕事は己を小さくする。
     私的解釈
       大きい仕事とは規模の場合と範囲の広さの場合と2つある。
       いずれも場合も自分とは異なる思想・文化を持つ多くの人
       に出会える。 それは人を成長させる。
       小さな仕事は仲間内で片付くが、新しい出会いを生まぬ。
       ゆえに成長もない。
 
4) 難しい仕事をねらえ。それを成し遂げるところに進歩がある。
     私的解釈
       やって100%到達できるものなら目標とは言えない。
       能力の105%を目指して努力するから、成長がある。
 
5) 取り組んだら放すな。殺されても放すな。
     私的解釈
       絶対に成功する黄金則を探すのは難しい。しかし、
       絶対に失敗する黄金則はある。
       それは「しかたがない」と言って諦めるということだ。
       アメリカに文化には「しかたがない」はない。
       
6) 周囲を引きずり廻せ。引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に天地の差が出来る。
     私的解釈
       引きずるというのは「イニシアチブを取る」ということだ。
       それは道を切り拓くことである。
       切り拓く者と切り拓かれた道を漫然と追従する者の間に
       大差が出るのは自明である。

 7) 計画を持て。長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と正しい努力と希望が生まれる。
     私的解釈
       計画を持つとは未来を予測し、そこから現在へ向けて逆に
       線表を引くということだ。
       ゴールが明確であり、そこに向かう意欲があれば、途中の
       困難に対して耐えることができ、解決を探す時もぶれがない。
       ゴールがなければ、希望があるはずもない。

 8) 自信を持て。自信がないから君の仕事は迫力も粘りも厚みすらもない。
     私的解釈
       成功するうえで重要な要素のひとつに「この人と一緒にやれば
       成功するに違いない」と皆に思わせることがある。
       関係者、支援者にこう思わせるのに成功すれれば、
       半分成功したと言っても過言でない。
              
 9) 頭は常に全回転。八方に気を配って一分の隙があってはならぬ。
   サービスとはそのようなものだ。
     私的解釈
       どんな仕事も結局はそれを買ってくれる客が喜んでくれればよい。
       成功とは客と自分、自社と自分に協力してくれる各社、人々、すべてが
       「よかった」と感じてくれることだ。
       八方に気を配らなければ、だれかの不幸の上に成り立つ成功になる。
       それは、Win-Win-Win とは言わない。
 
 10)摩擦を恐れるな。摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと、きみは卑屈未練になる。
     私的解釈
       全員が100%満足できる解答はない。 かならず反対はあり、
       摩擦は起きる。積極的であればあるほどに。
       しかし、目標を共有する人々同士は摩擦が生じても解決に向けて
       行動できる。 解決への行動は「積極」であり、解決という結果
       は「進歩」である。
       摩擦を恐れて課題を放置すれば、課題は問題に変化しきみは追及
       される。 その時きみは解決を怠ったことを後悔する。
 
 
 
知らなかったが、こういったものもあった。
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電通責任3カ条
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1. 命令、復命、連絡、報告はその結果を確認し、その効果を把握するまでは、
  それを為した者の責任である。
  その限度内における責任は断じて回避できない。
 
2. 一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないのならば、
  一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。
 
  一を聞いて十を誤る如きものは百害あって一利もない。
  正に組織活動のガンである。削除せらるべきである。
 
3. われわれにとっては形式的な責任論はもはや一片の価値もない。
  われわれの仕事は突けば火を噴くのだ。
  われわれはその日その日に命をかけている。
 
これもまた、非常にわかりやすいものだ。
責任3カ条とは「責任者にとっての3カ条」という意味だろう。
経営者はもちろんだが、プロジェクトリーダーにとっても非常に大切な信条である。



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電通責任3カ条 + 私的解釈
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1 指揮命令する人間はその影響において全責任を負わないといけない
  失敗したときに部下や外注のせいにしてはいけないのだ。
  たとえ、彼らが失敗したとしても、責任は自分一人で取らねばいけない。
 
