徒然日記

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【意見】出来杉優秀君な上司・先輩についてしまった若手に向けて

2022-01-12 12:59:18 | リーダー論とプロジェクトリーディング


◆出来杉優秀君な上司・先輩についてしまった若手に向けて

上司や先輩がいる前提で(彼らから与えられる事だけをする)のではなく、上司や先輩の仕事を全部自分ができるようにしておく、いなくなれば即全部を立ち代われる。そういった欲望というと言葉が悪いが、意欲を持つ必要がある。

優秀な人が上司や先輩にいる場合、あなたは不幸だろう。 いや、不幸になるだろう。 いまは、優秀な先達が神の技を見せてくれるし、あなたに対し、やるべき事を適切にふるい分けて指示し、フォローアップもしてくれるかもしれない。 いや、それどころか、あなたはなにもしなくても、先輩が全部やってくれるかもしれない。 あなたは会議に参加して、黙っていればいい。
とても幸せかもしれない。

でも、考えてほしい。 その神の上司や先輩は永久にあなたの前にいるのだろうか?
  ・数年後に異動でその人がいなくなったら?
  ・その人がやってきたことの全てをあなたは見てきたはずだ
  ・その人の語る言葉、考え方をあなたは知っているはずだ
  ・その人がしたことを全て引き継いで、さらに自分なりの改良を加えて
   やれるはずだ

しかし、そうだろうか?
あなたはたぶん、突然に全てを引き継ぐことになって困るだろう。
なぜ、困るのか? それは、目の前にいた人の手管(ノウハウ)を自分の物にしてこなかったからだ。 一緒にいたのになぜ、自分のものにならないのか?

それはこういう考え方をあなたがするからだ
  ・先輩がやってくれるから、自分はやらなくてもいい
  ・言われたことだけやっていればいい
  ・自分は所詮後輩だから、先輩の全てを知っていなくてもいい

こう考えると、先輩の手管が目の前にあっても、それを自分のものにしようとしない。 悪く言えば、盗もうとしない。 だから、数年間の黄金の時間がそこからなにも得なかった空白の時間になる。 故にあなたは、先輩に出会う前の状態から成長していない。 で、突然来たチャンスがチャンスではなく危機になる。

では、どうすればいいのか?
  ・先輩の言動を見て自分なりに解釈しておく
  ・先輩の作る資料などを自分は関係ない(分担外)ではなく、自分が
   作るとしたら...と考えて目を通す
  ・先輩の考えや価値観をメモして、自分はどう考えるか
   比較する
これだけでもかなり違うだろう。

しかしそれだけでも不十分な要素がある。 それは
  ・先輩と自分の能力乖離(ギャップ)の認識の実感不足
である。

上の3つだけでもやれば相当に違うはずだ。しかし、これらは、机上シミュレーションである。 実際にやってみると、そうは行かないという事に気がつく。 それはやってみない限りわからない。
つまり、必要なことは、
  ・先輩の代わりに自分が全部やってみる
   それも先輩がいるうちに
である。

これが先輩がいなくなってからではギャップ認識が出来たとしても、どうしたらいいかの助言は得られない。だから、先輩がいるうちに、いないものとして、やるのである。 どうすれば、それができるか? それは簡単である。
  ・先輩に「たまには全部やらせてくださいよ」と言う
ことである。

相手によっては、
  「生意気言うな」としかられるかもしれない
あなた自身、そんな出過ぎたことはしない方が と思うかもしれない
だが、それが必要なことだし、実は相手の指導も引き出しやすいのである。

先輩の立場からすると、あなたが実際にやってみた結果を元に不足点を把握できるので、適切な指導ができる。 そうでないと、あなたにとって理解不可能な高度な解説(でも先輩はそれが適切と思っている)やあなたにとってもう知っている内容の反復をされることになる。

また、先輩の方がレベルが高いから、自分でやるには自分のレベルに合わせた改修をしなければいけない。 これが良いことなのである。 自分の身の丈にあった形にするということはとりもなおさず、自分のものにするということだから。

大事なことは「自分でやってみる」こと
備えあれば患いなしである。


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