2 プロジェクトリーダーにとって重要なことは洞察力だ。
  未来を予測しながら最適な行動を決断する必要があるからだ。
  「一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能」とは高い洞察力だ。
 
  ただし、それを持たない場合にプロジェクトリーダーになっていけないわけではない
  推論型でなく、事実認知型の人は「一を聞いて一を完全に行う注意力と責任感」を
  もって行動すれば成功へたどり着ける。
 
  一番まずいのはリーダーが判断を誤ることだ。その影響はすべての人々
  に影響を及ぼしてしまうからだ。
  末端の作業者の判断ミスとは影響のレベルが違う。
 
3 形式的責任論とはなにか? 明記がない。
  しかし、ありがちなのは「悪者探しで満足することである」
  これは自己満足であり、顧客を無視している。
  火を噴いたとき、一番不幸で失望するのは顧客だ。
  我々を信じてくれた顧客だ。
  信じてくれた人を裏切らないために、全智全霊を傾けて努力する。
  職業生命を懸ける位の心意気は必要だ。
 
 
 
こんなものが。。。
 
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電通裏十則
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1) 仕事は自ら創るな。みんなでつぶされる。 
 
2) 仕事は先手先手と働きかけていくな。疲れるだけだ。 
 
3) 大きな仕事と取り組むな。大きな仕事は己に責任ばかりふりかかる。 
 
4) 難しい仕事を狙うな。これを成し遂げようとしても誰も助けてくれない。 
 
5) 取り組んだらすぐ放せ。馬鹿にされても放せ、火傷をする前に…。 
 
6) 周囲を引きずり回すな。引きずっている間に、いつの間にか皆の鼻つまみ者になる。 
 
7) 計画を持つな。長期の計画を持つと、怒りと苛立ちと、そして空しい失望と倦怠が生まれる。 
 
8) 自信を持つな。自信を持つから君の仕事は煙たがられ嫌がられ、
   そしてついには誰からも相手にされなくなる。 
 
9) 頭は常に全回転。八方に気を配って、一分の真実も語ってはならぬ。
   ゴマスリとはそのようなものだ。 
 
10)摩擦を恐れよ。摩擦はトラブルの母、減点の肥料だ。
   でないと君は築地のドンキホーテになる。
 
 
すべての企業がこうだとは思いたくない。
しかし、現在(2019年)、多くの日本の大企業はこれなのではなかろうか?
私が在籍した企業でも複数こうであったから。
そして、それらの企業は例外なく閉塞感と不信感に満ちていた。
 
 
しかしながら、
 
現在はこの裏十則のほうがマジョリティになろうとしているのではないだろうか?
無責任と消極性が「調和の精神」「波風を立てぬ平和志向」の名のもとに推奨されているのでは
なかろうか。
 
 
一方で、アメリカのGAFAなどに代表される企業の文化は鬼十則と類似すると感じている。
 
    鬼十則 vs 裏十則
 
この勝負での勝敗やいかに?
 
 
 
 
 
 
電通鬼十則は以前の不祥事で悪者扱いされているようだが、それは違うと思う。
仕事と付き合うのと会社と付き合うのは別だ。
人と人の関係と同じで、人と会社にも合う合わぬがある。
 
合わぬなら、仕事は捨てず、会社と別れればいいだけのことだ。 会社など星の数ほどある。
なぜか、日本人は一度であった会社と障害のパートナーでい続けないといけないと思い込んでいる。
 
合わぬパートナーと不健康な付き合いを続けるくらいなら、別のパートナーを探すべきだ。
我々には「職業選択の自由」があり、それには「会社選択の自由」も包含される。
 
 
私自身、昔は
  一度入った会社を振る行為は道徳に悖る
と思い込んでいたが、偶然電話で売り込みをかけてきた転職コンサルタント
との出会いがその考えを捨てさせた。
 
 
 
 
鬼十則、裏十則 引用元
  nozomu.net
  http://www.nozomu.net/journal/000123.php
 
 
責任三カ条 引用元
  電通「鬼十則」、そして「裏十則」
  https://gigazine.net/news/20070316_dentsu10/
 

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